【スポーツトレーナーインタビュー⑤】ベトナムで開業！？卓球の高校生日本代表遠征にも呼ばれるトレーナーとは
ベトナムで整骨院を開業し、卓球日本代表の海外遠征を担当する福地さんにお話を伺いました。オンリーワンの人生を歩む福地さんのバイタリティは本当に勉強になりました！
プロフィール
氏名：福地英介
年齢：36歳
資格：柔道整復師
現在はどういったお仕事をされていますか？
現在はベトナムで整骨院を経営しています。午前中はストレッチクラスを行い午後は施術という形です。
クライアントは現地の日本人の方が多いですが、最近はベトナムの方も増えてきています。
トレーナー活動に関しては縁があって声がかかり、高校生の選抜チームの国際大会がホーチミンで行われるためそこのサポートをさせていただいています。
そもそもなぜベトナムでやろうと思ったんですか？
実は13年前に2年くらいハノイに住んでいて、柔道のコーチをしていました。そこでベトナムで整骨院をすればいけると思いベトナムで開業する前提で日本に帰国して柔道整復師の資格を取りにいったんです。
だからそもそも日本でするつもりがなかったんです。
当時は青年海外協力隊で柔道のコーチを募集していて、コーチとして働いていたのですが、病院ですら整形の人がおらずニーズはあるのに出来る人がいないという状態でした。
今でもベトナムで整体や治療院は少なく鍼灸師の人は２、３人いるかどうか柔道整復師も一人くらいだと思います。
専門学校時代と卒業後はどういった活動をしていましたか？
了徳寺医療専門学校の柔整学科に通っていて、地元の千葉県の整骨院に通いながら学校にも通っていました。
トータルで5年くらい勤めてある程度の基本的な技術が身についたので満を辞してベトナムに進出しました。
実際ベトナムで開業してみて最初はどうでしたか？
最初の半年間はかなり大変で月にクライアントが２人の時もあったほど苦労しました。
想定外だったのは日本の整骨院では一人当たりのクライアントと向き合う時間が短いので一人のクライアントに１時間向き合うことの大変さという壁を痛感したことです。
そこからはなんとか友達の友達などに広がっていき2年経って今はバレリーナーやプロのゴルフプレイヤーなど様々な方にもお越しいただけるようになりました。
あとは、海外にいるとご縁って大切
たまたま、卓球の案内をする人と友達でその縁で日本代表を見ることになったし、日本の中学生のトップの選手達からもカンボジアに来てくれるか？という話が来た時にすぐに承諾して飛び込んでいった。
日本でもそうだと思いますが、海外だと特にフットワークも重要でちょっと考えますといってたら仕事はなくなってしまいます。
海外でやっていくためにどういったことが重要ですか？
単純ですが、生活力とコミュニケーション能力、気合いが本当に必要で、
絶対に諦めない。成功するまで辞めないというマインドが一番重要です。
腕があってもクライアントに触るまでが海外は大変。もうちょっとのところで諦めてしまう子をたくさんみて来ました。
例えば、カンボジアで担当していた遠征中の日本の中学生のトップの女子選手達には最初スルーされ、男の子に信頼されていって口コミで広がって信頼を獲得していく。
そして最終日にはすごく仲良くなっています。
ただ、この最終日の仲の良さを出来るだけ初日に持ってこれたらもっといい仕事が出来るのでそういった話しやすい環境づくりを意識しています。
言語に関してはやっていくうちにだんだん喋れるようになるし、手で治すものなのでそれほど壁を感じなくていいです。
技術的な部分はどうやって学ばれたんですか？
KYTという技術を使っています。
ベトナムで開業してクライアントがつかずに死にそうな時にハワイでやっていた講習に藁にもすがる思いで参加したのですが、これがすごくて理論も相当しっかりしているし再現性も高かったのでクライアントに対しても結果が出せるようになりメインの技術として使わせてもらっています。
海外にいると常にアップデートしていかないと日本にいる治療家の先生と差がついてしまうので今でもKYTの講習には定期的に参加しています。
今後はどういった活動をされていく予定ですか？
今後もベトナムで今の活動を続けていこうと思います！
海外へ出ていこうとする学生に対してなにか一言お願いします。
一回外に出てみないと出来るかなんて分からないので出てみることだと思います。
整骨院で働きたかったらバイトしてみればいいし、トレーナーになりたいのであれば今トレーナーをしている人にどんどん会いに行けばいいという風にまず行動してみたほうがいいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか？海外に単身乗り込み成功するまで諦めない不屈の精神を持った福地さんのすごさが少しでも伝わっていれば嬉しいです。
僕もベトナムに行った際はぜひお会いしたいです！
これまで何人かの方にインタビューしてきて、「フットワークとチャンスを掴む瞬発力」これはトレーナーとして成功するためのかなり重要なキーワードだなと感じました。
次回は元大分トリニータトレーナーの中澤さんのインタビューです！
最後に
※元サッカー日本代表ATなど様々なトレーナーから技術、マインド、仕事の作り方を学び実践できるコミュニティも運営しているのでご興味ある方はぜひ！！
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