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「怒りに任せた行動は、必ず失敗する」


はじめに

こんばんは。
今回の記事は「怒り」について書いていきたいと思います。
そして今回の結論は、
「怒りに任せた行動は、必ず失敗する」です。

モンゴル帝国

突然ですが、ぼくが地球の歴史上で好きな国の一つは
「モンゴル帝国」です。
理由としては圧倒的な領土!これ一点に尽きます。
「巨大帝国」は浪漫ですね。
(あとはオスマン帝国とかも好きです)
そしてモンゴル帝国の初代皇帝は、
「蒼き狼」こと「チンギス・ハン」ですね。

先月図書館に行った際に、
『教養としての世界史 天才たちの人生図鑑』(山﨑圭一著)
という本を借りました。
この本は世界史に登場する偉人達の名言をまとめた本で、
その中にチンギス・ハンも登場していました。
そしてチンギス・ハンのページに書かれていた言葉は
「怒りに任せた行動は、必ず失敗する」でした。

最初は「なんとなく自分のチンギス・ハンのイメージとは違うぞ?」
と違和感を感じました。
モンゴル帝国というと様々な恐ろしい逸話から、時には感情にまかせて
突き進むようなイメージがあったので。
しかしよく考えてみると、猪突猛進に突っ込んでも戦には勝てないですし、
他にも「モンゴル帝国は情報戦にも長けていた」との話もありますし、
そう考えると違和感もなくなりましたが。

怒りは困り

それはそれとして、
「怒りに任せた行動は、必ず失敗する」
そんな経験はぼくにも一度だけでなくありました。
ぼくは小学校中学年になっても感情コントロールがかなり苦手で、
ちょっとしたことで怒り出しパニックを起こすことがたくさんありました。
その時の行動は主に暴力・暴言・自傷行為。
他にも社会的に望ましくない行為を何度も起こしていました。

理由も些細なことがほとんどで、ちょっとした勘違いで怒り出したり、
自分のこだわりや要求が通らないことがまったく我慢できず、
上記のような行動で怒りを表現してしまっていました。
怒り=困りとはよく言われますが、まさに当時のぼくはそうでしたね。

小学校卒業後は中学、高校、大学と少しずつ成長したからか、
さすがに暴力を振るうことはなくなりました。
それでも困ったときに奇声をあげる、顔を叩くなどをすることはあり、
10代後半になっても止められず、周りを困惑させていました。
そして社会人になると、奇行を人前では我慢できるようになりました。
「周りに迷惑をかけてはいけない」
その一念でどんなときも我慢を続けていました。

完全なる自滅

しかし仕事をしているとつきものの
「環境の変化」
これにぼくはうまく適応できずにストレスをためていき、
だんだんと職場でも暴言や自傷行為が出てきてしまいました。
やったあとにすぐ
「まずい、止めなくては」
と反省するのですが、またイライラすると同じことの繰り返しに。

当然ですが、そうすると周りの人たちは離れていきます。
職場の環境も悪くなります。

正直ぼく以外にも感情的になって怒鳴るひとも何人かいました。
あの時の職場の空気はかなり悪かったと思いますが、
その悪い空気を作った責任はぼくにあります。
全部が全部ぼくではないけど、言い訳はしないし言い逃れもしません。

その結果、仕事のパフォーマンスは落ち、
心身を壊し、病気にかかってしまい退職することになりました。
(退職理由には多少ポジティブなものもありますが割愛します)
怒りで身を滅ぼした、いわば自業自得の結果でした。

怒りの強度と頻度

その後退職してから心身ともに落ち着いたからかわかりませんが、
自分なりの「怒りとの付き合い方」
が少しずつできるようになってきました。

特に効果があったのは、考え方を変えてみたことでした。
ぼくはそれまで、
「怒りは良くないものだ、だから我慢しなくてはいけない」
と思っていました。
しかし、
「怒りがあることを否定してはいけない、ただ強度と頻度が問題だ」
と考えるようになりました。
つまり怒りが問題というよりは、
「強い怒り」や「何度も怒ることを繰り返す」
ことがぼくの問題だと気付きました。

この「強度と頻度」の考え方はぴったりぼくにはまり、それからは
「怒りを感じても憤りを出来る限り表出しないようにする」
「最初から喧嘩腰で話すのではなくまず対話をする」

と考え、実践することによりトラブルが劇減しました。
おかげでここ数年、怒りで暴れることはほとんどなくなりました。
全くない、と言う訳ではないのですが、本当に驚くくらい減りました。

怒りは人間として必ず持ち合わせている感情で、
完全にコントロールをすることは普通の人でも難しいものだと思います。
ぼくも自分の障害・特性などの要因もあり、本当に大変でした。

当然ながら、まだ怒りのコントロールは完全ではありません。
(完全にするのは相当困難だと思います)
それでも、少しずつですがうまく怒りと付き合えて行けていると思います。

おわりに

怒りに身を任せて行動することにより、
自分も周りも不幸になってしまいます。
そうならないためにも、これからも怒りとうまく付き合っていく。
ぼくはモンゴル帝国のような大帝国は作れませんが、
この「蒼き狼」の言葉を刻み付けてうまく生きていきたいと思います。

改めて、今回の結論は
「怒りに任せた行動は、必ず失敗する」
でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

とくじろ

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