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オムニバス形式小説「SHORTS」note版

オムニバス形式小説SHORTS
この作品は投票トーク内でも公開中となっております。
こちらはnote版の小説となっております。
画像は、一部追加しております。
また、こちらのnoteでは、タイトルロゴなどの画像を追加しています。
ぜひ、投票トーク版もご覧ください。
こちらの作品は、5名の投票トークアカウントの方々にそれぞれの各話を執筆されています。
また、一部ホラー要素も入っていますが、ご了承ください。

ラインナップ


SHORTS 2022春
今夜は...

『崩壊へのカウントダウン』

『NIGHT BLACK』
「何このおっさん...」
ゴゴゴゴッゴゴゴッ

『フォールスな副業』
キ、キターーーーー!
「誰ですか?」

『都市伝説』
203号室…


プロローグ

皆さん、こんばんは。
人間には、恐怖、笑い、怒り、感動といった感情があります。
そして、今夜投票トークにはなかったコメディ、ホラー、ブラック、ラブコメディといったジャンルを今夜5話オムニバスで構成し、今までにはなかった小説を描きます。それでは、始まります。


崩壊へのカウントダウン

プロローグ


世界が滅びるなんてもっとすごいことだと思っていた。でも実際はそんなすごいものでもなかった。

あと数分後に・・・そんな非現実的なことも考えずに、渋谷の交差点を歩く人々は、いつもと何も変わらない。そこから1キロ以上離れている公園に立っている時計でさえ、いつもと変わらずに時を刻んでいる。

 世界が滅びることを知っているのは、この世界的風船爆弾事件を起こしたのは破滅者の率いる組織団「魔虎」と僕だ。

 なぜ、僕が知っているのかは、僕の人生を話してくうちにわかるはずだ。僕がこうなった理由も。
第1章

僕が自分の人生を初めて不幸だと思ったのは、6歳の誕生日だった。

秋だというのに40度を超えるという猛暑日で、大地とその上に立つ生物を燃やし尽くさんとばかりに太陽は輝いていた。

しかし、確かに異常な暑さを感じたが、僕を焼き切ることはできなかった。
本当は、その日の太陽に焼かれた方がよかったかも知れない。

その日から僕の人生の崩壊はじわじわと始まった。
いや、本当はもっと前から始まっていたのかもしれない。

僕の人生は「あるもの」を取り除いて考えたら極平凡な人生だ。
学校でいじめられている訳でもなく、親に虐待されている訳でもない。

週刊「少年コガジン」の発売日、明日の給食の献立、放課後の遊ぶ約束といったささやかな楽しみを探しながら、これからもずっと変わらない日常を送れると思っていた。


あんなものさえ見つけなければ・・・。


1996年 9月 16日

「駿斗誕生日おめでとう」
教室の扉を開けると彰の声がとんできた。

そうか、今日は誕生日か。
別に忘れていたわけではないが、あらためて思い出す。

「ありがとう」と返しておく。彰とは幼稚園からの友達で比較的仲が良い。何かあったらすぐに気にかけてくれるいい友達だ。

そんなことを考えてると、
「誕生日おめでとー駿斗!」
「お誕生日おめでとう!駿斗君」
クラスの人達から祝いの言葉をかけられていた。

「なぁなぁ、みんな「誕生日おめでとう」とか言ってるけど、駿斗に誕生日プレゼントないのか?」
ふと、クラスの男子がそうつぶやいた。山川だ。

別に、僕はそんなプレゼントとかを望んでいたわけではないが、その瞬間さっきまでにぎやかだった教室に沈黙がおりた。

もともと小学校にはプレゼントを持ってきてはいけないのだから、ただのクラスメイトでしかない僕の誕生日に規則を破ってまでプレゼントを持ってくる人は、いないだろう。

なのに、山川はまるでその空気を待っていたかのように口を開いた。
「俺はあるんだ。プレゼント。」
その瞬間、沈黙に包まれていた教室はざわめきだした。

しばらくして、一人の女の子が口を開く。
「何・・・を持ってきたの?」

堰を切ったように他の子も口を開く。
「えっ!何を持ってきたの⁇」
「何を持ってきたんだ!山川‼」
「どんなプレゼントなの?」

質問攻めに遭っている本人は落ちついた様子で、
「一旦、落ち着けって。俺はプレゼントはあるが持ってきたわけではない。」
「じゃあプレゼントはどこにってなるよな。心配すんな!」
誰も心配していないのに一人で納得している。

