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5月の決意

こんにちは、夏の気配がして萎えます。
春秋しか活動しない女。

トミーです。

ふと、5月の日差しだとか、空気の湿り気だとか、匂いで思い出す。

10年前、29歳のとき本格的に彼氏にフラれたことを。

本格的というのも、『別れたい』と、4月くらいに言われていた。
別れたくない私は悪あがきをしていたのだ。
たぶん、半月くらい揉めた。
5月に入り、いよいよ修復が出来ないと実感しだす。
AKBがまだ総選挙をやっているころだった。

トミー『覚悟するわ。諦められるよう、傷つけてください。』

彼氏『、、、、。もう、、、、、好きじゃない、、、、、。』

トミー『了解!!最初からそれ言ってくれて良かったんだよ!じゃあ、おしまい。』

元彼『、、、、。』

トミー『AKBだれが一位になるかなぁ?』

元彼『え、、、、』

トミー『順当にいけば、大島優子だよね。』

元彼は、なんとも言えない顔で笑った。
私たちは、よくアイドルのはなしで、盛り上がっていたのだ。
友達みたいな、会話が途切れない関係だ。

彼とわたしは、7ヶ月ほどのお付き合いだった。

別れの原因は、
私と付き合うまえに、どうしても、何回アタックしても実らなかった女がいて、

やっぱり、その子が好きだから。

とのことだった。
たぶん、私と付き合っているあいだに、会ったのだろう。
たぶん、ヤったのだろう。
女からすれば、自分を好いてる男に彼女が出来たらしいから、ちょっくら引っ掻き回してやろうという魂胆だろう。
モテる女あるあるだ。

わたしは、彼氏が女友達が多いので、遊ぶことを許していた。
なんなら、私が男友達と遊ぶことを許してほしいからだ。

私は、ガチめに、二人きりになろうが友達は友達なのだが、彼氏は違ったようだ。
甘かった。


付け足しで言えば、

持病が怖い。

とも言われた。
わたしは、とてつもなく軽度のパニック障害と、とてつもなく軽度のてんかん患者だ。
両方、薬を飲んでいれば発作がでない。
全く出ない。
ガチ重症勢には申し訳ないくらい普通の生活ができる。

がしかし、自分で言うのもなんだが、そういう差別的なことは仕方ないと諦めてはいた。
付き合うともなれば、怖いのは仕方ない。

違う女が好きってことを、持病があったら仕方ない。


と、無理やり変換した。
持病など、関係なく、ずっとその女が好きだったのだろうと、うっすら気づいてはいるけども。

周りからは持病のことなんか、指摘するなんて最低だ。


との声もあったが、それを理由にしたほうが心が楽な自分もいた。

自分が持病あるから、他の女がよくなるのは納得ができる。

とにもかくにも、理由が欲しかったのだ。
そして、それが私の内面を否定するようなことではないほうが、まだ楽だ。

最後まで内面を否定されることが無かったのを覚えている。

なんなら、

元彼『トミーといるほうが確実に幸せなんだけどね。わかってるんだけど、、、』

そんなことを言われた。
それでも、その女がいいのだ。

手に入らないからこその魅力

二人して、それはうっすら勘づいていた。
実らないんだろうなぁという未来は見えていた。

トミー『仕方ない。絶対、今度こそ付き合える努力しなよ?なんで今まで断られたか分析してね?あと痩せれば?その体型わたし以外の全人類受け付けないよ。』

元彼『、、、、。』

元彼は100キロオーバーだった。
わたしは、そんな男にこっぴどくフラれたのだ。

そこから3ヶ月くらいか。
わたしは、みるみる痩せた。

食えなくて一気に10キロ痩せた。


服薬のせいか、痩せにくい体質なので、自分もびっくりだし周りは鬼のように心配した。
ちなみに、パニック発作が出まくったのは笑えなかった。

そして、元彼は、やはり女にフラれたらしい。

結果を絶対報告しろと伝えていたので、メールが来たのだ。
こんなに辛い想いを成仏させるには、結果を知りかった。
そんな気持ちがあったもので、わたしはぶちギレてしまった。

『痩せたの?ねぇ痩せた?少しでもカッコいい自分で挑んだの?もしかして、そのままの自分を受け入れてもらえると思った?自分大好きかよ!!!相手の女より、自分大好きかよ!!!そりゃフラれるわ!!!』

このころから、私は正論詰めする女になっていた。
男性が真底嫌うやつだ。
気に入られようだなんて思ってもない私は、徹底的にネチネチと詰めた。

ありのまま受け止める、私と別れたの後悔しろ、クソ!!!

