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【エッセイ】後退のすゝめ -未来の前進のために-

僕は、過去にいくつもの選択をして生きてきた。
皆さんは誰しもそうやって生きている。

その結果、僕は不運にも40すぎにして
うつ病休職者として今を過ごしている。

 社会みんなに対し何も貢献できない日々。
 社会みんなに生かせてもらう日々。

わらにもすがる思いを上司にスルーされたあの日。

それから休職までの数年間
僕はこころにキズを負ったまま
実力を発揮できないまま
限界まで社会に、会社に、仕事にしがみついた。

今思うと、なぜだろう?

 プライドを守るため?
 病気を認めたくなかったため?
 職場に穴を空けたくなかったため?
 家族の生活のため?
 昇進、転職に不利になるため?
 義務?
 責任?
 休職への恐怖?

時は経ち、それらはどうでもいいことだと
気づいた。

いちばん大事なものを知ったからだ。

 社会?違う。
 会社?違う。
 仕事?違う。
 仲間?違う。
 家族?違う。

あの頃、それらの上にある存在に気づけなかった。

 「自分ぼく」という存在だ。
 僕は、僕だけのもの。

 家族の前で笑えるのも、成果を出して喜ぶのも
 失敗して悔しがるのも、別れに涙するのも

 ぜーんぶ、僕そのものなんだ。

そこに気づいていたら、あの職場で涙した
2年前の夏に休職していた。

結果、今も停滞したまま朝を迎えた。


この記事を読んでいただいている、
悩みをお持ちの方へ伝えたいことがあります。

 あなたの人生、優先すべきはあなたという
 存在です。

 過去は、あなたの足跡でしかありません。

 未来は、あなたが決められます。

 今、苦しいのなら
 立ち止まって、
 一度今の自分を見つめ直しましょう。

  この道をそのまま進むのか。
  別の道を歩むのか。

 自分で選択ができないのであれば
 勇気を持って「いっときの後退(停滞)」を
 選びましょう。

 そして、重く苦しい過去を
 肩から下ろし、休みながら考えましょう。
 
 再び「前進」するために。


あなたの決断に賛同してくれる人は
必ずいます。
あなたを支えてくれる人は
必ずいます。

自分がわからなくなったら立ち止まって下さい。
それでも苦しいなら前進のための後退を
しましょう。

休養を取る。
医療機関を受診し、医師と納得いくまで話をする。
必要であれば、休職や転職など他の道を選択する。

そうして拓けた新たな道が
家族の、社会の、世界の平和や発展に
貢献していく。

この記事を読んだあなたが、素敵な未来を
歩んでいけますように。


#未来のためにできること


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