コネなし留学IT未経験の文系元公務員が海外ウェブデベロッパー就職戦線で何とか生き延びた話
はじめに
こんにちは、Tomo🇨🇦(Twitter→@tomoy_jp)です。
日本では新卒で市役所勤務を経験し、今はカナダ、バンクーバーに渡ってウェブデベロッパーとして働いています。
海外で最初の職を得るまでの顛末はFrogさんのメディアに記事がありますので、まだの方は是非ご覧ください。(そんな時間無いよ!という方は、この記事だけでも海外の就職活動の雰囲気はわかると思います。)
以前のインタビュー記事でお話しした内容に全く嘘は無いのですが、実はその後二回の転職(どちらもカナダの現地企業)を経験し、未経験からの就職、転職活動について色々と思う事があったので、自分用の備忘録を兼ねて、自身の経験をnoteというプライベートな場に書き綴りたいと思います。
そんな訳で、海外就職、ウェブデベロッパー転職に興味のある方にとって「ふーん、そんな考え方もあるんだな」と何かの参考になれば幸いです。
ネットワークが海外就職における最強の武器である
まず、海外就職におけるネットワークとは何か。それは、日本で言う”コネ”とは少し違う気がします。日本で言う”コネ”は、「生まれついての立場や特権」と言うネガティブな意味合いがあると思うのですが、海外就職で言うところのネットワークは、「自ら築き上げた人脈」としての意味合いが強いです。つまり、誰しもが後天的に手にする事ができる武器だったりする訳です。
そして、ネットワークは海外就職における最強の武器です。カナダはリファラル/リファレンス文化が根付いているので、シェアハウスやアパートメントを借りるのにも前のハウスオーナーのリファレンスが求められる場合もあるくらいです。そんな訳で、経験者未経験者問わず、そして未経験者なら特に、就活においてネットワーキングは非常に重要なのです。
…………。
ここで、私が話している内容とタイトルに齟齬がある事にお気付きになられますでしょうか?
そうです。こんなにもネットワーキングの重要性を力説しているにも関わらず、私はネットワーク無しの徒手空拳で、この約一年半、過酷な海外労働市場を生き抜いてきたのです。
何故わざわざ茨の道を進むような事をしたのでしょうか?
「自分の実力に自信があったから?」
「他の候補者とフェアに戦いたかったから?」
いいえ、違います。
理由は簡単です。
「コミュ力が低かったから」です。
ネットワークは後天的に誰でも作れると言いましたが、ネットワークを作るのには社交性が求められます。そして、ネットワーキングにおける社交性とは、「顔見知り以上の知り合いをたくさん作る能力」だと思います。こういった能力は、営業職やサービス業出身の方が秀でている傾向が強いと思うのですが、私にはこの能力があまり有りませんでした。
元々、ネットワーキング力、もといコミュ力に恵まれなかった私は、UdemyとYouTubeによる自主学習に明け暮れました。さらに悪いことに、コロナ禍によって引きこもりに拍車がかかります。結果として、ネットワークも無く、学校のインストラクターやクラスメイトからのバイトの紹介程度の施しも無く、ほんの少しと技術力と微々たる英語力だけを身につけ、カレッジを卒業する事になりました。こういう状況の事を自業自得と言います。
今とりあえず生き残っているので笑い話で済みますが、私のやり方はハッキリ言って自殺行為に等しいと思います。今まだ学生の方、これから留学される方は必ずネットワーキングを行ってください。絶対です。
Dead or Networkingです。
さて、話を戻します。ネットワーキングの重要性を理解した頃は、時すでに遅し、私はカレッジを卒業して何の職も無く、晴れて三十代無職男性、自称Webデベロッパーと言う誰もが恐れ慄く肩書きを手にする事になりました。日本の四年制大学の学士と海外のカレッジのディプロマを有する高学歴無職です。かっこいいですね。
バイトでたった数ヶ月でもデベロッパーとしての職歴がある知人などは、わりと履歴書審査は通過していたようです。一方、私は25〜30件くらい応募して、一件返信があるか無いかだった気がします。実はこれでもまだマシな方だと言われます。マシだった理由は、ちゃんとWebアプリケーションをAWSのEC2にデプロイするレベルのスキルがあったからだと思います。未経験や経験一年くらいのデベロッパーのレジュメ(履歴書)だと、AWSやGCPなどテクノロジースタックが書いてあると、少しだけ目を引くのかもしれません。
そんな中で、私はある覚悟を決めました。
