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国際列車で行こう(1) 準備編

2019年9月、夏休みを利用してやってみたかったことをすべく、ある旅行を決行しました。

ある旅行とは、それは


列車だけを使って国境を越えたい!ということです。


島国日本生まれ、日本育ちの私としてはやはり国境にロマンを感じるものでして…今回は一度は乗ってみたい寝台列車を使って、その夢を叶えるべく実行に移すことにしました。

列車で国境を超えるには様々な手段がありますが、今回は初めてで、かつ日程的な余裕もあまりなかったことから、

①あまり危険ではなく、②1〜2泊の寝台列車で国境越えができる、③最終目的地は香港

を条件に探しました。

ということで、こんなコースでいってみることに。

T8702次列車(ハノイ〜南寧)で国境を越えて

中国高速鉄道(南寧〜広州南)で東に向かい

広深港高速鉄道(広州南〜九龍)で香港

この旅を通して、思ったことや楽しかったことをつらつらと書いていきます。

1. 日本語の情報全然ないじゃん

さて、悲しいかな会社員というものは夏休みもそんな長くは取れないですよね。でもせっかくの夏休みだし、思い切ったことはやってみたくなるものです。

今年の夏休みはどこに行こうかな〜タイかしら、マレーシアかしら、ロシアかしらと探してたのですが、ふと思い出したのです。

そういえば私、列車で国境越えがしたいんだった。

そんな感じで、じゃあ行ったろうじゃないかと列車を探してたわけです。それで見つけたのが約2日の行程でハノイから国境を越えて中国に行き、香港に向かうものでした。

ということで飛行機を予約して、中国の高速鉄道はチケットの取り方も乗り方も大体わかっているので、あとはハノイ〜南寧の寝台列車のチケットの取り方や列車の環境について調べてみることに。

ところが、あれ、情報少なくね?

皆さんも調べていただくとわかるかと思います。

なにせ列車でハノイから南寧に行きたがる日本人は少ないのです。

探して出てきたのがこちら

・10年以上前の旅行記

 うーん、情報が古すぎる!

・バスでハノイから南寧に行ってみた(一番情報が多いです)

→バスも楽しそうだけど列車が良いんだよなー

・南寧からハノイに列車で行ってみた

→惜しい!逆!逆!

・金正恩が米朝首脳会談のため平壌から列車でハノイへ

→どうやらハノイから広州までの道のりは、米朝首脳会談で金正恩が使った列車と同じルートのようです。

そんなこんなでちゃんとした列車の発車時間もわからずじまいで下調べが進まないまま時が過ぎていきます。

2. とりあえずわかったこと

調べてみても埒が明かないので、とりあえず少ない記事をかき集めて、わずかな情報を頼りに進めてみることにしました。

・発着駅はどこ?

中国の列車に線路幅を合わせるためハノイ駅発着ではなく、ハノイ駅の近隣にあるザーラム(嘉林)駅が発着駅らしい(ソースWikipedia)

・乗車時間は?

21:20発で約12時間45分の行程らしい(ソースWikipedia)

・どんな行程?

国境で出国審査と入国審査をするために2回降りないといけないらしい。

・列車の雰囲気は?

2段ベットが2つ設置されている相部屋で寝るらしい。

国際列車を担当する車掌は選りすぐりのエリートらしい。

トイレはきれいらしい。

食堂車はないため飲食は事前に準備する必要があるらしい。

まあ大体こんな感じらしいです。

3. チケットってどうやって買うのよ!

大体こんな感じらしいので、次はチケットを買うことに。

でもどうやって買うのさ。

調べてみると、ザーラム駅の窓口で買えますということだったのですが、スケジュール的に当日はあまり時間がなく、かといって直前に買いに行って売り切れてたら辛いし…

という一人旅好きにはあってはならない心配性な性格を発揮し、オンライン予約で席を確保しておく道を模索しました。


中国鉄路の列車だし、Ctrip見ときゃあるんじゃね?

ありませんでした。

中国の寝台列車の発券代行をしている会社に問い合わせてみればいいんじゃね?

ありませんでした。なにせベトナム発ですからね、管轄外でした。

ワンチャンベトナムの南北統一鉄道の予約サイトから…

まあ鉄道会社違いますからね。そりゃありませんわ。


やっぱ窓口で買うしかないわねという結論に至ろうとしたそのとき、見つけてしまったのです!東南アジアの列車を予約できるサイトを!!

ということで、やっぱ不安ですから多少手数料は掛かりましたが、オンラインでなんとか確保することにしました。

このサイトを信用できるかも不安でしたが…

4. あとは勢いで

とりあえずハノイ〜南寧問題は解決したので、あとは南寧から香港までの道のりです。

中国高速鉄道に乗る場合、時間によっては事前予約でないとすぐに売り切れてしまい、駅で長い時間ぼーっとしないといけなくなる可能性もあるため(経験済み)、オンラインでサクッと予約をしちゃいます。

南寧から香港までは、「広深港高速鉄道」という広州から香港までの高速鉄道を一度体験しておこうという目的もあったので、高速鉄道で南寧駅から広州南駅まで向かい、そこから広深港高速鉄道で香港の九龍駅まで向かうことにしました。

ちなみに南寧から香港まで直通の高速鉄道もあるそうなのですが、今回は時間が合わず断念…

高速鉄道の予約はスムーズに進み、あとは現地に行くだけ!


こんな感じでハノイから香港の旅の計画を立て、ここまで行けばあとは勢いです。

旅行ってそんなもんですよね。勢いって大事。


次回からは現地編について書いていきます。

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