恐るべき公安⑦-02公安調査庁と内調「スパイ獲得マニュアル」
悪名高い公安の
組織や手口に迫っていきます。
青木理「日本の公安警察」
青木理(あおき おさむ)
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。
社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、
2006年よりフリーとして活動
公安調査庁の活動と実態
協力者獲得マニュアル
「身辺調査の項目」
「身辺調査」の内容は、多岐に渡り個人を丸裸にする。
一方で、統一教会が勧誘の際に、財産を持つ金持ちだけを狙い
徹底調査して、集団で勧誘していたことが明らかになっているが
その情報は、公安から何らかの協力の見返りに得ていたのでは
ないか?とも疑われる。
「工作に都合の良い人物像」
「工作に都合の良い人物像」は、組織を裏切りやすい嘘つきの人物像である。
統一協会で信者に勧誘しやすい人物像と一致するのでは?と思わなくもない。
対象者を選ぶポイント
公安調査庁の最高幹部が現場の新人調査官を前した挨拶では
「初めて取り組む人は相当な不安がある。
それを解消するためには、こちらが強い決意を持つことだ。
我が国の治安維持という重要な役割を持っているんだという気持ちを持って、
皆さんのような若い人にの頑張ってもらいたい」
これは、統一協会が信者の「善悪の判断力を失わせる」過程に似ている気がする。
初めは抵抗感があるが、徐々に人を騙していくことに抵抗がなくなる過程。
公安警察との不仲
伊丹万作「騙されることの責任」
もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。
もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない。一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より