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『川辺の過ち』(Only the River Flow)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

中国 / 2023 / 101分
監督:ウェイ・シュージュン ( WEI Shujun )

上映日時
11月21日(火)21:15- @ヒューマントラストシネマ有楽町
11月25日(土)16:00 + Q&A @有楽町朝日ホール
チケットは11月4日(土)10:00 amより発売!


1990年代、中国の田舎町。川辺で老夫婦の遺体が発見され、主人公である刑事課主任のMa Zheが事件捜査の指揮を取ることになる。容疑者はすぐに逮捕され、警察の上層部は事件を解決済みとするものの、その後にさらに遺体が発見され、また犯行現場で目撃された女性も行方不明となる状況を受け、Ma Zheは何かがおかしいと気付き始める。そして上司の意向に反して捜査を続けるのだが…。

メインビジュアルからも分かるように、本作はフィルムノワール作品だ。
神谷ディレクターは本作について以下のように評している。

主人公のMa Zheが事件を捜査する様子が作品の主軸になっている。フィルムノワールの良さに加えて、不条理劇というかダークコメディの雰囲気もあるところが遊び心を感じられる。一方で事件そのものは二転三転していき、渦中の主人公が段々精神的に参っている様子も描かれているため、様々な要素が詰め込まれた作品だ。

本作は16mmフィルムで撮影され、赤茶色や色褪せた青、そして黒を多用した陰影に富む画面設計が印象的だ。フィルムノワールとダークコメディの要素を持ち合わせる一方で、最近の好景気以降、そして天安門事件以後の中国への社会批評も併せ持つ。

ウェイ・シュージュン監督

ここまで多様な側面を持つ作品を生み出せるウェイ・シュージュン監督の確かな力量を感じる。今作は監督の長編3作目にあたり、前作2作品に続いてカンヌ映画祭にてプレミア上映された。

TOKYO FILMeX公式HP: https://filmex.jp/2023/program/fc/fc6

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上映日時
11月21日(火)21:15- @ヒューマントラストシネマ有楽町
11月25日(土)16:00 + Q&A @有楽町朝日ホール
チケットは11月4日(土)10:00 amより発売!

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