「ブラックでも何でも良いから職歴を作らなければ」と。
ネットワークが無いのも、そのせいで職歴が無いのも、全ては自分の責任です。コミュ力に関しては、カナダに来て少しはマシになりましたが、それでもある方ではありません。そうなったら、自分が出来ることの中で、活路を見出すしかありませんでした。
コミュ力 ★☆☆☆☆
体力 ★★★★☆
精神力 ★★★★★
技術力 ★★☆☆☆
自分にあるもの。それは精神力と体力、あとは僅かな技術力だけでした。そこで私は、精神力と体力で活路への希望を見出すことを決意したのです。それが「毒でも何でも食らってやる」と言う覚悟でした。
何でも良いから職歴を作れ
そんな飢えた野犬の様なメンタリティで未経験海外就職という不毛の荒野を彷徨っていた時にLinkedinでメッセージをくれたのが、私がカナダで働いた最初の会社のCEOでした。
詳しくはFrogさんのインタビューで話しているので、そちらをお読み頂ければと思います。
端的にまとめると、「これはちょっと大変な会社だろうな」という事は面接の時点で分かっていました。よく求人票のブラック企業の見抜き方で「即、幹部候補!」みたいな文言がヤバイというのがあると思うのですが、まさにそれでした。私は、「これは他に選択肢を持っている人は選ばない会社だな」と思いつつ、敢えてジョブオファーを受けました。何故なら、私のようなIT未経験、英語中級レベルの日本人など取ってくれる所があるだけ有り難いと理解していたからです。異国の地で、よく分からない会社の先行きが見通せないプロジェクトに参加するのは勇気が要ります。SNSには今をときめくスタートアップや泣く子も黙るビッグテックで働くデベロッパーが沢山いる中で、ある種の敗北感を覚えない訳ではありませんでした。しかし、夢や理想を語るには、まずは生き残らなければ話にもなりません。
カナダでの初めての就労経験については、会社の情報にも関わってくるので詳細は省きます。しかし、それはそれは大変でした。試用期間中にクビになる同僚もたくさんいましたし、プロジェクトの途中で上の人が急に辞めたりもしました。半年を待たずに会社を去る同僚や上司が沢山いる中で、その会社に在籍した約十ヶ月間、ロボットのテレオペレーションやリアルタイムビデオストリーミングなど、ウェブに関わる開発の責任をほぼ一人で背負っていました。次の開発で必要になる技術を先読みして、帰宅後や週末に自費で買ったUdemyのコースを貪るように1.5倍速でこなしました。こんな自転車操業の様な開発で何とか体裁を保てたのは、まだプロジェクトがプロトタイプ〜MVPのフェイズで、テスト環境での動作レベルしか求められていなかったのと、ハード側の製作の遅れがあり、ソフトの開発に思ったより時間が使えたからだと思います。
一言で言えば、運が良かったのです。
度々、私の最初の会社からジョブオファーを貰った、または面接を受けるので話を聞きたい、という連絡を頂きますが、会社とCEOには悪いけど「あまりお勧めしませんよ」と回答しています。通勤時に胃を痛めながら、明日の見えないスタートアップで働く事を誰にも勧める事は出来ません。
しかし、もし初めてのジョブオファーを貰って、受けるかどうか悩んでいる当時の自分に何か言葉を掛ける事が出来るなら、おそらくこう言うと思います。
お前に悩む余裕なんて無いだろ、目の前の道を死ぬ気で進め、と。
(追記: なんか済んだ話なのでカッコイイこと言ってますが、実際のところ、オファーを受けてから初出勤まで、何度も「やっぱやめます!」と連絡しようとして踏みとどまりました笑)
今も心身共に健康で、引き続きカナダに居られていますが、一緒に働いた同僚たちの助けが無ければ、私は、今ごろもっと別の場所に居たかも知れないな、とさえ思います。
そんな怒涛の日々を過ごした最初の会社ではありますが、様々な要因が重なって転職を決意します。
転職活動において最大の障壁だったのが、会社のOn-siteポリシーでした。最初の会社では、CEOの意向でソフトウェアデベロッパーであっても毎日オフィスに出勤することが求められていました。休みが取りやすい環境でもなかったので、何かと理由を付けて在宅勤務を認めてもらい、その傍らで転職活動を進めました。2022年の上半期はコロナのオミクロン株流行により、感染者数が増加していた時期でした。私もその時期にコロナに感染し、在宅勤務を余儀なくされました。しかし、転職活動をするにはまたと無いチャンスです。38度の発熱がある中、喉の痛みに耐えながら転職活動を行い、何とかジョブオファーを得る事ができました。
