見出し画像

ハワイの恋が終わり苦しみの先に、悟りへの道が開けた 49

第七章 49 今にいる必要性 


クリスのことが頭をよぎる。クリスには1年以上会っていないのに。まだ1年ちょっとしか、過ぎていないのか。
今の出来事ではないから、考える必要がない。
クリスと別れてから1年経った頃に遡る。既にこの時には、わかっていた。エックハルト・トールに、ユーチューブで出会っていたから。
今とは、モーメントに思考が入り込んでいないと言う意味。悪いとか嫌な思い出は、今起こったことではない。つまり、記憶の一部。   
自分では、悪い思い出にしている事柄が、加害者はそういうつもりでないかもしれない。むしろ楽しい思い出だったりする。自分と他者、自分と外の世界。全ての過去は、事実だったかどうか怪しいのだ。事柄を、そのように自分が受け止めただけだ。それが本当だったとしても、良い悪いと判断しているのは自分。
ストーブを触ったら、やけどして痛い目に合う。ストーブが点いている時は、触らないように注意するようになる。
悪いと思われた事柄は、学習するためだったとわかる事も多い。
私は、三年間付き合っていた16歳年下の男性に、ふられたわけでも、私が大好きだったわけでもなかった。
別れた後に、異常な執着心が出た。執着心は、本当の自分では無く、過去の幻想に囚われていた。
それがわかると、未来のことについても心配するのはばかげている。とはいえ、死ぬまでに十分なお金があるだろうか、結婚できるだろうか、子供ができるだろうか、病気が治るだろうか。誰しも考えてしまう不安。それらも、地球人だからできる、醍醐味の一つなのだろう。ただ、苦しくなるまで考える必要はない。
欲しいもの、なりたい環境を創造する。それらを現実化するのは、自分なのだから。
努力したければ努力すれば良い。だけど、どうしても思ったようにいかなかったら、そんな自分を許す。今の自分を受け入れる。そこまで努力できた自分を称える。叶う事がゴールでは無い。
まあいいか、これでも良いか。が大切なのだ。
そいうことも、1年後にはわかっていた。しかしながら、考え、過去の恨み、そして執着は、そのモーメントをあっという間にかき消してしまう。
私はクリスの名前を出されて、本当に何も引っかからないようになるまで、5年もかかった。
5年でわかった私は、素晴らしい。


プナホウスクール生垣の月下美人
毎年9−10月ごろ一斉に咲きます
写真は咲いた後の花

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?