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なぜあの人はいつも高圧的なのか?長年の疑問が晴れた朝

大柄で高圧的な知人がいる。
私は以前からその人が苦手だった。



こちらの気持ちを考えず、自分の意志を貫き通されるので、不快なことも多々あった。
自分のことを棚に上げ、嫌なことを言われたことは、一度や二度ではない。


だけど、いつも不思議だった。
なぜなら、その人はいつも何かに怯えているような目をしていたから。
高圧的なのに、何かに怯えている。
それがとても不自然に思えた。


その人と会えば挨拶や世間話くらいはするが、積極的に付き合おうと思ったことはない。
そんな人の誕生日を、偶然知ってしまったのは昨日の朝のこと。
誕生日を知ったことで、今まで疑問に思っていたことの原因がわかったような気がする。



その人の誕生日は、4月1日。
学年で一番最後の日に生まれた人だった。


その人は小さい頃から身体が大きかったという。
学年で一番最後の生まれとはいえ、身体のサイズは大差ない。
だから、おそらく早生まれと同じ扱いは受けなかったことだろう。


しかし、中身や心はどうだっただろうか。
他の4月生まれと比べると、実に一年もの差が開いてしまう。
それなのに、同じように扱われる。


小さい頃の一年は、ものすごい差があると思う。
早生まれの人たちに聞くと、中学生になる頃までその差は埋まらないと感じていたと言う人もいるほど。


その人は身体が大きかった。
その上、4月生まれは早生まれではないというイメージがある。



そのため、他の早生まれの子のように、まだ小さいからと配慮してもらえることは無かっただろう。
中身や心は年相応に未熟だったのにも関わらず。


きっと、虚勢を張るしかなかったのだろう。
自分を守るために。
そのまま今に至るのだろう。
だけど、その根本にあるのは恐れだ。
先に生まれた同級生に対しての恐れ。


強がって踏ん張ってしがみついていかなければ舐められる。
しかし、早く生まれた子の成長は早く、遅く生まれた子の出遅れ感は否めない。
追いつければ良いが、追いつけなかったら?


メジャーなプロスポーツ選手は、4月生まれや5月生まれが多いらしい。
そして、極端に早生まれが少ないらしい。



もちろんこれは、それを調べたときだけのことで、偶然かもしれない。
しかし、そのときは確かにそうだったのだ。
生まれ月が全てではないが、人生に大きく関わることは間違いないだろう。


つまり、その人は私と同じだったわけだ。
私は早く大人にならなければならなかった。
自分の未熟を隠すため、強がって虚勢を張るしかなかった。
そのせいで毒舌だ何だと言われた。


同じだからとはいえ、人を不快にしていいわけではない。
だから、その人が苦手なのは変わらないが、その人の恐れの原因や高圧的な性格の理由が、何となくわかった気がした。


もちろん、これらは私の憶測だ。
実際は違うかもしれない。
そんなに単純ではないかもしれない。
しかし、私がそう思うことで、嫌な思いをさせられても、多少は多目に見られるようになるのではと思う。


一つ気になったことがある。
それは、私も人と接するときに、何かに怯えた目をしているのだろうかということ。
何かに怯えた目は、あまり良い傾向とは言えない。


人によっては、不信感を感じるかもしれないし、不安に感じるかもしれない。
場合によっては、下に見てもいいと思う人も居るかもしれない。



もしも、私も同じような目をしているとしたら、これは、今すぐに止めなければいけない。
でも、人と接しているときにどんな目をしているかなんて自分ではわからない。


ただ、わかるのは、自信がある人を舐める人はいないということ。
恐れを手放し自信を手に入れること、そして、虚勢でも強がりでもない本当の強さを手に入れることが、今の私の課題なのだろう。


引け目を感じることは何もない。
だから、卑屈になることはない。
恐れを目に宿していないか。
人付き合いが苦手だからこそ、今後は、人と接するときに気をつけておきたいことである。




関連記事はこちら。
私のように人付き合いが苦手な人に読んでみて欲しい本の話。

私が毒舌と言われるようになった理由。




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