そのポジションはデザインエージェンシーのフロントエンドデベロッパーというもので、私が希望している役職とは遠いものではありましたが、あの時の私には、それ以上無理を押して転職活動を続ける余裕はありませんでした。そこで私は、会社の状況と自身の事を考え、ジョブオファーを受ける事を決意しました。
ホワイト企業での葛藤
次の会社は、大企業という事もあって労働条件や給料、福利厚生は悪く無かったと思います。クライアントも付き合いの長い大企業という事もあり、得体の知れないスタートアップで働くのと比べると、労働環境は、言葉どおり、天国と地獄の様な差でした。
しかし、大企業のホームページのメンテナンスのような仕事をしていると、ギリギリの中で仲間たちと協力しながら難題をクリアしていくスタートアップの空気が懐かしくも感じていたので不思議なものです。
さて、エージェンシーで働き始めたのが2022年5月なのですが、その時の精神状態を振り返ると明らかに燃え尽きていたと思います。正直、プログラミングも英語も、何もかもが手に付かず、ただただ流される様に日々を過ごしていました。よく考えれば、日本で公務員を辞めてから、ずっと無理をして走り続けていました。初めて受けたIELTSの模擬試験の結果は4.5、しかしカレッジに申し込むには6.5が必要。そこで三ヶ月のフィリピン語学留学を決意し、刑務所の様な環境で1日10時間以上英語を勉強。その後はカナダに渡ってカレッジでWebの勉強。そこでクラスメイトとの英語力の差に愕然とし、オンライン英会話を再開。コロナによって人に会う機会すら無くなり、たった一人家で勉強する日々。就活、初めての仕事。そして転職。
改めて言葉にすると、我ながらよくやったな、と思います。
そんな燃え尽きている中で「また頑張りたいな」と思えたのは、もくもく会などを通して色々な人に会うことが出来たからだと思います。転職してすぐの頃は、本気で帰国を考えていました。
さて、話を仕事に戻します。デザイン系のエージェンシーと言っても、おそらく小規模の会社と大規模の会社ではかなり職責が違ってくるのではないかな、と思います。前述のとおり、私の会社は大規模な会社だったので、クライアントも付き合いの長い大企業、ウェブサイトについても一から作るというより、今ある物をメンテナンスするという仕事が多かったです。実際、その会社に所属した約半年間で、自分で一からサイトのページを作ったり、新しい機能を実装したりという機会は一度もありませんでした。
そして、それが次の転職活動を始める主因でもありました。
ウェブデベロッパーとしてキャリアを考えると、ジョブマーケットで流行りの技術を使えないことや限られた技術しか触れないことは大きなマイナスです。また、前職がフルスタックデベロッパーだったこともあり、フロントのデザインに関わるCSSやアニメーションに関わるJSなどしか触れないこともストレスでした。そこで、また、フルスタックデベロッパーのポジションを目指し、転職活動を始めることになります。
しかし、それは最悪のタイミングでした。2022年、アメリカ、カナダ等はコロナ対策の副作用として発生した過剰なインフレに対抗するために利上げを発表。しかし、利上げも所詮は焼石に水。某国の戦争による原油価格上昇なども寄与し、世界は先の見えないインフレに突入します。その影響で、特にテック業界のジョブマーケットは縮小し、LinkedInや Indeedの求人掲載数は激減しました。
ならば、そんな時期に転職活動をしなければ良いのではないか、と思うかも知れませんが、そうも言っていられません。カレッジを卒業してから手にしたオープンワークパーミット(PGWP)の期限は三年間、もうすでに一年消費しているので残り約二年。このワークパーミットの残り年数が少なくなると、転職も難しくなります。どんなに市況が悪かろうと、動くならワークパーミットの残り年数が長いうちに行動すべきだと判断しました。
歴史的インフレ下での転職活動
2022年は4月と9-10月の二回、転職活動を経験しているのですが、9-10月は求人掲載数が少なく、また返信率も4月より悪かったと思います。しかし、2021年に未経験で就職活動をしていた時よりは遥かにマシでした。やはり現地での職歴があると全く違います。
これから未経験で就職活動をする人には覚悟をしてもらいたいのですが、未経験の就職活動は経験者が未曾有の歴史的インフレ下でする就職活動よりキツイです。(未経験者の不況下での就職活動は言わずもがな。繰り返しになりますがネットワーk)
