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【先週の生活者不満】①産休・育休中のリスキリングの為には/②こんなところにも結露!(~2023/1/29)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2023/1/29)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

「10年に一度の最強寒波」と呼ばれる寒波が日本列島に寒さや大雪をもたらしたことで、「寒波」、「寒さ」、「雪」、「雪かき」などへの不満が増加しました。寒さだけでなく、交通や水道などのライフラインに関する言及も目立ち、生活者の日常に大きな影響をもたらしていることが分かります。

そのような中で今週は①「産休」「育休」、②「結露」に注目します。
これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①産休・育休中のリスキリングの為には

岸田文雄首相が育休や産休中のリスキリング(学び直し)を後押しすると国会答弁したことを巡り、様々な議論が生まれました。

野党からは「子育てに奮闘している時にそんなことができるわけがない」などの意見が発信されるなど、施策の実現可能性が話題になりました。

岸田文雄首相からは「育児中など様々な状況にあっても主体的に学び直しに取り組む人々をしっかりと後押ししていく」との補足があったものの、この件に関して、生活者から多くの不満が寄せられました。

実際に子育てに奮闘する生活者からは「子供が小さいうちは気力体力を使い、自分の時間が持てない」「睡眠学習くらいしかできる気がしない」などの声が挙がり、産休・育休中の学び直しが難しいというリアルな実情がうかがえます。

岸田首相が育休中に学び直しをするとの答弁について。子供が小さいうちは気力体力使い、自分の時間が持てないので、学び直しなんて無理だと思う。(40代・鹿児島県)

賃金向上に繋がるスキルアップのために政府が産休育休中の”学び直し”を後押ししてくれるらしい。気持ちはありがたいが、睡眠学習くらいしかできる気がしない。(20代・京都府)

一方で、リスキリング(学び直し)を支援することに対してはネガティブな意見は聞かれず、「難しい、だからこそサポートして欲しい」との本音であることがうかがえます。

その為の要望から見えてくるのは「学ぶことの支援」に加え「学べる環境づくりへの支援」の必要性です。

具体的には、「図書館に子供を預けて勉強できる仕組をつくる」「学ぶ時間を確保するための家政婦代、ベビーシッター代の負担」への期待です。

育休中のリスキリングについて。資金の補助だけでなく、子供を預けて勉強できる仕組みづくりにお金を使ってほしいと思います。図書館にそのような仕組みを常設するなど。実際にチャレンジしている人もたくさんいるので、育休中のリスキリングを推奨する政策自体は止めないでほしいです。(30代・長野県)

産休育休中に学び直しを推進するのであれば、妊婦、新生児の母親がその時間を確保するための家政婦代、ベビーシッター代も全額負担してほしい(50代・東京都)

育休のキャリアアップ支援だけでなく、家政婦やベビーシッターの手当ての支援をしてほしい。核家族に共働き、労働年齢も上がり自身の両親も働いているのに育児の手助けも少ない。そこも少子化の原因(30代・大阪府)

多くの方が「学びたい」「学び直したい」と思っている中で、これを後押しするためには、「学ぶことの支援」に加え「学べる環境づくりへの支援」が必要。このことは産休中や育休中に限らず、多くのライフステージの方が感じていることだと想像できます。

一方で、この「環境づくり」のためには、公共の支援だけでは不十分な場面も想定されることから、学ぶことの大切さを改めて認識共有した上で、相互に支え合う「互助」の仕組みも必要とされていると考えます。

「学び直しのための互助を支えるサービス」が今、求められているのかもしれません。

②こんなところにも結露!

大寒波が日本列島に訪れるなかで、「部屋の外と中などの寒暖差に起因する結露」が多く発生しているようで、「結露」不満が増加しました。

具体的には以下のような不満です。

玄関のドアの上部など、家の中の色々な場所で結露が目立つことや、これに伴いカビが発生することへの不満が多く寄せられました。

結露吸収シートがなかなか機能せず、抜本的な対応があったらいいのにという新商品への期待が寄せられています。

寒波が訪れたことにより、このような「未充足な気持ち」が顕在化していると言えます。

玄関のドアの上部から結露した水滴が垂れてくる。(30代・愛知県)

部屋が乾燥して唇がカサカサするが、加湿器をつけすぎると、結露したり部屋がカビっぽくなるのが困る。(60代・山口県)

結露吸収シート、カビがはえて不満。改良してほしい。(40代・高知県)

ふゆの窓に直ぐに出来る結露。色んなシートを試したがどうしても防げないのが不満。あらかじめスプレーなどで結露予防出来るグッズが欲しい。(50代・長野県)

さらに、先週の「結露」不満では意外な場所の結露への不満が多く寄せられました。「マスクの中の結露」です。

不織布マスクの内側が濡れた感じになる、濡れるとマスクが染みのようになって恥ずかしい、ティッシュなどを挟むのが面倒、など、マスクを使う日常になったことによる不満が生まれていることが分かります。

外気が寒いと、不織布マスクの内側が自分の息で結露みたいに濡れた感じになるのが不快。内側が息で濡れないようにして欲しい。(30代・大阪府)

この寒さの中マスクをつけていると、不織布だと中に結露がつく事があり、ポリエステルにしてみたら今度は結露がマスクに染み込んで、その部分だけ色が変わり、びちょびちょマスクをしてる感じでとても恥ずかしかった。
脇の汗じみを見られた時と同じような恥ずかしさだった。(40代・東京都)

マスクの中で結露するのが嫌いです。特に冬に、ウォーキングとかした時に。ティッシュやキッチンペーパーを挟んだりしてますが、専用のシートとか、そもそも結露しないマスクがあったらいいなぁ(50代・兵庫県)

5月には新型コロナ感染症が第5類指定される見込みですが、言い換えればこの冬から春の期間はマスクと上手に付き合うことが求められます。マスクライフを快適にする+αの価値をもたらす商品に期待が寄せられています。

第5類指定となったとしても以前よりは身近な存在になったマスク。
結露対策以外にもマスクライフを快適にする付加価値が新たな市場を生み出しそうです。


この1週間が皆様にとって穏やかなものとなることを願っています。

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Insight Tech 伊藤

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