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農家の嫁になりたかったアロマテラピストの植物日記Ⅱ

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2020年9月の記事一覧

守ってあげたい

守ってあげたい

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
今年は寒くなるのが早く、コロナ渦の再燃
インフルエンザも、ちょっと心配ですね。
 
インフルエンザに予防効果があると言われ
る小さな果物、カシス。
 
カシスに含まれる豊富な栄養素、ビタミン
A、ビタミンB2は、喉や鼻の粘膜の働きを
高める作用、

ビタミンC、ビタミンB6、亜鉛は免疫機能
の増強、そして、上皮や粘膜を精製する
コラーゲン

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秋の夕日に・・

秋の夕日に・・

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。

秋の夕日に
照る山もみじ
 
日本の秋といえば、やはりもみじ。

私たちがもみじと言っている、小さな手の
形の葉をもつものはイロハモミジと呼ばれ
紅葉の代表選手です。

もみじは、ムクロジ科カエデ属の落葉高木
の仲間で、総称はカエデ。

日本に自生しているカエデの種類は26種
といわれています。
 
世界には128種といわれており、メイプル

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青は藍より出でて・・

青は藍より出でて・・

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
人の身体にとても良いことで知られている
藍(インディゴ)染。

藍は人類最古の染料とも言われ、世界各地
で使われていました。
 
日本にはおよそ1500年前に中国から伝えられ
平安時代までは主に宮廷や上流貴族が身に
着ける高貴な色とされました。

現在でも、法隆寺や正倉院に布類が多数保管
されています。

中世の日本では藍の青を「褐色(か

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長寿の呼吸 壱の型

長寿の呼吸 壱の型

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
不老長寿の果物
といわれるいちじく。
 
花びらを広げて咲くことがないので、
「無花果」と書かれることもあります。
 
花がないのに実がつくのではなく、

花が卵状の花嚢(カノウ)と呼ばれる
(果実)中に無数の白色の小花と果肉が
あり、熟すと紫色となります。

外からは花が見えないことから無花果
(ムカカ)と言われます。
 
ムカカはいち

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ドルチェ&フジバッカーマ

ドルチェ&フジバッカーマ

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。

秋の七草のトリを飾るのは・・

咲いている時は、全く香りがしない
フジバカマ(藤袴)

お薬にするためは、花が咲く前の、
つぼみがついた時に全草を採取して

2~3日、日干しにして、香りが
出たら、風通しのよい場所で陰干しに
して乾燥させます。

これを生薬で、蘭草(らんそう)といい
乾燥させたことで桜餅のような良い香りが
するようになりま

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クズって呼ばないで

クズって呼ばないで

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。

子供の頃、風邪をひくと「これを飲みな
さい」といわれた甘苦い粉。

「葛根湯(かっこんとう)」という名で
葛の根っこからとった成分が生薬として
使われています。

漢方で葛は、頭痛や肩こりなどの感冒
症状、麻疹、筋肉の緊張、口渇、下痢
などに用いられます。

民間では葛でんぷんに砂糖を加えて
溶かしたものを葛湯と呼んで風邪の
初期や腹痛に用

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圧倒的な美人

圧倒的な美人

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
「秋の野に 咲きたる花を
  指折り(およびをり)
  かき数ふれば
  七種(ななくさ)の花
  萩の花 尾花葛花 撫子の花
  女郎花 また藤袴
  朝貌(あさがお)の花」

万葉集におさめられている、山上憶良
(やまのうえのおくら)の歌。

尾花はススキ、あさがおは、今の朝顔
ではなく桔梗をさしていたと言われて
います。
 
秋の七

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信玄餅は桔梗信玄餅に進化

信玄餅は桔梗信玄餅に進化

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。

 
秋の七草の花たちは、華やかさはないの
ですが、どれも可愛らしく、

 
今日、お話をする桔梗も、大好きな花の
ひとつです。

 
桔梗は、「桔梗湯(ききょうとう)」を
はじめ、様々な漢方に処方されています。

 
漢方「キキョウ(桔梗)」は、キキョウ科のキキョウの根を乾燥したもので

 
止咳、去痰、排膿などの効能があり、咳嗽(せき)、

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おはぎとぼたもち

おはぎとぼたもち

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。

後れゐてあれはや恋ひむ稲見野の
     秋萩見つついなむ子故に

(後に残る私はあなたを恋しく思うで
しょう。いなみ野に咲き乱れる秋萩を
眺めながら去って行くあなただから。)
 
万葉集には、萩を詠ったものがとても多く
142首といわれています。
 
萩の花は、私たち日本人にとって、古来
から親しみがあり、秋を思わせる花だった
のでしょう

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なでしこじゃぱん

なでしこじゃぱん

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
秋の七草のふたつめは、
 
クバク、クバクシ(瞿麦子)と呼ばれる
生薬の元になるお花です。
 
お花の名前は撫子(ナデシコ)。
 
全草(クバク)は清熱,利尿,駆瘀血,通経作用があり,

膀胱炎,排尿障害,尿路結石など,主に泌尿器系疾患に用いられます。

種子(クバクシ)は利尿,通経作用があり民間で浮腫や月経不順に利用、

かつては妊娠中

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なにみてはねる

なにみてはねる

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
国立天文台によれば、2020年の中秋の
名月は10月1日。
 
「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。

中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。

平安時代、中国から遣唐使によってもたらされた「望月」という月を見る催しが平安貴族に浸透し、観月の宴が催されるようになりました

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Dancing Queen

Dancing Queen

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
レッドスパイダーリリーという、なんだか
かっこいい英語名を持つ、ヒガンバナ。

日本では、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれていますが、こちらの名前は、

サンスクリット語で「赤い花」を意味するmanjusakaからきていると言われています。

ヒガンバナは、7~10月頃に開花期を迎える赤色の花びらと、花が咲き終わってから葉っぱが生える

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花咲くアーモンドの木の枝

花咲くアーモンドの木の枝

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
さくさく美味しいナッツ、アーモンド。
バラ科サクラ属の落葉樹で3~4月に美しい花を咲かせます。
 
ゴッホの『花咲くアーモンドの木の枝』はその美しさを目が覚めるような青い背景の中に描いた名画ですね。
 
アーモンドに含まれるビタミンEの量は、ナッツ類のなかでもトップクラス。100gあたりに30.3mg含まれています。
 
「抗酸化ビタミン

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捨てないで・・

捨てないで・・

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
 
秋の風物詩のひとつに
菊花展や、菊祭りがありますね。
 
そして、皇室の菊の御紋は日本人ならば
誰でもなじみ深いものだと思います。
 
そんな菊ですが、お刺身にもちょっこりと
可愛らしい菊がついてきますね。
 
お刺身の菊、食べていますか?
 
実は、あれは飾りではなく、意味があって
添えられているものです。
 
菊は古来から、薬として、

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