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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/1/14)①冷凍食品に期待!だからこそ、②居心地の良い美容院とは
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2024/1/14)
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
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先週は日本マクドナルドがメニュー全体の約3割に相当する商品の店頭価格を10〜30円値上げすると発表したことを踏まえ、「値上げ」に関する不満が多く寄せられました。値上げラッシュが継続する中で生活者の負担感が高まっていることが分かります。
また、「成人式」についての意見も多く寄せられました。行動制約がない中での成人式ということもあり、その開催のスタイルについて様々な意見が寄せられました。
このうち、今週は①「冷凍食品」、②「美容院」に注目します。これらのワードは先週増加が目立ちました。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①冷凍食品に期待!だからこそ
先週はお正月休暇から一段落ついて日常生活に戻ったこともあってか「冷凍食品」に関する不満が増加しました。
冷凍食品の国民一人当たり消費量は増加基調にあり、いまや食卓には欠かせない存在になっています。日本冷凍食品協会によると、2022年には一人当たり年間23.9kgの消費と過去最高となっています。
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そのような中、不満買取センターには「冷凍食品」に対する期待値の高さがうかがえる不満として、「あったらいいのに」という未充足ニーズが多く寄せられました。
まずは、安心・安全できる冷凍食品であってほしいという不満です。「減塩タイプを発売して欲しい」、「原材料を確りと記載して欲しい」など、日常的に使いたいからこその要望が寄せられています。食生活における冷凍食品への期待値の高さがうかがえます。
おかずセットの冷凍食品。何かと便利ですが、味が全体的に濃いのが不満。塩分が表示を見ても多い。減塩タイプも売って欲しい(50代・長野県)
冷凍食品の魚のフライを買おうと思い、何の魚か確認しようとすると白身魚としか書かれていないのが不満。たら、ほっけなど明記されていたら書いたいが、なんの魚か分からず買わないことがある。(50代・北海道)
そして、「お弁当作りをサポートしてくれる冷凍食品」としての期待も多く寄せられました。
「お肉系のバラエティーパックが欲しい」「一個だけを使った後の扱いに困る」「切り離しができるトレイの使い勝手がわるい」と言った意見です。また、お弁当の場合は白米の余熱などで時間をかけて解凍する「自然解凍」が期待されますが、そのラインナップの少なさを嘆く声も多く寄せられています。
お弁当のおかずの肉系の冷凍食品もバラエティーパックみたいなのが欲しい。(30代・兵庫県)
お弁当で使う冷凍食品、一個使って取り出した後の袋の閉じかたにいつも悩む。ジッパーつけて欲しいけど、それで値上がりしたらイヤだし何かいい解決方法ないだろうか。(40代・茨城県)
どの会社のものもそうだけど、冷凍食品のトレイを切り離す時に、トレイが破れてズタズタになってしまう。もうちょっと工夫してきれいに切り離せるようにしてほしい。(40代・愛知県)
お弁当用の冷凍食品で、すでに加熱調理済みで冷凍されているものが、自然解凍OKじゃないのが不満。レンジでの加熱が必須な生の状態なら分かるけど、すでに一度油で揚げたから揚げなどものでも自然解凍不可だったりするのが面倒。(30代・福岡県)
もはや冷凍食品は「とりあえず」の手段ではなく、「美味しく体に優しい食事を食べたい、でも時間やゆとりがない」という生活者の日常をサポートしてくれる非常に重要な存在になっていることが分かります。
「手抜きがしたいわけではなく手間抜きがしたい」。
そんな生活の期待に応えるうえで、冷凍食品にはまだ改善を通じた市場拡大の余地があります。
②居心地の良い美容院とは
先週は成人式もあり、また仕事始めのタイミングでもあったためか、「美容院」への不満が多く寄せられました。
まず目立ったのが、「店内の温度設定・空調を最適にしてほしい」という意見です。足元の暖房が欲しかった、ドライアーの時に暑くなってしまう、との個別シーンでの「解像度が高い」不満が効かれており、状況や人の好みに応じてきめ細かく対応が求められている要因であると言えます。
行きつけの美容院の店内が寒かったこと。足元に暖房が欲しかった。(50代・岩手県)
美容院はドライヤーなどで暑くなることが多いので、暖房は控えめにしてほしい。(30代・福岡県)
「座り心地」や「店内のWi-Fi環境」の改善を求める意見が寄せられました。こんな不満から「美容院=綺麗になれればよい」という期待ではなく、「美容院=リラックス・ゆったりとできるストレスフリーなご褒美時間」という期待があることが分かります。
美容院の椅子は固めで、長時間座っているのが疲れる。もっと座り心地よくしてほしい。美容師を指名できるように椅子の硬さを指定できたらいいのに(30代・福岡県)
美容院は長い時間いることが多いので、どの店もフリーWi-Fiを利用できたら助かる。(30代・福岡県)
その他にも、美容院での「会話」も気になるポイントになっているようです。予約のタイミングで希望の会話量を選択できるサロンは増えてはいますが、一方で、「他のお客さんの会話が気になってしまう」というモヤモヤは残っているようです。店舗運営上、対応に限界はあるとは思いますが、時間帯やゾーンで出来る限りコントロールするなどの工夫が求められていると言えそうです。
美容院で自分が喋るのも嫌だし、他の客が喋っているのも気になる。必要最低限の会話だけしかしないという決まりがある美容院があると嬉しい。(30代・福岡県)
「予約する段階で会話を少な目」と指定できるのはいいが、周りの人が大きな声で会話しているときになってリラックスできない。時間帯ごとに会話が少ない人希望の枠、という美容院があればいいのに。(40代・東京都)
「美容院はご褒美時間」と捉えると、サロンでの時間を更に素敵なものに演出することが結果としてお客様の満足度を高めることになりそうです。
そのためには、「施術の個別対応」だけでなく「居心地の個別対応」が今まで以上に期待されているかもしれません。
そんな「個別対応」が叶えば満足度だけでなく、サロンへのロイヤルティ(忠誠心)は高まり、口コミが誘発する、値上げの場合にも理解してもらえる。そんなお客様との「深く末永い」リレーションシップが実現できるのではないでしょうか。
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Insight Tech 伊藤
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