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『雪雲』(Absense)第24回TOKYO FILMeX コンペティション部門

中国 / 2023 / 102分
監督:ウー・ラン ( WU Lang )

上映日時:
11月24日(金)18:25 + Q&A @有楽町朝日ホール
11月26日(日)21:05 @ヒューマントラストシネマ有楽町
チケットは11月4日(土)10:00 amより発売!


10年の刑務所生活を終え、海南島に戻ってきたJiangyu。彼の居ない間に海南島は住宅業者による開発が進み、大きな変化を遂げていた。そして彼は小さな美容室を営むかつての恋人のHongと再会する。Hongは小さな少女を養っていて、Jiangyuは「この少女は自分の娘なのではないか」と考え始め、新しい社会に適応して人生を建て直そうとするが…。

神谷ディレクターは本作を以下のように評している

舞台となる海南島は、不動産バブルが弾けた状態で高層ビルの建設が途中で放棄されている状態が散見される。その中で、Hongがアパートを探そうとする様子が描かれている。物語は基本的にJiangyuとHongのメロドラマだが、主人公たちのちょっとしたしぐさや表情の変化によって、深い感情や微細な気持ちの揺らぎが演出されている点は評価に値する。ウー・ラン監督は、とにかくビジュアルに関する感覚が鋭敏な方で、色彩設計も含めて画面設計が本当に見事だ

ヒロインのHong同様に、都市計画の不備により何百もの空き家がある一方で、住宅を切実に必要とする多くの人々の様子を描いている。その点で今作は、社会意識の高い作品と言える。だが一方で、説明的な描写は極力抑えられており、強烈なイメージと巧みな画面構成によって物語を読み解くことができる。

ウー・ラン監督

今作はウー・ラン監督の初長編作品。元々カンヌ映画祭で上映された同名の短編映画があり、その内容を膨らませたのが今作とのこと。そして今作は、ベルリン映画祭のエンカウンター部門にてプレミア上映を果たした。

TOKYO FILMeX 公式HP: https://filmex.jp/2023/program/fc/fc5

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上映日時:
11月24日(金)18:25 + Q&A @有楽町朝日ホール
11月26日(日)21:05 @ヒューマントラストシネマ有楽町
チケットは11月4日(土)10:00 amより発売!

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