タンザニアで子供たちの成長を感じる時
マンボ!
タンザニア在住ライターのほりとも(@tmk_255)です。
私の子供たちは4歳と7歳。タンザニアにやってきたのは2年前。外国での生活にちゃんとなじめるかな?と心配していた私ですが、大人の私よりもすぐに新しい環境に適応していたな、というのが正直な感想です。
最近、子供たちの成長を感じることがあったので、日々のささいな一コマ、子供たちが大きくなった時にもまた思い出したいワンシーンを3つまとめてみました。
タンザニアに住んでいなくても、きっとあなたにも最近、またはちょっと昔に経験したことかもしれませんね。
家では見れない顔
小1の娘は、普段はスクールバスで小学校に通っています。ある日、放課後に健康診断に行くために、私が娘を迎えに行った時のこと。
教室の前に行ってみると、授業は終了して、みんな帰り支度をしています。こっそり教室をのぞくと娘もいました!仲良しのお友達と、楽しそうにおしゃべりをしています。
ただ、それだけなのですが、「あ、家にいる時とは違う世界があるんだな」とこの時に改めて感じました。娘の表情も、家にいる時とはなんだか違って、キリリとしているというか、お姉さんっぽいのです。
7歳でも、家でリラックスしている時と、外の顔があるのね。なんだか、私の知らなかった娘の大人の世界を垣間見た気がして、嬉しいようなちょっと寂しいようなそんな気分。
幼稚園に通う息子は最近、水泳のレッスンをスタートしました。車で15分ほど走ったところにあるプール。息子と同じ年のお友達も一緒に連れていくのですが、車の中での2人の会話を聞いていると「4歳だけど、いろいろ考えてんのね~」と私のほうがハッとさせられるような話をしています。
「君の姉ちゃんは、いつ学校から帰ってくる?」
「いつも遅いんだ。1日中、ずーっと学校にいるよ!」
「うちの兄ちゃんも一緒だ。大きいと大変だ!」
「大変だ!」
「この前、夜に空を見たらさ、宇宙があったんだ」
「知ってる、宇宙あるよな!」
「早く、宇宙に行ってみたいよな~。大人にならないといけないのか?」
「いいや、6歳になったら、宇宙にいけるみたい。あと少しだぜ」
「あれ、この子そんなこと考えてたんだ?」「そんなこと知ってたんだ?」というような私には普段話してくれない、息子の正直な意見がたくさん聞けるのです。車を運転している母親が全部聞いていることはあまり気にならないみたいです。
「チップ渡した?」
タンザニアのレストランに行くと待たされます。料理が出てくるまで、そして、食べ終わった後のお会計も、長い時間待たされます。このお店、今混んでないよね?という時でも、よく待たされます。
そんな時、私は急いでいなくても、時間を無駄にしているような気になり、イライラしがち。(最近はずいぶん、ここら辺おおらかになりましたが)
そんな時に、子供たちに言われるのがこれ。
「お母さん、ここはタンザニアだよ。ポレポレ(のんびり)でお願いしまーす!」
『ポレポレ』とはスワヒリ語で「ゆっくり」。なんでも時間の流れがゆっくりのこの国ではいろんなところで使われるフレーズです。
子供にこんなこと言われたら、イライラしていた自分が恥ずかしくなります。母親、反省しました…。
あとは、チップ文化(タンザニアではチップがないのですが、外国人なので、それを期待されている時もあったりで…)。日本人の私は、これになかなか慣れません。なんだか損した気になる…。
ある時、道に迷っていたら、地元のタンザニアのお兄さんに助けられました。おしゃべりして、場所を見つけて、ちょっと一緒に時間を過ごして、最後はありがとう!とお別れ。その後に娘に言われた一言。
「お母さん、彼にちゃんとチップ渡した?」
これが、チップを渡すべきシチュエーションだったのか、わかりませんが、確かにあげたら、彼も嬉しかっただろうな。
母親、反省しました…。
英語を直される…
家では私と日本語で話している子供たちですが、学校では英語です。そのため、彼らの英語はメキメキ上達しています。
きっといつかその日が来るとは思っていましたが、7歳の娘には英語を直されることがあります。
家にいる時くらいは、ちょっとくらい間違った英語でもいいにしてほしいわ、とも思うのですが、ゲームをしている時とか、ちょっと家族でだんらんの時間に、突然、娘が指摘するのです。
「今、XXXって言った?」
「え!?それ違うけど。」
アメリカ人の夫は、「まあまあ、お母さんの英語も上手なほうなんだよ~」とか苦笑しながら、助け船を出してくれます。
生まれた時から子供たちには「お母さんは日本語しか話せないのよ」で通してきた私としては、それほど気になりませんが、それよりも、子供の成長を感じる瞬間です。
まとめ
4歳の息子はタンザニアに来た時に2歳だったためか、はたまた冗談なのかわかりませんが、「どこから来たの?」と聞かれると「僕はタンザニア人だよ!」と答えています。彼のこんな返事で、近所にたくさんのタンザニア人(特におじさんやおばさん)のファンを作っています。
タンザニアでの異文化での新生活、子供たち大丈夫かしら?と思っていた私の心配は杞憂に終わっています。
これからの子供たちの新たな成長が楽しみです。
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