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「強さ」と「温かさ」がカギ?『人の心を一瞬でつかむ方法』

アメリカ在住ライターのほりともです(@tmk_255)です。

最近読んだ、おススメの本を紹介します。

『人の心を一瞬でつかむ方法』

改めて、人望のある人やいつも周りに人が集まるような人って、こういう人だよねというのを考えさせる本でした。

人を惹きつけるために必要なのは「強さ」と「温かさ」の2つ
この2つは、対照的な特徴ですが、この2つを同時に感じさせる人物に、人は敬意と憧れを抱きます。実は無意識に、私たちはこの2つを指標にして人を判断しているようです。つまり、魅力に欠ける人は「弱さ」と「冷たさ」を露呈しているということ。

「強い」だけではだめだというわかりやすい例としてヒラリー・クリントンが出てきます。ヒラリーは夫が(クリントン)大統領の時代は、「策略に長けた冷たい役人(強すぎ)」というイメージがつきまとい国民の反発をかい、コメディー番組でも定番のネタとなり嘲笑されます。

そのヒラリーの支持率が上がったのは、夫がモニカルインスキーと不倫をしてスキャンダルになった時。夫に裏切られたかわいそうな妻ヒラリーを多くの人が同情し、上院選に出馬したヒラリーは「人との対話を大切にする姿勢」を打ち出し(温かい人)、上院選に勝利。

その後、ヒラリーは「強さ」を発揮し、大統領候補や国務長官にもなる。ただ、やはり「強さ」ばかりが目立つようになり批判されるが、大統領選のイベントで涙を見せます。この瞬間、強さの仮面がはがれ、有権者のために立ち上がろうとする温かい女性の顔があらわになる。

このヒラリー・クリントンの例は、女性が反感を買わずに強さを発揮はするために「強さ」と「温かさ」のバランスをコントロールする必要があることを物語っています。

自分がどう評価されるかはどうにでもコントロールできる、という分析もおもしろい。年、性別、容姿が発するシグナルは整形手術でもしなければ変えられないが、これは人物評価の決め手にはなりません。人格は自分自身でつくりあげていくもので、それは行動や他人との接し方で決まります

非言語コミュニケーションが大切:感情の研究を行ったメラビアン氏によれば、人が相手を判断する時に用いるシグナルは視覚50%、聴覚38%、言語(発言)はたった7%。つまり、顔の表情、姿勢、ジェスチャーなどの非言語シグナルが相手への「信頼感」と直結している。

また、「非言語行動」と「感情」は分かちがたく結びついているので、意識的にある姿勢をとりつづけていると、それにあわせて感情も変化することがわかっている。だから、シャキッと姿勢を正すと強くなったように自信が持てるし、元気がない時は(大喜びした時のように)両手をつきあげて1,2分待つと気分を高めることができる。

「ハッタリ」に関する考察もなるほどな~と思います。「非言語行動」と「感情」が結びついているというところから、「性格が姿勢をつくる」のでなく「姿勢が性格を作る」現象があります。通常、姿勢は人の内面を映すものですが、意図的に姿勢を変えることでホルモンレベルを変化させ、自信を呼び起こすこともできます。

最初はハッタリでも、自信満々なポーズをとり続けるうちに「本物の自信」が芽生えてくるのだそう。実験でも、開放的な姿勢をとった人は、デートでも面接でもうまく乗り切っているという結果がでています。

「輪(サークル)」の中に入ることの大切さ:聞き手が求めるのは、あなたが自分と同じ目線にたった人間かということ。だから「輪」の中に入るには、「共感」を示し、相手の感情を肯定する必要があります。さらに相手の世界観を肯定し好印象を与えると「感じがいい」と思われるだけでなく、相手に「借りができた」と思わせることができ、自身の影響力にもつながる。

最後に自分の行動パターンを見直す大切さも説明しています。ここでドキッとするこんなアプローチが紹介されています。

「カメラがとらえた素の自分の姿を観察する」

これは鏡を見るのとは別。鏡の前では見栄えの良い自分を作り出しているものだけど、ありのままの自分をとらえたスナップ写真やビデオを見ることで、他人の目に自分がどう映っているかを見ることができます。自分自身を他人の目から眺めて、その第一印象をチェックする方法は大きな価値があると結論づけています。怖いけれどやってみたら効果がありそう!

#わたしの本棚

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