「プレゼントは、何と・・何と・・『楽園の館』だ!」
「楽園・・・の・・館・?」
思わず声が漏れてしまった。

「何、その館?」
「楽園の館~?聞いたこともねぇぞそんな館」
「当たり前だ!この俺様が見つけたんだからな。」
「で、その館をプレゼントするの?」

誰かの問いに対し山川は、
「ちっちっち。楽園の館は俺の館だからあげるわけにはいかない。だが!特別にクラス全員に楽園の館の見物資格を与えよう。」

クラス全員って僕のプレゼントではなくない?っと思ったもの、その時は気にも留めなかった。

山川の真意なんて。



あの時、「楽園の館」にさえ行かなけば、こんなことにはならなかったのに。

                             
                                     SHORTS 続く


BLACK NIGHT

昔々あるところに魔王がいました。
すると魔王はこう言いました。

「天候を操ってやる」
と言いました。
すると魔王はついにその力を手に入れました...
しかし、その代わり100年経たなければその力は完成しませんでした。
そして、2022年、その眠っていた力がついに、完成してしまいました...

『NIGHT BLACK』

NIGHT BLACK

ゴゴゴッゴゴゴッ!

「お母さん、最近雷多いね」
「そうだね。リサ」
ゴゴゴッ!ゴゴゴッ!

「ん、竜巻だ!」
「あれ?」
窓から覗くと
「あぁーカツラが飛んじゃうよー」

「あぁーカツラァー!」

「おい、そこの君見るなァーー」

見なかったことにしよう....

「おーいそこの君!」
「なんですか?」

「魔王を倒すのに手伝ってくれないかぁ〜」
何このおじさん....

「わかりました〜」
「行きなさーい」
「えぇーー」
そして、扉を開け、外へ出た。

何このおっさん!
しかも剣持ってる...

「はぁ」

「変な人呼んじゃった...」
プゥゥ〜
「臭っ」
「ん、なんだね」
「何も言ってませ〜ん」
「車に乗りなさい」
「はあ」
なんだこの古臭い車は...www

「おい、君なんだこの古臭い車は..と思っただろ」

「いや、思ってましぇん」

「いや、思った」

「いや、思ってない」

「いや、絶対思ったァ‼︎」
何だよこのおっさん

ていうか気づいたら着替えてるし....

おっさんB「おい、そこの君僕と一緒に魔王を倒さないか?」
なんか変なやつキターーー」
おっさんA「おい、お前誰だ?」
コイツも知らないんかい!
前には壁があった
「ちょっと前!」
危ない!!
おっさんA「あぁー危ない」
コイツ運転危ねぇ
---それでは、ここで登場人物を紹介しよう---
リサー10歳の子供。
おっさんAーオナラの臭いおっさんの勇者。ハゲ
おっさんBー謎の勇者のおっさん
----------------
おっさんA「もうすぐ着くぞ!」
そして、おっさんは焦っていた...
「あ、君の分剣持ってきてなかった〜」
おっさんB「これ使え!」
「ザ・ハゲハゲ・カツラ・ファイヤーだ‼︎」

なんだこれwww

「カツラを擦ると炎が出るぞ!」

おっさんA「もう着くぞ!」
プゥ〜
「臭っ!」
着いた!
そして、私は車から出た。
そこには暗い夜が待っていた

「もう魔王いんじゃねーか」
魔王「ダークファイヤー」

いや、喋るんかい!
うわぁぁァー

おっさんA「危ねぇ」
「おならファイヤー!」

魔王「臭っ〜」
「ファイヤー!」
あれ...全然効かない..

