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『命は安く、トイレットペーパーは高い』(Life is Cheap...but Toilet Paper is Expensive)第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品(クロージング作品)

アメリカ / 1989 / 85分
監督:ウェイン・ワン( Wayne WANG )

上映日時:
11月26日(日)17:10 + Q&A @有楽町朝日ホール
※上映間には授賞式を実施
チケットは11月4日(土)10:00 amより発売!



今年の東京フィルメックスのクロージング作品はウェイン・ワン監督の『命はやすく、トイレットペーパーは高い』(1990)のデジタルリマスター版だ。

ビック・ボスなる人物にブリーフケースを渡す使命を託され、サンフランシスコから香港へやってきた青年。しかし、ビック・ボスに会う手だてがないまま、いたずらに時間だけが過ぎていく。

さらに香港ギャングやファムファタルが登場する、ネオノワールの設定を借りて構成された”ドキュ・フィクション映画”に仕上がっている。

オリジナル版の国内上映は中国の香港返還に合わせて、1997年にユーロスペースの配給により公開された。そしてウェイン・ワン監督は、継続的に再編集を続けていたとのこと。そして今作は2021年時点のディレクターカットでの最終版であり、オリジナル公開バージョンの35㎜フィルムから4K解像度によるデジタル修復作業が行われ、そこに1996年に香港で撮影された追加映像が組み込まれている。

神谷ディレクターは本作について以下のように評している。

ウェイン・ワン監督による演出が冴え渡っているのは勿論のこと、1980年代あるいは1990年の香港の猥雑な魅力が楽しめる作品になっている。当時は香港が中国への返還を控える中天安門事件も起こり、政治的な切迫感も感じられる。そして偶然にもディレクター版を用意している2020年代は香港で中国当局に対する大規模なプロテストが行われており、そういった空気感を感じることができる映画ではないかと思う

ウェイン・ワン監督

TOKYO FILMeX 公式HP: https://filmex.jp/2023/program/ss/ss2

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上映日時:
11月26日(日)17:10 + Q&A @有楽町朝日ホール
※上映間には授賞式を実施
チケットは11月4日(土)10:00 amより発売!

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