シナリオの描く未来(応用編3)

人間には型通りの人生を歩もうとする傾向がある。型通りの人生は一見安定しているように見えるが、実際には単なるプロパガンダとして撒かれたものに過ぎなかったり、全く完全に確実であると主張する近代的な理性に対する時代錯誤の崇拝が行われているだけである。この世には絶対確実なものは大学に入っても知ることはできない。だが、大学に入らなくても知ることは可能である。人間は気忙しく勉強や仕事に奔走させられているが、成功者の書物を読んでみても、成功できるのは、勉強や仕事を禁欲的に血眼になって行っているからではなかった。スポ根漫画に至るまで遊んでいるだけなのであり、将来成功すれば、何億円もの年収が得られることが決まっているのである。経営学ではケーススタディーにより様々な経営の教訓を学んでいるが、過去の成功に固執するなと言われたりもする。このような状況で、人間は何を頼りとして生きれば良いのか分かるだろうか?人間は成功事例の中から学び得たとしても、実際に活用して成功するためには、ニュートンの林檎のように、それ以外の別の総合的観点が必要になる。だが、人間は論理以外を排除して論理に徹すれば徹する程閉塞し停滞して抜け出せなくなってしまうのである。

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