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懐かし恋愛日記(22)「指輪」

こんにちはトクです。

本日もnote訪問くださりありがとうございます(_ _)

いつものようにアパートでまったりしている時に「ちえ」に言いました。

「この前、俺の実家に行った時にプロポーズの話ししただろう?」

「「ちえ」も喜んでくれたからさあ、お互いに今の気持ちを忘れないように指輪買わない?」

「それって婚約指輪のこと?」

「そうじゃあないよ。お互いに将来のプロポーズを約束した記念の指輪」

「うん!それ良いね!」

「ただし、安い指輪な」

「安くっても良いよ。△ちゃんが初めて買ってくれる指輪なんだからね」

「じゃあ、来週の週末に指輪買いに行こう!」

「賛成!」

と言うことで、「ちえ」と指輪を買いに行くことになりました。

これは、あらかじめ「ちえ」の指輪のサイズを知っておいて、こっそりと婚約指輪を買おうと思っていたからです。

そして翌週、指輪を買いに。

「予算の都合もあるからさあ、1万円くらいのにしてくれると助かるだけど⋯」

「うん。良いよ。金額なんて関係ないないから。△ちゃんから初めてもらう指輪だからね。なんでも良いんだ」

と可愛いことを言ってくれます。

あれが良い、これが良いと選んでいるうちに値段的にも手頃で「ちえ」によく似合う指輪が見つかりました。

「ねえ、これなんか良くない?「ちえ」に良く似合ってると思うだけど?はめてみる?」

「うん。△ちゃんが選んでくれたのなら私は良いよ」と早速はめてみると。

「あ~。やっぱこれ良いじゃん。とっても良く似合ってるよ。「ちえ」が良ければ、これにしよう」

「うん。これにする。△ちゃんありがとう!」

「△ちゃんの指輪は買わなくても良いの?」

「俺は良いよ。「ちえ」に気持ちを伝える為の指輪だからね。俺は婚約指輪まで待つよ」

「ホントにそれで良いの?私がお金出しても良いんだよ」

「俺ってさあ、指輪をはめるのって苦手なんだよね。空手の稽古の時にも指輪できないしさぁ⋯」

「ふ~ん。ホントは、おそろいの指輪したかったんだけどな⋯」

「ごめんな。婚約指輪買ったら、絶対はめるから」

「分かった。少し寂しい気もするけど⋯。△ちゃんの言う通りにするよ」

お店の店員さんに指輪をはめてもらうと「ちえ」は大喜びです。

「ちえ」の細くて華奢な指に、とてもよく似合うねでした。

指輪を買いに行ったお店が、初デートの映画館の近くだったので「「ちえ」初めてのデートで、ここで映画見たの覚えてる?」と言うと。

「覚えてるに決まってるでしょ!私、あの時、ずっとドキドキしてたんだから」

「俺だって同じだよ。ず~っとドキドキだったよ。とにかく次のデートに繋げようと必死だったからな」

「そうなんだ。私も△ちゃんが、次も誘ってくれないかなぁって思ってた」

「初デートした場所の近くで指輪買うことになるなんて私、思ってもいなかったよ」

「だからホントに嬉しいんだ」

「「ちえ」の喜ぶ顔を見るのが、俺が一番嬉しいことだからね」

「ホント?だから△ちゃんって好きなんだよね⋯」

「ねえ、腕組んで良い?」

「もちろん。どうぞお嬢様」

「私、今日のこと一生忘れない」

「俺だって忘れないよ。「ちえ」に高い指輪買わされた日だからね」

「もう!△ちゃんのバカ⋯」

「アハハ、冗談、冗談。二人の記念日だからな。俺もホント一緒に忘れないよ」

「あのさあ。今から初デートで行ったレストランに行こうか?」

「うん!そうだね。連れてって」

「よし、まかせとけ!」

こんな感じで、プレ婚約指輪を買った記念日が終わりました。

それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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