魔王「喰らえ..竜巻だ!」
「うわー飛ばされるー」

「ん、剣!」
剣キターーーーーーーーー
シャキーーん
魔王「グハッ...おのれっ」

以外と弱かったwww

「オナラキック!」
プススゥ
魔王「ここまでか....」
魔王弱っ!

おならで弱る魔王がいるんか...
魔王「なわけないだろ!」
まだ生きてんのかい!

おっさんA「車に乗れ!」
私たちは車へと乗った。

おっさんB「車ごと突っ込んじゃえよ!」
「はぁ”ーー」
魔王「な、なんだと....」
そして、車ごと魔王へ突っ込んだ....

魔王「うわぁ“ーーー」
「やっと倒したか!」

おっさんB「あ、カツラあげるよ!」

「いらねぇぇー」

おっさんA「ん、あれは!」
なんだ、今度は
「隕石キターーー」
そこには、巨大な巨大な隕石が目の前に、衝突しようとしていた。
「やれやれこの戦いは続くのか....」


STORYS
このあとは....『フォールスな副業』


フォールスな副業


ある会社員の日常を描いた小説、のはずが…
村上商事の社員、中多は同僚にある副業を勧められた。
でもその副業は、「副業をしているように見せかけて副業をしない」という副業だった!?


《フォールスな副業》始まり始まり〜




本編↓


   1

「申し訳ございません!」

東京の街中にそびえ立つ一つの会社、「村上商事」の部長室にそんな声が響いた。

「一体何度言ったら分かるんだ!一回ならいいが、この前も同じミスをしてただろう?」

また始まった…
 謝りながら、中多は心の中で溜息をついた。
今回のミス、実は係長の指示通り作ったものが原因なのだ。
自分のせいではない、と何遍も主張した。
でも部長はまったく信じようとせず、係長はひたすらとぼけた。

「誠に申し訳ありません!」
「黙りなさい!キミの謝り方は見ているだけで腹が立つ!」

なんで謝って怒られないといけないんだよ?
 中多は心の中で突っ込んだ。
部長の頭を見る。
バーコード頭は蛍光灯の光に反射し、キラキラと眩しく輝いていた。
 いつでもこの頭を見れば口の端が笑いを堪えるためにヒクヒクしてしまう。
そんなことを考えている内に、中多はいつのまにか部長室を出ていた。

「あれ、中多、またお小言か?今度は何をしでかした。」
「係長の指示通り資料を作って、部長に出したら怒られた、それだけさ。」
「ハハ、それはとんだ災難だね。」

背後から話しかけて来たのは、同僚、遠藤だ。

「また煽りに来たか。」
「そんなバカな、俺は朗報を持ってきてやったんだぞ?」

遠藤はそういうと、スマホを取り出そうとした。
 だが中多はそれを制し、言った。

「待て、話は昼休みに聞く。仕事中だぞ今は。」

中多は時計を指して言う。

「ああそうだったな!じゃあ頑張れよ。」

遠藤はそう言って去っていった。
 数分後、中多がパソコンから顔を上げると、もう昼休みの時間だった。
大きく伸びをしていると、いきなり遠藤が背後から肩に手を置いてきた。

「うわっ、びっくりした。」
「昼休みだぞ、話を聞け。」

聞きたいのは山々だったが、人間たるもの、ご飯を食べなければ生きていけない。
 俗に言う、「腹が減っては戦ができぬ」というやつだ。

「まてそう焦るな同僚、メシを食いながら話そう。」

「同僚じゃなくて遠藤。」というツッコミを無視して中多は続けた。

「ほらここ、ここにあるんだけど。」
「ここ?何が『ここ』にあるんだ。」

コンビニで買ったおにぎりを頬張りながら中多が聞くと、遠藤は驚きの表情をして言った。

「何がって、副業を受けれるとこがあるんだよ。」

中多は遠藤が差し出したスマホの地図を見た。
 赤いピンが刺さった場所の名前は、「偽りのカフェ」。
明らかに怪しい。
 なぜかというと、「偽りのカフェ」があるところは、ビルなのだ。
怪しいオーラが溢れでている。
普通なら、ビルの中に隠して建てなくても、堂々と店を出すはずだ。

