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怒る事は必要なのか?

おはようございます!!
今回は僕が指導者の立場になってから感じた、『怒る事は必要なのか?』をテーマに話していきたいと思います。


大学卒業後から1年間地元の陸上クラブの指導をボランティアでやらせて頂きました。
その中で子供たち(主に中学生)を指導して現場で感じたこと、他チームの監督さんや学校の顧問の先生と話して感じたことの1つが今の子供たちに怒る指導は必要なのか?という事です。

はじめに書いておきますが、人としてやってはいけない事や生活態度などはもちろん怒る(指導)こともします。今回は競技スポーツの指導という面での話です。


結論から話すと怒る指導は全く意味のない指導だと思っています。


理由としては、怒ることにより下記のような事が起きてしまう可能性があるからです。



見られてない所でサボるようになる


陸上競技長距離の練習は8割がjogと言っても過言ではありません。ポイント練習の際は指導者がずっと練習を見ている事ができますが、自主練習を含めjogを全て見ることはできません。
そうなる事で力は付きませんし、jog不足で脚作りができず怪我にも繋がります。


チャレンジしなくなる


ミスや失敗をすると怒られる。すると選手たちはミスや失敗は悪いもの、怒られるものと理解します。
チャレンジには失敗はつきものです。ですが失敗を悪いものと思っているので失敗をしないように無難な(能力内)行動ばかりをするようになります。
ミスをした時は、自分のせいではないと思いたいので周りや環境のせいにします。
そうすると選手の成長は止まってしまいます。


自分で考える事をやめてしまう


ミスや失敗を恐れているので、自分から行動することがなくなります。
自分の判断をして行動して、失敗したもんなら怒られてしまうからです。
それだったら言われたことだけをやっていた方がいいと思うようになってしまいます。
思考が停止してしまって、指示待ち人間、ロボット状態になります。
自分で考え、行動していく力はなくなってしまいます。
中高生の年代で自分で考え、行動する力の基盤を作ってあげないと、大学やその後競技を続けていく上で競技力の向上が難しくなります。


バーンアウト、競技自体を嫌いになる


はじめは競技を好きでやっていたことも、怒る指導のせいで「やらされてる状態」になってしまいます。
その状態でやっていても、楽しさや達成感は感じることができません。
オーバーワークや親の子どもに対する過熱した期待がバーンアウトの原因だと思っている指導者もいますが、現場で感じたのはメンタル的な部分でバーンアウトしてしまう子どもが多いと感じました。昔から変わらずの指導をしている指導者はこのような傾向になりがちだと思っています。


怒る指導をすると、こうした影響が出てくる可能性が高いです。
まだまだそれを知らずに、怒って選手からナメられないようにするだとか、俺の言うことが聞けないなら辞めろなどと言い制圧しようとする指導者もいます。
選手は奴隷でも部下でもありません。
選手を預かっている立場として技術的指導だけでなくメンタル面の管理も大切ですよね。
指導者は選手より学び、選手より実践していかなければいけないなと思います。



今回の意見はあくまで個人的な意見なのでこれが正しいといった訳ではありません!


色々な指導者がいて良いと思いますし、選手は自分に合った指導者を探して見つけるのも努力の一つだと思います!





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