モノを介した地域の出会いとつながり「ラッコルタ -創造素材ラボ-」特集(「Artpoint Letter」2024年1月号より)
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風の冷たさが身に染み入る季節となりました。体調を崩しやすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください。今月のArtpoint Letterでは、新しく公開したレポートや展覧会の開催についておしらせします。
モノを介した地域の出会いとつながり
ラッコルタ -創造素材ラボ-
地元企業に不要な部材を提供していただき、それらを表現のための創造素材として再活用する仕組みづくりのプログラム「ラッコルタ -創造素材ラボ-」は、アーティストの視点を通して、新たなものの見方を獲得するラーニングプロジェクトです。
2021年よりArtist Collective Fuchuの取り組みの一つとして、地元企業と協力しながら実施してきました。
1/24(水)から、現代美術家の岡田裕子さんとともに実施したワークショップ、「モノモノローグ」の成果発表展を府中市美術館市民ギャラリーで1/28(日)まで開催中です。
岡田さんが参加者とともにつくりあげた映像作品を中心に展示しています。加えて、過去に開催したワークショップ、美術家の三木麻郁さんとの「暮らしの彫刻」、アートユニットMATHRAXさんとの「いしのこえとみかげ」で制作された作品なども同時に紹介しています。
ラッコルタワークショップの3年間の集大成を紹介するものとなっています。
ぜひご来場ください!
【今月のおすすめ情報】
[1/26,27開催]写真と詩の展覧会
『New Habitations: from North to East 11 years after 3.11』|カロクリサイクル
トヤマタクロウさんが撮る東日本大震災から11年目の風景と、瀬尾夏美さんが紡ぐ11年の間に語られた土地の言葉による展覧会を開催中。被災地の現在と過去が織り成す「あたらしい風景」をご覧ください。会期残り2日です。
[2/6~開催]展覧会『記録から表現をつくる2023』|カロクリサイクル
自身の関心に基づいて、残された記録や、新しく記録することから表現をつくるワークショップ「記録から表現をつくる」。参加者が制作した作品を、大島四丁目団地にあるStudio04で展示します。作品のテーマや制作過程を紹介するイベントも開催予定です。
[記事公開]谷保天満宮「宵宮」 リサーチレポート|ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)
国立市内で活動するACKTメンバーが、谷保天満宮で開催された宵宮へ訪問し、無形文化財である神事「古式獅子舞」をリサーチしました。当日の様子をレポートでお届けします。
>詳細はこちら
[記事公開]レポート:#4 新宿 上映&トーク|KINOミーティング
新宿でのワークショップで制作した映像作品を上映するイベントを開催。海外に(も)ルーツをもつ人たちがまちに出て、協働しながら映像作品を制作することの可能性について、ゲストに村上由鶴さんを交えて議論し深めました。
【今月のおすすめコンテンツ】
ラッコルタ -創造素材ラボ- パンフレット
「ラッコルタ -創造素材ラボ-」は、地元企業に不要な部材を提供していただき、それらを表現のための創造素材として新たに活かす仕組みです。
アーティスト主導のワークショップを通じて、子供や大人が素材から発想した表現活動に取り組みます。環境を意識したリサイクルにとどまらず、身近にあるモノを違う視点から捉える機会を重視しながら、自治体や企業、教育機関、アーティストなどの異分野の人びとがつながり、新たな価値を共創することを目指しています。
パンフレットでは、これまでに実施したワークショップと展示や取り組み、提供いただいた素材の一部などをご紹介しています。
≫PDF公開中。詳細はこちらから
※2月上旬より郵送対応予定