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猫について6      行方不明の猫を追え

何となく始めた猫についても6回目となりました。読んで頂いている皆さまにお礼申し上げます。
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今回はうちのなりちゃんが行方不明になったお話です。
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1ヶ月ほど前になります。
「なりちゃんがどこにもいないの」
翌日の仕事に備えて早くベッドに入っていた私は奥さんの声に起こされました。
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なりちゃんは完全家猫なのでもし外に出てしまったら命の危険にさらされます。
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最後になりちゃんを見てから誰も出入りしていないので玄関から出たわけではなさそう・・・
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勝手口も窓もすべて閉まっています。
絶対に家の中にいるはず。でもどこにもいません。
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なりちゃんは掃除機の音を怖がるのでどこかに隠れていても普通なら掃除機の音に驚いて飛び出してくるのですが・・・
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でも出てきません。
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もう外に出たとしか考えられません。

なりちゃんは今までに3回ほど外に出た事がありますが遠くへは行けません。
懐中電灯電灯を手に家の回りをなりちゃんの名前を呼びながら探しました。
夜の十時半頃の事です。
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もう会えないかも知れない。
その予感が私の中で大きくなっていきました。一旦リビングに戻ったその時でした。
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「ニャー」
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か細い、本当にか細い声でした。
声は裏の物置の方から聞こえました。
私は急いで裏へと出ました。でもどこにもいません。
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奥さんはリビングそして私は戸外に、その時またなりちゃんの声が・・・
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「家の中だ」
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私は家の中へ
そして入れ替わって奥さんは戸外へ
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またなりちゃんの声が・・・
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やっぱり家の外?
でも外にもいません。
私は家の壁のすき間しかないと思いました。
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こんな事を延々と繰り返して時間は刻々と過ぎていきました。
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「ニャー」

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壁を破る準備をしていた時、またか細い鳴き声が・・・
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私と奥さんの間には家の壁だけ・・・
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いやもう一つ、
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そこにはダイニングテーブルが・・・
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うちのダイニングテーブルには下に食器類を収納するための棚があって扉が付いています。
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私は急いでその扉を開きました。
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するとそこには・・・
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いました、いました。なりちゃんです。
その開きには食器は入れておらず大事な書類などを入れています。
なりちゃんはその狭い隙間に平べったくなって入っていました。
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「いた、いた!」
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私の声に奥さんがリビングへと駆け込んで来ました。
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「お騒がせしました」
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なりちゃんを抱っこして奥さんが言いました。何かの書類を出した時にいつの間にか中に入り、それに気付かず奥さんが扉を閉めたのでしょう。
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その夜の睡眠時間約三時間、次の日屋外での作業中に熱中症になり、病院で点滴を打つはめに陥りました。
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でもなりちゃんが無事見つかったので・

☆昔ガラケーで撮った写真(かなり画質悪い)です。
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めでたしめでたし・・・・・でした

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