聖地と、ラーメンと、確信と【卒業旅行記#18スウェーデン】
ロンドンからはじめてブライトン、パリと来た卒業旅行の前半は予定を詰めすぎ、楽しさはあったものの疲弊。オランダ、ハンブルグへと進んだ中盤は天気の悪さもあって、なんとなく落ち込んでいた。
「旅行なんかしなければ」とまでは思わないにせよ、なんだかなあ、という日々が続いていた。思い描いていた卒業旅行ってこんな感じだったかしら。
それが、コペンハーゲン、イェーテボリ、ストックホルム、と北欧に入ってから風向きが変わり始めた。
今、私北欧に居るんだ。大好きな、北欧に。そう思うだけで胸がいっぱいになる。ホテルにいるだけでも嬉しい。
ストックホルムで過ごした今日は、泣きそうになるくらいにいい一日だった。
一人卒業旅行を企画してくれてありがとう私、とついに思った。
ヨルシカの聖地、ガムラスタンに行く
ヨルシカの聖地、ガムラスタンに行ってきた。
これだけで1個記事書ける!!!!「だから僕は音楽を辞めた」のカバー写真の場所に行った。胸が熱くなった。
もう今日これだけで満足かも、と思った。
ストックホルム市立図書館
満足ではあったが、時間はたっぷりあったのでストックホルム市立図書館へといった。
おこがましいかもしれないのだが、自分がそこにいることをものすごく自然に感じた。違和感や余所者の感じがしなかった。
日本語の本がいくつか置かれていたので、川上弘美さんの本を読んだ。現実と虚構とがあいまいな本で、読んでてぐるぐるした。
人生三番目までには入るラーメン体験
空腹は最高のスパイスである、という言葉がある。真理だ!
図書館から出ると雪がちらついていた。
時刻は午後3時。宿泊先をでた時は、「お昼ご飯はまあ食べなくても良いかあ」、などと思っていたのだが、しっかりおなかはすいてきた。
空腹と寒さ。つらし。そして天啓を受けた。
「え、ラーメン食べたくない?」という声が頭の中でした。食べたい。寒いから、絶対あったかいもの美味しい。
すかさず、グーグルマップで「Ramen」で検索した。しゅぱぱ、といくつかのストックホルム市内のラーメン屋さんが出てくる。グーグルのある時代に生まれて良かった。
その中で、鶏白湯がおいしそうなお店に決め、行った。
最高においしかった。
空腹状態で、寒いときに食べるラーメン、最高。しなちくに味が染みてるし、チャーシューの炙り具合も良い。おいしい、おいしい。
スープまで全部飲み干してしまった。
このラーメンは人生で3番目までには入るぞ、と思った。美味しかった。
ラーメン屋さんを出ると、晴れていたので散歩することにした。
雪の積もった公園で北欧愛を確信する
上手く言えないが、雪の積もった公園を歩いているとき、「ああ、私は北欧が好きだ」と確信した。
光る空を眺めながら、私はこれからも北欧へと向かい続けようと思った。歯を食いしばってでも。
夕日が息を呑むほど綺麗だった。
涙が流れたのは、寒さのせいか、感動したからだったのか、わからない。どちらもだったかもしれない。
プリンセスケーキを食べる
スウェーデンに来たからには、プリンセスケーキを食べねばとおもっていた。スウェーデン名物。
これからの将来のことを考えながら食べるケーキは、期待の味がしたり、不安の味がしたり、単に甘かったりした。
そのあとはまた、散歩をした。
ヨルシカをききながら歩いた。つめたい空気が、心地よかった。
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