「いやこれ絶対詐欺だろ。」
「おいおい何言ってる、ここは信憑性100%だぞ?」
「お前こそ何言ってる。どうしてそんな言い切れるんだ。」

すると遠藤は誇らしげに胸を張って言った。「なぜかと言うとだ、俺が試しにやってみた。そしたら、むっちゃよかった、それだけだ。」

「それだけだろ。あと語彙力どうにかしやがれ。」
「アンタは口を慎め。」
「おい。」
「とにかく、ここのホームページ送っとくから見てみな、絶対やりたくなるから。」

遠藤はそう言ってそそくさと昼食を買いに行ってしまった。
 中多は椅子に背中を預けて溜息を吐いた。
本当に信じられるだろうか。
そして、中多には一つ不安なことがあった。

「あいつ、間に合うのか?」

中多の見つめた先にある時計は、昼休み終了の5分前を指していた。

   2

仕事終わり、遠藤は真っ先に中多の方に来た。

「どうだ?やる気になったか?」
「ホームページ見てるわけないだろ。」
「あ、それもそうだな。」

中多は遠藤から送られた「偽りにカフェ」のホームページを開いた。
 デザインは、白と黒を基調としており、なかなかにしゃれている。
活動内容に目をやると、不可解な内容が書かれていた。

「『活動内容は一つだけ、副業していることを他人に知られないようにするだけです。』?どういうことだ?」

中多が言うと、遠藤は当たり前のことかのように言った。

「最初はヘンに見えるけど、ホント単純、副業してることを他人に知られなきゃいいってわけ。」
「失敗したら?」
「給料が9.5割減る。」
「うわあハイリスク。」
「でも成功したら2000円。」
「うわあハイリターン。」

 まさにハイリスクハイリターンである。
隠し通すことができれば2000円とかなり大きい。
それを毎週成功させれば、かなりの額になる。
ひょっとしたら会社より稼げる。
 だが、失敗すれば約210円。
そんなことになれば、夫婦共々破産である。
 中多はゴクリと唾を飲んだ。

「さあどうする?」
「行く。」
「ようし、なら店に行くぞ!」

中多は遠藤の行った道の後をついて行った。
さて、どう隠し通すか…

   3

遠藤について行くと、あるビルについた。
 遠藤が地図で赤いピンを指していたあのビルだ。
おそらくこの中に「偽りのカフェ」はあるのだろう。
 不自然に風が吹き始めた。
その一つ一つは冷たく、まるで二人の元気を掻っ攫っていくようだった。
震える足を抑え、遠藤は足を一歩前に出す…
……いやいや、なにこの緊張感!?聞いてないって!
 中多は心の中で叫び、天を仰いだ。
明らかに只者でない感じのオーラするんですけど。
え、ここヤクザのアジト?
ヤーさんの匂いがプンプンするよ?遠藤さーん?
 そう思いながらビルのエレベーターに乗り込んだ。
チーンと音がなり、ドアが開く。
そして目に前にあったのは、これまた小洒落たお店だ。
 遠藤がドアを開けると、来客を知らせるベルが鳴った。
さすがは店名が「偽りのカフェ」なだけある。
 中には、いかにも紳士といった感じの男性と、女性がいた。
どちらも、ウエイターのような格好をしている。

「ああ、これはこれはいらっしゃいませ、お客様。」
「どうも、僕たち、仕事を貰いたくて。」
「分かりました、それでは明日から始めていただいてよろしいでしょうか。」
「はい。」
「かしこまりました、それではおやすみなさいませ。」

紳士はそういうと、まるでお手本のようなお辞儀をした。
 店を後にすると、遠藤が口を開いた。

「じゃ、明日からがんばろうぜ。」
「あれだけなのか?もっと手続きみたいなのは…」
「あれだけさ。あと、一日に一回店から電話がかかってくる。それさえバレなければオッケーだ。でもかかってくる時刻は不明さ。」
「そうか…」

