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♯002 行政機関や医療機関に相談する際、必要不可欠な「エビデンス」とは?


病識のない精神疾患の患者においては、その病気の特殊性から自身の判断能力に障害が生じている可能性が高く、自分の医療的利益を選択する能力が欠如・減退していることもあります。病識のない方を、どのようにして精神科医療につなげるか。それは、家族にとって最大の悩みです。

いっぽうで、2014年の改正精神保健福祉法により保護者制度が廃止されたこともあり、「本人の意思」が最大限に尊重されるようになりました。治療でいうところの「インフォームドコンセント」の尊重はもちろん大切ですが、本人が望まないからと言って医療につなげないようでは、本人だけでなく家族の健全な生活すら損なわれることになりかねません

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