しかしながら、その地獄の経験があったからこそ、二回目の転職活動も乗り切る事ができたのだと思うので、「何事も慣れと経験だな」とは思います。
そうは言っても、歴史的インフレ下での転職活動です。やはり生易しい事ではありません。一回目の転職活動では10件中2件くらいレジュメが通過していたものが、20件中1〜2件くらいまで低下していたように感じました。(途中から応募件数を数えるのをやめたので、正確な比率はわかりません。あと、会社を選ばずに怪しいところにもエントリーすれば返信は来やすいですが、それはノーカウントとしています。あえてブラックな会社に飛び込むのは職歴ゼロの時だけの戦略だと思っているので。)
経験一年程度では、まだまだ未経験者に毛が生えた程度のもので、就活で無双するなんて言うのは夢のまた夢です。沢山レジュメを送って、自分を見つけてくれる会社を探すしかありません。
面接に呼ばれては、俗に言うお祈りメールを受け取り、また応募して面接……。
しかし、そんな事を繰り返している中で、また私を拾ってくれる会社に出会う事ができました。この会社での面接は、私にとって、とても印象的なものでした。それは、未経験での就活という地獄を経験し、その反省を活かして密かに仕込んでいた切り札が、ようやく陽の目を見る時が来たからです。
差別化という切り札
私の様な経験一年程度の駆け出しでも、カレッジの後輩の方などにアドバイスを求められる事があります。その時は、この記事でも繰り返し申し上げているように「ネットワークを作れ」と口を酸っぱくして言うのですが、もう一つよく言う事があります。
それは「他の候補者との差別化を意識しろ」です。
これはTwitterなどのSNSを見ているとよく感じるのですが、ここ最近は、未経験者のレベルが上がっていると思います。具体的に言うと、私より3年くらい早くWebデベロッパーのジュニアレベルで就職活動をしていた人の話を聞くと、就活の時点でReact.jsを使えなかったという人は珍しくありませんでした。しかし、私が就職活動をしていた時には、周りでReact.jsないしVue.jsなどのライブラリーやフレームワークを使えない人は見た事がありません。これを技術トレンドとみることもできるかもしれませんが、私の体感では、未経験就活生のレベルが上がっているように感じました。(見方を変えると、それら流行りの技術の学習コストが格段に下がったようにも思われます。または未経験からの海外デベロッパー就職というゲームへの参加者が増えたので、優秀な人の絶対数が増えたのかもです。)
それは業界にとっては良い事だと思うのですが、就活生にとっては大問題です。数年前はReact.jsを使える事が差別化要因になり得たのに、現在の就活ではNext.jsやGraphQLを使ってフルスタックプロジェクトを作れるのが普通になってしまったら、一体何をするべきなのか。
それが差別化戦略です。
最初の会社に雇われたこと、それはほとんど運だったと思っています。しかし、私が他の未経験就活生と違った点は、曲がりなりにもAWSを使えたということです。サーバレスサービスなどはポチポチ設定すればすぐに動きそうだと思いますが、話はそう単純ではありません。クラウドサーバーにはVPCやサブネット、セキュリティグループの設定など、どんなサービスを使う、作るにしても必ず理解しておかなければいけない勘所があります。学校のプロジェクトでEC2を触っていた私には、それらの基礎が既にありました。なので、ビデオストリーミングやIoT関連機能といった応用も比較的短期間で理解、実装する事ができたのです。それが出来なければ、私は試用期間でクビになっていたかも知れません。
AWSを使った機能を実装していく傍ら、最初の会社では、Terraformを使った環境構築、CI/CDの設定なども行なっていました。本職のDevOpsの方から見たら稚拙な技術力だとは思いますが、デベロッパー1年目でこれらの技術を触れる人はあまり多くはないかと思います。
次の会社では、正直なところ、技術的に新たな発見はあまりありませんでした。しかし、担当したクライアントが「世界で一番アクセシビリティにこだわっている」会社だったので、WCAG(ウェブ コンテンツ アクセシビリティ ガイドラインの略)に則ったウェブサイトのアクセシビリティ改善業務などを行っていました。決して、好きな仕事ではありませんでしたが、そこで世界トップレベルにアクセシビリティにこだわった開発を経験しました。
話を二回目の転職活動に戻します。
