見出し画像

【現地採用】#18_現地採用で失敗しない方法!(1)

こんにちは!
トミーです。

少々お休みしていた現地採用シリーズですがこれまで書いた記事の修正作業が終わり次第の再開を予定していましたが、未だに終わらず。。。
再び新規投稿をしつつ徐々に修正していくことにしました。
重複するところもあるかもしれませんが、あらかじめご容赦ください。

さて、これまで「現地採用」というテーマ、切り口で苦労話や就職する際の注意点を中心に書いてきました。
もちろん私も人並みに苦労してきましたが、現在は日本で転職するより良かったと非常に満足しています。
一方で「使い捨て」「給料安い」「現地採用」に対して否定的な意見があることは重々承知しています。

どうしてこの違いが現れるのか?
冷静に分析しつつ現在現地採用で働かれている方、また今後海外就職しようと考えている方の参考になれば嬉しいです。

まず、前提として現在海外で働くことのメリットは多々あると思います。
歴史的な円安と言われこと中国においては1元=20円前後で推移をしています。
ここ数年は1元16.8円前後を推移していましたので2割程下がっていることになります。

現在中国の現地採用の平均給料は15,000元前後となりますので日本円に直すと約30万円(以前のレート16.8であれば約25万円)となります。また日本であれば社会保険料などを引かれるため約70%が手取りとなり30万円であれば約21万円となります。
一方、現地採用の場合交渉になりますが、所得税は会社持ちの場合が多く額面の金額がそのまま支給されることになります。

一方、将来的に日本に帰ることを考えている場合は国民年金の任意加入、個人年金等はリスク管理として検討する必要があります。
※これは改めて説明の機会を作ります。

上記の通り将来的なリスクはありつつも現地採用のメリットをあると思います。

さて、話を元に戻し、なぜ現地採用は否定的に語られがちなのか?
私がこちらに来て様々な現地採用の方と出会ってきましたが、大きく分けて①目的②来る時期(年齢)、によって大きな違いが出ていると思います。以下はこの2つの軸で解説したいと思います。

まず、①目的について、それぞれ(A)海外を経験したい(B)一時的に出稼ぎ(C)配偶者が現地人、などたくさん理由があると思います。
但し、その目的によって対応が変わりますので上記の3つでまずは解説したいと思います。
(A)海外の経験を希望する方々について
海外の経験を希望する方々の多くが「仕事(給料をもらいながら)をしながら中国語を取得できる!帰国したらその語学力を生かして転職しよう!」と考えている方が多いと思います。
但し、現実的には中国語を覚えようとしても一般的には中国語学校に通うことになります。中国語学校の費用は場所によりますが、大体1時間110元(約2200円)~150元(約3000円)となります。また多くの中国語学校は1コマで販売ということはせず最低50コマ以上最初に支払う必要があります。
その場合最低でも5500元(約11万円)~7500元(約15万円)の費用が発生します。
前述した通り、現地採用の平均月収は15,000元前後となります。
貯金があれば別ですが、渡航直後はなにかと物入りでお金を使う機会が多く、とりあえず中国語学校は後回しに・・・というパターンになってしまいます。そのなかでも少しづつ貯金をしようにも徐々に現地の友達が増え様々な飲み会やサークルなどの誘惑があります。
そうしているうちに徐々に月日が経ちあっという間に2~3年経過します。

こうなると①日本へ帰国する、②中国へ残る、の2つの選択肢が迫られてきます。「①日本へ帰国する」を選択するともちろん転職活動をすることになりますが、必ず「中国ではなにをしていましたか?」と質問が来ます。
その際答えられるだけのネタがあるのか?そこを考えなければ結論として中国に来た事(=現地採用)を後悔する結果となってしまいます。

また、「②中国へ残る」を選択した場合、今後のキャリアアップを考えなければなりません。もちろん現在の会社で順調に出世、昇給しているのであれば問題ないと思います。但し、多くの場合は昇給はMAX年10%程度だと思いますし、変わらない場合も多々あります。その場合今後中国で生活していくのであればどう生きていくのか?という思考を持っていないとすぐに時間は経ってしまいますし、また数年たって「日本に帰ろうかな?」と思っても上記の問題にぶち当たります。

そのため「(A)海外の経験を希望する方々について」はもう一度自己分析をすることをお勧めします。人間は誰しも自分に甘くなることが往々にしてあると思います。自分は本当に働きながら学校に通って勉強出来るのか?

「二兎を追うものは一兎を得ず」ということわざもあります。例えば中国語を覚えたいだけ日本国内で働きながら国の支援を受けれる制度(教育訓練給付制度など)もあります。
教育訓練給付制度|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

いろいろな選択肢をじっくり考えてから最終的に中国に来る決断をしたのであればその時にはそれなりの覚悟も出来て上記のようなパターンになることは少なくなると思います。

少々口悪く否定的に話した部分がありますが「現地採用」の苦労を経験しているだけに不幸になる人を増やしたくはありません。
その点ご留意頂ければ幸いです。

次回は「(B)一時的に出稼ぎ」以降の内容について記事にしたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは息子の日本語教材の購入にあてます。本当にありがとうございます。