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とけて、ひとつに


目を閉じて
感じよう

風の音
波の音
空気の湿り気
太陽の光線

ほら
足先から少しずつ
とけていく
かえっていく

もともとひとつだったぼくたち
まだどこかで繋がっているようで

偉そうな顔したぼくたちと
それ以外の生き物たち

それ以外じゃなくて
それ以外なんてなくて

すべてがぼくたちで
ぼくたちもすべての一部で

いつからか
最初からか
わがままになった人間を見て
神様は後悔しているのだろうか

ぼくが消されるのは
いつになるのだろうか

そっと目を開けて
このままとけていれば
許してもらえるかな
そんな事を思ったりして

目の前を通り過ぎた風に
ごめん
ありがとう
と呟いて
展望台を降りた


ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^