私がジョブオファーを頂いた会社の最初の面接、Webチームのリードデベロッパーとの面接では、アクセシビリティについて質問されました。そこで、アクセシビリティとSEOの関係性とその具体例などについて、経験に基づいて説明をしました。会話の中で面接担当のデベロッパーが、「君のアクセシビリティに関する知識は貴重だね」と言ってくれたのが印象に残っています。
次のWebチームの他のフルスタックデベロッパーとの面接では、CI/CDに関する事を深く聞かれたので、私がBitbucket pipelineとAWSの関連サービスを使ったCI/CDを実装したこと、Git flowをBranching strategyとして採用していたことなどを説明しました。
もちろん、Next.jsやGraphQL、Tailwindなど、求人票のrequirementsに載っている今流行りの技術についての質問もありましたが、面接で深く聞かれたのはアクセシビリティとCI/CDでした。そして、先に述べたようにその会社からジョブオファーを頂くことができました。
これは私の推論なのですが、Next.jsやGraphQLの基本的な知識などについては、全ての候補者が準備してくるので、面接ではなかなか差が付かないのだと思います。一方で、アクセシビリティやCI/CDについては、経験1〜2年レベルのデベロッパーでは話せる人が少ないので、面接者の興味を引き、記憶に残ったのだと思います。
前述のとおり、私はこの一年間、差別化戦略を意識して動いていました。そして、面接では、同じレベルの他の候補者が持っていないであろうスキルや知識をできるだけアピールするようにしていました。
二回目の転職活動は歴史的インフレという最悪の市況でのものでしたが、一年かけて仕込んでおいた切り札が予想を超えた働きをしてくれたお陰で、一ヶ月程度の転職活動の後、無事、ジョブオファーを得る事ができました。
誤解なきように補足をすると、誰しもがクラウドやアクセシビリティ、CI/CDをやれと言うことではありません。自分の興味や適性、入りたい会社で求められるスキルを考慮し、自分なりの強みを見つけてください。何を勉強するべきか分からない人は、学校の先生やメンターの方に相談すれば、それぞれのレベルや希望に合った内容を提案してくれると思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
海外ウェブデベロッパー未経験就職の生々しい現実をお伝え出来たのではないかな、と思います。私は、とりわけ優秀な方でも無いと思いますが、自分の手札と能力を最大限に活かして、留学IT未経験文系アラサー元公務員というディスアドバンテージの役満のようなステータスで、何とか生き延びております。
留学界隈には優しい優秀な先人が沢山いますので、この記事を読んで不安になった方は、優しい先輩に励ましてもらってください。
私はまだまだ未熟者なので、これからも大変な事が沢山あるだろうし、今持っているものを突然失う日もあるかも知れません。
それでも一つ言える事は、どんなに不安でも辛くても、自分の決断を悔いた事は一度もありません。
これ以上、海外未経験就職希望者の方々を怖がらせると、留学エージェントさんたちの営業妨害になりそうなので、この辺にしておきます。笑
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、未経験組の皆さん、
夢と絶望の向こう側で会いましょう!
※ 論点がブレるので就活の時点で身に付けておきたい最低限の英語力や技術力などの議論は省いています。その辺は学校の先生や留学エージェントの方などに聞いてみてください。
※ 未経験就活の勝ちパターンは、私が見ている限りいくつかあるような気がしていますが、長くなるので省略しています。なので私のやり方が唯一の方法だと早合点しないでください。私みたいな泥臭い感じではなく、あっさりと良いところに決まってる人もいると思います。その辺は学校の(以下略)
※ 未経験組は、経験者、現地大学のCS学士持ち、理系の修士持ち、帰国子女など地力が違う方々の体験談を読む時は、自分の場合でも再現性があるのか留意しましょう。その辺(以下略)
※ 適切な戦略は予算、ワーホリの有無、年齢、日本での職歴、永住権を目指すか、PGWPとCo-opどちらを使うか等々、様々な要素を踏まえて考える必要があります。(以下略)
※ 最後にもう一回!この記事を読んだ皆さんは、ちゃんとネットワーキングをしましょうね!🫵