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障害児の就学に悩む保護者の方に

先日保護者面談で就学について話をしました。

児童発達支援からの小学校の進学する場合は、就学相談会があり俗にいう有識者の方々と話し合いをしてアドバイスる場もあります。

子どもの生活ぶりや発達検査での指数的なもの、保護者の意向など様々な観点での協議がなれます。

客観的な視点からその子どもの就学先(支援学校・支援級・情緒学級・通常級)のアドバスに対していろいろあると思いますが、それはそれとしての一つです。

それから、具体的に子どもと毎日関わってくれている職員の方々からのアドバイスも大切な情報です。
毎日関わってくれている、職員の方ならば指数では出てこない可能性や個性までも含めた進学先のアドバイスをしてくれるはずです。

それでも、やっぱり悩んでしまうのが就学先の決定です。

重度のお子さんでも通常級へ進学させたい。
軽度のお子さんでも支援学校へ行かせたい。
通常級レベルでも、支援級でのサポートを受けさせたい。
などなど

そんな、いろいろな気持ちを出して当然です。
まだわからなぬ未来の話。
それも、結果的に小学校・中学校・高校と思うと12年先の見通しを持った就学先を決めないといけない結構な難題です。

生まれてきて、障害があることが分かって気持ちが揺れまくって、きっと我が子のことを考えるよりもまずはそれをどう受け入れるのか・・・
って締め付けられるような時期も短くなかったと思います。

そして、あっという間に生まれて5年後には12年先を見通した結論を求められます。

悩まないはずがないのです。

通常級へ進学を決めたら、学習についていけるのか?休み時間は安全に過ごせるのか?友達関係は築けるのか?いじめられないのか?

支援学校へ進学を決めたら、地域の友達との関係はもう築けないのか?高校受験ができず一般的な進路は諦めないといけないのか?きょうだい児との生活を同考えないといけないのか?

すべのことは未知数です。
そして、ネガティブ要素の内容はほぼあると考えた方がいいと私は思います。

通常級へいったら・・・
数の概念など特に抽象理解乏しく世界のことについて知ろうという意欲がまだならば学習は困難だと思います。
自ら安全に過ごせる術を持たないお子さんであれば安全でないと思います。今現在友達関係を築くことが出来ない状況であればすぐには難しいと思います。いじめはあると思います。

支援学校にいったら・・・
地域の子どもとはリズムが合いません。放課後デイを利用すればなおさら接点はなくなります。
高校受験は、学習要綱が足りないために通常高校への進学はできません。(支援学校の高校への進学はできます)
きょうだい児と別の学校行くと、家庭としては朝のリズムが違うしきょうだい児への説明も必要です。

ごめんさい・・・
ちょっとひどいことを書きました。
でも、そうなんです。

こんな事を考えたら、なおさら悩んでしまいます。って感じる方もいると思いますが、そうじゃないです。

私が、いつも就学相談で保護者の方へ話をする時に質問をします。

「お子さんにどんな子供になって欲しいですか?」って

今まで書き示した内容は、学校の違いによるデメリットです。
それは、環境とシステム上起こりうる内容なので現実なのです。
そこで、悩むと答えは雲の上で掴むことはできないかもしれません。

でも、視点を変えて。
自らの、家族としての子育てとして。
お母さんなら自分が生んだ子どもとして。
お父さんなら自分の子どもとして。

考えてもらいます。

私も含めて、どれだけ密に関わってきた職員でも子育てをするのは保護者です。

子育てなんて、悩みの連続ですよ。喜びもありますが、毎日、今を考えながら生活をしていると、悩んでいる時間の方が多いのが現実。

(これは、障害あろうとなかろうと同義でもありますが)

でも、それは続いていきます。

続いていくからこそ、納得した覚悟を決めた進路決定をして欲しいと思っています。

何となく・・・
就学相談で・・・
周りに合わせたら・・・

ってなっていると、就学先で何があった時に覚悟のない決定だと心が辛いです。

先程つらつらとひどいことを書いたデメリットの内容ですが。
それも含めて経験できるから社会性を含め人として成長できるのです。

いじめの問題なんて、絶対だめですよ。
あってはならないし、無くしてしまいたいです。
いじめの定義はよくわかりませんが、嫌がらせを受けたり、無視されたり、からかわれたりってみんなしたことあるでしょうし、されたこともあると思います。

人間社会なんてそんなもんです。

社会性とは?
生きる力とは?

嫌なことが合ったら逃げることを覚えるには、嫌な経験が必要です。
逃げることで隠れることで、楽な気持ちを維持できる安心感。
でも、そこがゴールではありません。
助けてと言えることです。

色々な人間がいて、人を選び、助けてもらうことを良しとする経験が大切です。

そして、助けてと言えるには自らの弱さを理解することです。

障害を持っているならば、自分自身でそれを受け入れること。
障害がなくたって苦手なことを自分自身で受け入れること。

助けてくれる人には甘える勇気を持つこと。
そして、感謝をする気持ちを持つこと。

これは集団で生きる力になります。

社会は色々な人の集合体です。
学校はその特色に合わせた職員が統制をしているので、上限や下限がある社会ですが、それも幼児期に比べると段違い的に”社会”の色が濃くなります。

だから、その就学先でデメリットも喰ってしまうぐらいの思いがないと、この学校に決めたとはなりにくいかもしれません。

だからこそ、親としての子どもへの願いを確認してほしいと思います。

それから、保護者も子どもと同様です。
助けてっていって良いんですよ。
嫌な人からは逃げて、気持ちが合う人と付き合い、助けてくれる人に甘えてください。
そして、感謝をしてください。

人と人ってそうやって結び付いているですから。

そうやって結び付くことが出来るように、いろいろな人がいるんだと思います。

最後にちょっぴり明るい未来の内容も書きます。

私の記事によく書きますが、子どもの力は大人の想像を超えます。
大人が管理して手足を縛るようなことをしない限り、どんな環境でも子どもは伸びよう!発達しよう!という力を発揮ます。
だって、子どもはあなたの子どもであると同時に、別人格の”人”であるからです。

だから、就学先を考え抜いて親の思いで決めていいです。
それをきちんと周りに理解できるように説明してください。
納得してくれる人は味方になってくれますよ。

でもね、やっぱり違ったと思うこともあると思います。
その時は、また考え直せばいいです。

考え直せるということは、考えがないと直せないから。

親も成長するから・・・

ごめんなさい。
また熱くなってしまい書きなぐってしまいました。
しょっと支援級よりの記事ですが、支援学校でも悩めることは多分にありますので、同じようにつながりながら、自分を大切にしながら今と未来をつなげながら成長を願います。

#子育ての悩み


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