東京フィルメックス | TOKYO FILMeX

「映画の未来へ」--いま世界が最も注目する作品をいち早く上映する国際映画祭。第24回東…

東京フィルメックス | TOKYO FILMeX

「映画の未来へ」--いま世界が最も注目する作品をいち早く上映する国際映画祭。第24回東京フィルメックスは2023/11/19(日)- 11/26(日) @有楽町朝日ホールにて開催。

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授賞式レポート | 11/26(日) | 第24回東京フィルメックス

第24回東京フィルメックスの授賞式が最終日の11月26日(日)、有楽町朝日ホールで開かれ、同時開催のタレンツ・トーキョーの企画賞や上映作対象の各賞が発表が発表された。 11月25日(土)までに上映された全作品の中から来場者の投票で選ぶ観客賞は、コンペティション部門の『冬眠さえできれば』(ゾルジャルガル・プレブダシ監督)に決まった。出産のため来日できなかったプレブダシ監督はモンゴルからビデオメッセージで参加。「たくさんの人の愛と支援の気持ち、たくさんの努力で作られた映画です。

    • 『川辺の過ち』Q&Aレポート | 11/25(土) | 第24回東京フィルメックス

      11月25日(土)、コンペティション作品『川辺の過ち』の上映が有楽町朝日ホールであり、上映後にウェイ・シュージュン監督が質疑応答に出席した。前作『永安鎮の物語集』も2021年のフィルメックスで上映されたが当時はコロナ禍でQ&Aは完全リモート。ウェイ監督にとって初めてフィルメックスの観客を交流する場となった。 映画製作の舞台裏をオムニバス形式で描いた『永安鎮の物語集』から一転、ウェイ監督の3本目の監督作となる『川辺の過ち』はダークなクライムサスペンス。1990年代の田舎町で殺

      • 『黄色い繭の殻の中』Q&Aレポート | 11/23(木) | 第24回東京フィルメックス

        11月23日(木・祝)、有楽町朝日ホールでコンペティション作品『黄色い繭の殻の中』が上映された。本作は、事故死した義理の姉の遺体を田舎に送り届けた青年が、やがて自身の魂の在り処を探す旅に彷徨いこむ様を描いた神秘的な物語。本作でカンヌ国際映画祭の新人監督賞にあたるカメラドールを受賞したのは、これが初長編となるベトナム出身の新鋭ファム・ティエン・アン監督。上映後にはアン監督がQ&Aに登壇し、観客からの質問に答えてくれた。 朝早くからの上映にも関わらず、上映後、詰めかけた観客の大

        • 『黒衣人』Q&Aレポート | 11/25(土) | 第24回東京フィルメックス

          ワン・ビン監督の60分の新作『黒衣人』の上映が11月25日(土)に有楽町朝日ホールであり、今回の審査委員も務めるワン監督が上映後のQ&Aに登壇した。 今年のカンヌ国際映画祭の特別招待作品にも選ばれた本作は、中国を代表する現代音楽作曲家・王西麟(ワン・シーリン)を被写体にした実験的ドキュメンタリー。無人の劇場のステージに全裸で降り立った86歳の姿を通して、中国の激動の時代を浮かび上がらせる。 「王さんと私の個人的な関係や彼に対する尊敬の念がこの映画の出発点です」とワン監督。

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        授賞式レポート | 11/26(日) | 第24回東京フィルメックス

          『冬眠さえできれば』Q&Aレポート | 11/24(金) | 第24回東京フィルメックス

          コンペティション作品『冬眠さえできれば』が11月24日(金)に有楽町朝日ホールで上映された。2017年のタレンツ・トーキョーに参加し「タレンツ・トーキョー・アワード」に選ばれたモンゴルのゾルジャルガル・プレブダシ監督が、受賞企画を元に撮った長編監督デビュー作。日本留学の経験もあるプレブダシ監督は出産直後で来日はかなわなかったが、上映前に日本語のビデオメッセージで観客に作品への思いを語った。上映後には共同プロデューサーのバトヒシク・セデアユシジャブさんと母親役を演じたガンチメグ

          『冬眠さえできれば』Q&Aレポート | 11/24(金) | 第24回東京フィルメックス

          Filmmakers' Homecoming『レオノールの脳内ヒプナゴジア』 マルティカ・ラミレス・エスコバル監督×石川慶監督トークイベント

          11月19日(日)から開催する「第24回東京フィルメックス」、プレイベント<Filmmakers’ Homecoming>が現在行われており、11月4日(土)には、マルティカ・ラミレス・エスコバル監督作『レオノールの脳内ヒプナゴジア』の上映とトークイベントが実施された。 <Filmmakers’ Homecoming>とは、2010年より東京フィルメックスと同時期に実施されている映画人育成事業「タレンツ・トーキョー」に参加した新進気鋭の映画作家たちが監督・制作した12作品を

          Filmmakers' Homecoming『レオノールの脳内ヒプナゴジア』 マルティカ・ラミレス・エスコバル監督×石川慶監督トークイベント

          『クリティカルゾーン』(Critical Zone) 第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          イラン、ドイツ / 2023 / 99分 監督:アリ・アフマザデ( Ali AHMADZADEH ) 上映日時: 11月21日(火)19:10- @ヒューマントラストシネマ有楽町 11月24日(金)21:15- @ヒューマントラストシネマ有楽町 チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! テヘランが舞台となる今作の主人公は、アミールという名前のドラッグの売人。GPSの音声に導かれながら車で夜の街をさまよい、数々の顧客を車に招き入れてはドラッグを売っている。顧客は