妻に見つかったとしても、事情を説明すれば大丈夫そうだ。
 さて、明日から頑張るか…

   4

翌朝、俺、中多は目覚めた。
 今日から例の副業が始まるのだ。
気を抜いてはいけない、特に、電話に。
 一日一回の電話がバレなければとりあえず安心だろう。

「おはよ、今日は休みなのに早いね。」
「ああ、たまにはね。」

妻、美亜が驚きの声を漏らした。
 いつもなら10時ごろにしか起きてこないためだろう。
時間はどんどん過ぎていった。
 他愛もない話をしながら朝食を食べ、テレビ番組を眺め、昼食を食べる。
今まで一切電話はかかってこなかった。
こないのかな…
 そう思った途端だ。
スマホに着信がかかった。

「もしもし。中多です。」
「もしもし、こちら「偽りのカフェ」です。」

キ、キターーーー!
 俺は心の中で叫んだが、表情はもちろん真顔だ。
相手は女性の店員だ。

「すいません、敬語じゃなくていいでしょうか。」

小声で言うと、厳しい返事が返ってきた。

「ダメです。」

う、たしかにそうだよな…

「何のようですか。」
「一日一回の確認電話です。」
「わかりました、ではさよな________」
「待ってください。」
「はい?」

なぜか引き止められた。
 少しの沈黙のあと、あの店にいた紳士らしき人と相手が変わった。

「それでは、今日の朝から順に、今日の出来事を言っていただいてよろしいですか?」
「えっ。」

これは長くなりそうだ。
 すると________

「誰と話してるの?」

美亜が話しかけてきた。
 これはマズイ。

「か、か、会社の、えー、社長だよ。」

スマホを高い所にあげて言った。
 これがさらに怪しさを増したのか、美亜はもっと寄ってきた。

「じゃあなんでそんなに手をあげるの?」
「いや、これは、その…」

美亜が手を伸ばすが、背は俺の方が上である。
 美亜の手は俺の手の少し下に止まっていた。
これで大丈夫だ、と安心したそのとき、美亜は、驚異のジャンプ力で俺のスマホを奪い取った。
 おい、お腹に赤ちゃんいるんだよな?
そして美亜はスマホを耳に当てて話した。

「誰ですか?」
「はあ…」

俺の気分は落ち込んだ。
 今週の給料、210円だよ…
その後、なんとか説明をして、分かってもらった。
 今回でこの副業の難しさがよく身にしみた。
だが噂によるとあの店は閉店したらしい。
 理由は、最低賃金を支払っていなかったため、だとか…

みんなも、怪しい副業には注意してね!


