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【先週の生活者不満】①パスポートがいつの間にか失効、②洗車をより便利に(~2023/4/16)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2023/4/16)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は北朝鮮がミサイルを発射したことでこれを不安に思う声が多数寄せられました。また、黄砂が多く飛来したことで生活に影響を被っていることを嘆く声が多く寄せられました。


そのような中、今週は①「パスポート」、②「洗車」に注目します。これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①パスポートがいつの間にか失効

先週は「パスポート」に関する不満が増加しました。

パスポートに対する不満として目立ったのは「期限」に関する声でした。

パスポートの期限が切れそうな時は連絡して欲しい。いつの間にか期限が切れていて不満。(40代・新潟県)

子供のパスポートがコロナ中に期限切れになった。5年じゃなくて10年にしてほしい。(50代・大阪府)

コロナ禍で海外旅行に行くという選択肢がなかったので、パスポートの更新を忘れてしまっていた。新規と更新・切り替えだと手続きが違うので教えてほしかった(40代・東京都)。

パスポートが切れてしまって更新にいくのが面倒。スマホで手続きできたらいいのに(30代・大阪府)

特に、コロナ禍でパスポートを使うあるいは確認する機会が減ったことによって「気が付いたら期限が切れていた」と気付いた人が多いようです。

新型コロナウィルスによる行動制限がないゴールデンウィークが近くなり、間もなく5類指定されるとの見込みを踏まえ、海外旅行を計画されている方が増えていることが背景にあるかもしれません。

いわゆるCX(顧客体験)のキーワードの一つに「先回りする(プロアクティブ)」という考え方があります。「自分で調べてください」「自分で気づいてください」ではなく、必要と思われる人に先回りしてお知らせし行動を促す考え方です。

パスポートの「期限」に関しては確かに有効期限が切れるタイミングで「プロアクティブ」なお知らせが少ないかもしれません。

先月からスマホでのパスポート更新が出来るようになったことがあまり周知されていないように思えることを踏まえると、この便利さをより多くの人に実感してもらうためにも「プロアクティブ」なお知らせ・提案が求められていると言えそうです。「来月に期限が切れます。スマホで更新できるのをご存知ですか」というようなコミュニケーションです。

このようなちょっとした気遣いが生活の利便性を高め、サービスやその提供主体に対するロイヤルティ(忠誠心)を高める。そんなことを今一度思い起こさせてくれる不満です。

②洗車をより便利に

花粉や黄砂など今年は空気中の飛散物が多い春となりました。これにより自家用車の汚れが目立つようになったせいか、「洗車」の不満が増加しました。具体的にどのような不満が増えたのか。

やはり多いのが、「黄砂」に対応した洗車・コーディングへの期待です。
不用意に洗車してしまうと黄砂でボディに傷がついてしまうとの声もよせられており、単に汚れをつきにくくしてほしい、といった期待を超えた潜在ニーズが存在するようです。

黄砂の後の車の掃除が大変。細かい砂がボディを傷つけてしまうとのことなので自動洗車機も通れない。黄砂対応可の自動洗車機があったら嬉しい。(40代・愛知県)

今の時期は、黄砂や花粉ですぐに車がよごれる。洗車時に少し高いコーティングコースにしても、翌日には、汚くなってしまう。もっと黄砂や花粉が付きにくくなるようなコーティング剤にして欲しい。(50代・岡山県)

またその他にも「洗車」に対する付加サービスへの期待が聞かれました。「天気予報を踏まえてお薦めの洗車内容を提案して欲しい」「自分で洗車に行く時間がないので勤務中に洗車をしておいて欲しい」「寝ている子供が起きない静かな洗車機が欲しい」など洗車に対してまだまだ隠れた期待が存在することが分かります。

洗車をした後に限って雨が降ってまた汚れてしまう。洗車サービスをやられている店舗では天気予報を加味しながら洗車にお勧めの日かどうかを教えてほしい。それが難しいのであれば天気を見越したお薦めのメニューを提案するサービスを導入して欲しい(40代・東京都)

黄砂で車がすぐに汚れるが、土日に掃除も面倒なので、会社の就業時間中に駐車場に停めた車の洗車を行ってくれる福利厚生があると良いな。(30代・兵庫県)

洗車機は気軽に洗車ができるので便利だ。しかし洗車する時の音がうるさいので子供が寝ている時にはできない。(30代・広島県)

近年では「ショッピングモールでお買い物をしている間に洗車をする」サービスが注目されています。
これ以外にも洗車に関わる生活者の隠れた期待に応えることで新たな市場や価値が生み出される余地がまだありそうです

また、自動車だけでなく「自転車を洗車する場所を作ってほしい」との声も聞かれます。「洗う」というありふれた価値・サービスであっても、その対象を変えることで「自転車を綺麗に大切に乗りたい」というこれまで着目されていなかったニーズに対応することが可能となることが分かります。

自転車を洗車できる場所をつくってほしい。自宅ではやりづらい。(40代・大阪府)

「付加的な価値を生み出す」そして「サービスの対象をずらす」。この2つの考え方は生活者の潜在ニーズを市場にするカギと言えそうです。

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Insight Tech 伊藤

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