          『クリティカルゾーン』(Critical Zone) 第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『タイガー・ストライプス』(Tiger Stripes) 第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          マレーシア、台湾、シンガポール、フランス、ドイツ、オランダ、インドネシア、カタール / 2023 / 95分 監督:アマンダ・ネル・ユー( Amanda Nell EU ) 上映日時: 11月24日(金)15:35 + Q&A @有楽町朝日ホール 11月25日(土)21:15 @ヒューマントラストシネマ有楽町 チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 今作の主役は、イスラム教の女子学校に通う12歳の少女、ザファン。彼女の学校生活では保守的な規範に厳格に従うこと

          『タイガー・ストライプス』(Tiger Stripes) 第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『雪雲』(Absense)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          中国 / 2023 / 102分 監督:ウー・ラン ( WU Lang ) 上映日時: 11月24日(金)18:25 + Q&A @有楽町朝日ホール 11月26日(日)21:05 @ヒューマントラストシネマ有楽町 チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 10年の刑務所生活を終え、海南島に戻ってきたJiangyu。彼の居ない間に海南島は住宅業者による開発が進み、大きな変化を遂げていた。そして彼は小さな美容室を営むかつての恋人のHongと再会する。Hongは小さ

          『雪雲』(Absense)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『黄色い繭の殻の中』(Inside the Yellow Cocoon Shell)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          ベトナム、シンガポール、フランス、スペイン / 2023 / 178分 監督:ファム・ティエン・アン ( PHAM Thien An ) 上映日時:11月23日(木・祝)10:15 + Q&A @有楽町朝日ホール チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! バイク事故で義理の姉を亡くした青年ティエン。彼は事故から奇跡的に生き残った幼い甥を連れ、義姉の遺体をサイゴンから田舎の村に送り届けることになる。地元のキリスト教共同体での埋葬を終え、ベトナムの田舎の美しく神秘

          『黄色い繭の殻の中』(Inside the Yellow Cocoon Shell)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『川辺の過ち』(Only the River Flow)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          中国 / 2023 / 101分 監督:ウェイ・シュージュン ( WEI Shujun ) 上映日時: 11月21日(火)21:15- @ヒューマントラストシネマ有楽町 11月25日(土)16:00 + Q&A @有楽町朝日ホール チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 1990年代、中国の田舎町。川辺で老夫婦の遺体が発見され、主人公である刑事課主任のMa Zheが事件捜査の指揮を取ることになる。容疑者はすぐに逮捕され、警察の上層部は事件を解決済みとするもの

          『川辺の過ち』(Only the River Flow)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『ミマン』(Mimang) 第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          韓国 / 2023 / 92分 監督:キム・テヤン ( KIM Taeyang ) 上映日時: 11月19日(日)21:30 @ヒューマントラストシネマ有楽町 11月25日(土)10:15 + Q&A @有楽町朝日ホール チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 原題の「ミマン」という韓国語には、複数の意味や定義があり、本作ではそれぞれの定義を3章仕立てで描いている。 メインビジュアルに写っている主人公の若い画家と映画講師が、変わりゆくソウルの街を散歩したり

          『ミマン』(Mimang) 第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『熱のあとに』(After the Fever)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          日本 / 2023 / 127分 監督:山本英 ( YAMAMOTO Akira ) 上映日時: 11月23日(木・祝)14:40 + Q&A @有楽町朝日ホール チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 自分の愛を貫くために恋人を殺そうとした過去を持つ女、沙苗。彼女は数年の服役を経て、お見合いの席で林業に従事する健太と出会う。ある意味で自分を檻に入れてくる存在として沙苗は健太を受け入れ、結婚する。 一方で健太は、沙苗の過去を知り、充分に認識した上で結婚に踏

          『熱のあとに』(After the Fever)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

          『About Dry Grasses』(英題) 第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品(オープニング作品)

          トルコ、フランス、ドイツ / 2023 / 197 分 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン( Nuri Bilge CEYLAN ) 上映日時: 11月22日(水)17:15 @有楽町朝日ホール チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 今年の東京フィルメックスでオープニング作品として上映するのは、トルコの巨匠であるヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作。 主人公はトルコのアナトリアの僻地にある公立学校で美術講師を務めるサメット。彼はほとんど全ての事に嫌気が差し、

          『About Dry Grasses』(英題) 第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品(オープニング作品)

          『命は安く、トイレットペーパーは高い』(Life is Cheap...but Toilet Paper is Expensive)第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品(クロージング作品)

          アメリカ / 1989 / 85分 監督:ウェイン・ワン( Wayne WANG ) 上映日時: 11月26日(日)17:10 + Q&A @有楽町朝日ホール ※上映間には授賞式を実施 チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 今年の東京フィルメックスのクロージング作品はウェイン・ワン監督の『命はやすく、トイレットペーパーは高い』(1990)のデジタルリマスター版だ。 ビック・ボスなる人物にブリーフケースを渡す使命を託され、サンフランシスコから香港へやってき

          『命は安く、トイレットペーパーは高い』(Life is Cheap...but Toilet Paper is Expensive)第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品(クロージング作品)

          『黒衣人』(Man in Black)第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品

          フランス、アメリカ、イギリス / 2023 / 60分 監督:ワン・ビン( WANG Bing ) 上映日時: 11月24日(金)10:35- @有楽町朝日ホール 11月25日(土)19:10- @有楽町朝日ホール ※いずれの上映も『火の娘たち』と併映 チケットは11月4日(土)10:00 amより発売! 裸の老人が、だれもいない薄暗い劇場の廊下を彷徨い、舞台に上がる、カメラは彼に近づき、旋回しながら彼の体をじっくりと捉える。彼はじっと立ち、そしてお辞儀のような動作をして

          『黒衣人』(Man in Black)第24回TOKYO FILMeX 特別招待作品