SHORTS


都市伝説


このあとは...『都市伝説』

レン「マンションの203号室には。。。」

ワタシ「え。。」


-都市伝説-
   𝓼𝓽𝓪𝓻𝓽

半年くらい前から,学校が終わったらレンの家に行って勉強したりゲームしたりしてから帰ってた。

レンの家は3階だしいつも階段で帰ってる。

ある日,今日もレンの家に行って帰ろうとしたとき。。



ワタシ「え。。」

わたしは2階で足を止めた。
目の前には郵便物。。
それだけでは問題ないんだけど。。








ワタシ「レン,この郵便物結構前からずっと玄関の前に置いてあるよね。。」



レン「え?!
  うん。。
  そういえば3ヶ月前くらいから。。」



おかしい、この家には人が住んでるはず。。
ならなんで3ヶ月も。。。



ワタシ「ちょ,場所変えよ」

わたしは怖くなってマンションから出た。









ワタシ「あの部屋って誰か住んでるよね。。」




レン「うん,住んでる。。」


ワタシ「じゃあなんでずっと置いてあるんだろう」















レン「そういえばね,マンションの203号室には。。。











































レン「幽霊っていうか,魔女が居るらしいよ」





ワタシ「何いってんの?w」




レン「そういう都市伝説があるんだよぉ」






ワタシ「はじめて聞いたわw」




レン「ホントだって」





ワタシ「わかったからw」






レン「絶対信じてないでしょ」





ワタシ「当たり前じゃんw」






ワタシ「そもそもそんなしょうもないこと普通信じる?w」←




レン「うんw」←






ワタシ「え,レンだいじょうぶ?」←





レン「だいじょーぶぅ」←







ワタシ「でもさ,今その話すると怖いよね。。」



レン「たしかに。。」




ワタシ「あの部屋って何号室だっけ。。?」










レン「わかんない」←



ワタシ「え,」←










レン「見に行ってみる?」





















ワタシ「行く。。。いや怖いから行かない。。。
  んー,でも。。。」




レン「どっち?w」








ワタシ「よし,行く」





レン「あ,行くんだ」





ワタシ「うん,心の準備はできてる」←




レン「おけ」←
















ワタシ「。。着いた」




レン「何号室??」




ワタシ「まだ見てない。。」


レン「はやく見てw」







ワタシ「スウ。。ハアア」←深呼吸w












ワタシ「よし,見る」

































ワタシ「え。。」








































































そこは。。






























































































ワタシ「203号室。。」



-𝓮𝓷𝓭-

アンマコワクナカッタカモ。。

ピンクバレンタイン

ごめん、俺いらない───佐藤の声に、澪はゆっくりと顔を上げた。

いらない……? 何が? チョコ? 彼の言ったことが理解できずに、ぱちぱちと2度、瞬きする。

佐藤は気まずそうに目を伏せたあと、澪の手の中にあるピンク色の箱を指さした。

「それ、チョコレート、だよな。ごめん、本庄。俺、今日彼女に他の女からチョコ貰っちゃいけないって言われちゃって……」

他の、女。彼女。

それはつまり、佐藤に彼女がいるから、彼にチョコをあげてはいけない、ということだ。

「そっ、か」澪は俯き、小さな声で呟いた。

今日は2月14日。男女共にそわそわと落ち着きが無くなり、街中が鮮やかなピンク色に染まる───即ち、バレンタインデーだ。

澪はこのバレンタインという行事を利用して、佐藤に告白しようと計画していた。文武両道で優しく、整った顔立ちをしている佐藤は、クラスの中でも特に人気者だった。澪は1週間前から念入りに準備をし、慣れない菓子作りを何度も練習した。

だが、いらないと言われてしまってはどうしようもない。これまでの努力が、全て水の泡になってしまった。

佐藤が去ったあと、澪は暫く呆然としていた。失恋とはこんなものなのか。あまりに呆気なくて泣く暇もないな……。

ピンク色の箱に視線を落とす。佐藤の好きなうさぎの柄だ。だが、失恋してしまっては、こんなものは無駄なだけだ。

片手で箱を引っ掴む。夕暮れ時の太陽が眩しい。大きく腕を振り上げ、橙色の空に向かって投げようとした。

急にはしっ、と音がして、腕が下せなくなった。

え、と声を出そうとしたが、掠れて不明瞭な声が出ただけだ。恐る恐る、後ろを振り返った。

黒髪の男が澪の手首を掴んでいた。

陶器のような白い肌に、すっと通った鼻筋。前髪の間から切れ長の黒い瞳が覗いている。背は澪よりもずっと高い。よく見ると澪の高校のブレザーを着ていた。首に巻いた赤いマフラーが、紺色のブレザーに映えていた。

「ねぇ、それ、俺にくれないかな?」

彼の視線が下を向く。澪もつられて下を向いた。その先には、澪が佐藤のために作った、チョコレートの箱があった。

え? 箱? チョコが欲しいの? そもそも、あなたは誰?