そんな思いがあった。

そこから、当たりまえに連絡は途絶える。
しかし、2年後くらいか。
共通の友達がたくさんいたのもあり、元彼と再会することになる。
そして、なんやかんや、飲むことになった。
二人とも、飲みが大好きだからだ。
その頃には、わたしは怒りとか、恨みとか無感情だ。

当時のわたしは、元彼と同じような立場にあった。


好きな男はいるものの、付き合ってはもらえないだろな。


という関係だ。
好きだなんだ言われても、先には進まないだろう、もどかしさや、鬱憤を一気に元彼にはなした。

元彼は、うんうんと相づちをする。
そして、私のことを下の名前で呼ぶ。
そう、付き合っていたころの呼び名だ。

トミー『その呼び名はいやだ。彼氏にしか言われたくない。友達はみんなトミーなんだから、あなたもトミーって言って。』

元彼『、、、、え、、、、』


わたしは、可愛げなど一切なかった。
本気の友達モードに切り替えが可能なのだ。
私が、あまりに嫌悪するため、
元彼は素直に『トミー』と、その他大勢と同じ呼び名を使った。

俗にいう、思い出上書き保存理論と、フォルダー保存理論だ。


なんやかんや、やはり私の片思いは実らず。
フラれたわけでもないが、諦めた。
ハードルが高い、身の程知らずだったように感じたからだ。
そして、私は現実をみて婚カツにあけくれた。
マッチングしては、デートしてを鬼のように繰り返した。

疲れた。

その間、元彼との繋がりはあったのだ。
婚カツをするより、THE友達の元彼と飲むのが楽しかった。

なお、指一本たりとも触れない関係だ。

あまりにも、二人で遊ぶため、周りは

『元彼くんは、トミーのこと好きなんじゃ、、、?』

と、言い出した。
がしかし。

トミー『いやいやいやいや、私、持病あるし。んなわけない。』

私はフラれた事実と、持病の影響力を過信していた。
そう簡単に、思考が変わるはずないのだ。
なんなら、自分が健常者ならば、わざわざ付き合うことをするだろうか。
そこまで考えてしまう。

それに、女からフラれたなら人生かけて諦めつくわけがない。

手に入らないから追いかける理論。
まじ、それ。
友達からの言葉は、なんら耳にはいらず、
とにもかくにも婚カツにあけくれた。

気づけば、別れた5月から3年ほどがたった5月。

元彼が、やり直したいと言ってきた。

私は、耳を疑った。

いやいやいやいや、ふざけんな。


しかし、私が怒るのも承知で、気持ちをぶつけてきたのだ。
別れたあとの後悔をポロポロ語りだした。

頭悪いのか?


真底震えた。
なのに、

嬉しかった。

理論ですべて解決しては、気持ちに折り合いをつけてきたのに。
くそみたいに矛盾した感情に支配された。
ここで、やり直したとしたら、また私が同じ痛い思いをするに決まっている。
わかっている。

て、ことは、やり直すことを選択する自分に全て責任があって、なにがあっても誰も悪くない。
悪いのは全て私だ。

と、数秒で思考を整理をした。
そして、元彼と復縁をしたのだ。
そして、5年後の5月結婚をした。

そう、この話は旦那とのあれこれだ。
今月末、結婚丸2年をむかえる。

結局のところ、持病のことは、なんらハードルにはなっていない。
具合が悪いときの対処には慣れてくれた。
なんなら、遊んでる最中に具合悪くなったとき迎えに来てくれた。
人間変わるんだなぁと思った。

しかし、いまだに

あの女がふわっと現れたら負けるんだろうな。

という想いがある。
(見たことないけど)

噂によると、女は結婚して子供がいるらしい。
もし、その女が離婚して、

『私たち親子を守って!!!あなたしかいないの!!!』

と、旦那を頼ったらイチコロだろう。
旦那は子供が大好きだ。
そして、『人から必要とされる』ことが大好きだ。
大好きな女から、そんなこと言われたらイチコロだろう。

私は強い意思で、子供を産まない選択をしている。
それを話し合ったうえで、結婚はしたものの、無理をさせている罪悪感は大きい。
なので、離婚を切り出されたらスパッと受け止めるつもりだ。

しかし、ちょっとでも、長続きするように工夫はしている。

10年前、私は束縛を鬼のように嫌った。
信頼性を大事にしたい気持ちが大きかったのだ。
だから、彼氏に女友達がいようが何も思わず、言わずだった。

『本当は嫉妬してほしかったんじゃない?寂しかったとか?』

別れたあとに、多々友達から言われた言葉だった。

それが、本当かどうかは今でも、本人に聞いたわけではないので正解かは不明だ。

がしかし、とにもかくにも

嫉妬、束縛、寂しがる、甘え


を、ずっと演じている。
特に思ってなくても、うぜぇ女になる。
うぜぇ女のほうが、きっとお好みだろう。
ふとした瞬間に、

独りで大概こなして、友達頼ってどうにかする自分

が、出てきてしまうけど。
元々が恋愛体質ではないので、仕方ない。
少しでも、今の状態が続く工夫をせねば。
結婚してからは、とくに意識をしている。

あの、どん底はもう嫌だ。

余談だが、10年前、第1シーズンの付き合いにて『この人と結婚するかも』と、根拠ないカンが働いた私は、なんのシックスセンスがあったのだろう。 

さらに余談だが、私の片思いの相手からは、去年の5月に連絡があった。
結婚した事実を伝えると、
『あ、了解!
別れたらいつでも、こっちきなね( ^ω^)』

世の中、面白く出来ているなと思う。

なんやかんや、真面目に結婚生活と向き合うつもりです。
結婚記念日、何するかワクワクしながら。
5月の決意でした。

今日もありがとうございました!




























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