澪は訊こうとしたが、舌が張り付いたみたいになって声が出なかった。彼に尋ねるように瞬きする。

彼は澪を見てにこっと微笑んだ。

「君、さっき振られてたじゃん。必要ないでしょ? チョコ」

澪は息を吞んだ。

この人は、見ていたんだ。頬がかあっと熱くなる。恥ずかしさと惨めさで消えたかった。

そんな澪の様子を見て、彼が首を振った。

「あ、別に言いふらそうとか、そんな気一切無いから。俺はチョコが欲しいだけだから、ね」

彼は一拍置くと、「あ、俺乾冬真」と付け足した。

澪は眉を顰めた。乾なんて名字の人間、澪の学年にはいない。知り合いの誰かの兄や弟という訳ではなさそうだ。

彼がどういう意図で、どのような理由でチョコが欲しいのかは分からない。しかし渡すべき人に渡せなかった今、このチョコの必要性はなくなってしまった。見知らぬ人に手作りのチョコを渡すなど、少し気が引けるが───捨ててしまうよりかはマシだ。

澪は冬真に箱を手渡した。冬真の顔がぱっと綻ぶ。

「こんなので、いいんですか? というか、なんで急に……」

「君、名前は? 何年生?」

澪の質問を無視し、開けたばかりのチョコを頬張りながら冬真が訊いた。口元がチョコで汚れている。澪は少しむっとして「……高校一年生、本庄澪」と答えた。

「そっか。本庄澪。君のチョコ、中々美味しいよ」

澪は目を見開いた。そんな言葉を冬真が口にしたことに驚いた。なんとなく、くすぐったいような、そんな気持ちになる。澪があまりに驚いた表情をしていたのだろう、冬真は少し目を細めた。澪は誤魔化すように俯いた。

「あの、どうして私のチョコを……あなたは何者なんですか」

消え入るような、小さな声で尋ねる。最後の質問は少し失礼だったかもしれないと思い、澪は小さく頭を下げた。冬真は俯いた。

「……あんたが頑張って作ったであろうチョコを、無駄にするわけにはいかないだろ」

呟くような冬真の答えに、澪は驚いて顔を上げた。ゆっくりと瞬きする。冬真は遠目からでも分かるくらいに、顔を真っ赤にしていた。

「え……」

「箱とか、チョコとか。あいつの好みに合わせて作ったんだろ。それに気づかずに受け取らないなんて損したな、あいつ」

佐藤の好きな、うさぎ柄のラッピングペーパー。男子は甘いものが苦手かもしれないと、砂糖の量を減らして作ったチョコレート。

冬真の言葉が、言葉の一つ一つが、心に染み込んでいく。胸にあたたかいものが広がったような感覚になった。

思わず涙が出そうになり、澪は顔を逸らした。

「……じゃあ、俺はこれで」

気まずくなったのか、そそくさと帰ろうとする冬真。澪は慌てて「待ってください」と彼を呼び止めた。何、と彼が振り返る。

「あなたは、何年何組なんですか……私と一緒の高校ですよね」

また、会いたい、この人に。

澪は真っすぐに冬真を見つめた。

冬真は虚を突かれたように目を丸くしたが、すぐににこりと微笑んだ。そのまま歩き出す。

「2年5組。別にいいよ、会いに来てくれても」

次は、彼にちゃんとしたチョコレートを渡すんだ───澪は思った。

橙色の太陽の光が、彼が歩いていく道を、照らしていた。

SHORTS


エピローグ

皆さん、いかがでしたか?
コメディ、ホラー、ブラック、ラブコメディとバラエティなジャンルで執筆しました。
おや、どうやら、秋もやるようです....

SHORTS 2022秋公開決定!

執筆する方1名募集!
投票トーク内で募集中!

制作

『崩壊へのカウントダウン』
 制作
 執筆 夜桜 星華 @seika1011

『NIGHT BLACK』

 制作
 執筆 匿名3

『フォールスな副業』

 制作
 執筆 ハルポツ4.5世 @harupotusan_

『都市伝説』

 制作
 執筆 कこ @aiko0416

『ピンクバレンタイン』

 制作
 執筆 ◌.*Շわ*.◌ @reme1213

制作 匿名3
   夜桜 星華 @seika1011

全体制作 匿名3

この小説はフィクションです。

告知

夏、秋、元日。
オムニバスの悪夢は止まらない。
お楽しみに

この記事が参加している募集

眠れない夜に