選択肢が飽和する世の中。あなたを選びたくなる理由とは何か!?
オフィスの駐輪スペースに止まっている緑色のクロスバイクが、見る度に倒れている。何度起こしてあげても倒れている。どうやらスタンドがバカになっているみたい。そのクロスバイクが倒れた拍子に、ブレーキが僕の自転車のサドルを擦ったのか、サドルカバーが破れてしまっていて、悲しい気持ちの午後を過ごしています。
さて。
「なんで俺は選ばれないんだ!」「なんで私は選ばれないんだ!」「フォロワーが増えない!」「リツイートされない!」「バズらない!」「稼げない!」「儲からない!」
世の中は、そんな怨念で溢れかえっていると思います。
選択肢が飽和する世の中。無料で楽しめるエンタメはとても多いですし、インターネットで検索すれば有益な情報も溢れかえっている。SNSが主流になったことで、誰もが発信者。世に意見できるのは、一部の著名人だけに限られる、という時代はとうに終わりました。
だからこそ強く思います。自分には他者から選ばれる理由はあるのか、と。
選択肢が飽和した時代で世間から選ばれるための方法とは?
一部の天才の人たちは、自分のやりたいように表現したことが、誰ともカブらず、自ずとオンリーワンになるでしょう。希少価値ゆえに、世の中はそれを求め、欲し、さらにその価値は高まっていきます。
少なくとも天才からは程遠い自分のような存在が、天才の如く、自分のやりたいように表現していていいものだろうか。と、ふと考えました。自転車に乗りながら。あっ、サドルカバーが破られる前の話。
選択肢が飽和した時代で、世間から選ばれるための方法は、ふたつしかないと思う。
ひとつ目は、選ぶ側がめちゃめちゃ選びたいものにフィットさせる。
これはマーケティングの観点も多少ありますが、世の中の人たちの多くがめちゃめちゃ選びたいものを分析し、そこに自分を合わせに行く、という方法ですね。
もうひとつは、選択肢が飽和している今では、世間は良いものを発掘しようという負担も労力も嫌います。口コミの信頼度が高まっているということは、人々はレコメンドを待っている、という状態なわけです。
だったら、その負担を軽くしてあげる。つまりは、チラッと眺めただけで目につく存在になる。選ぶ必要もなく、ただそれだけが目立っていて、何の負担もなく選択できる状態になる。
要するに、他者とカブらない自分になる。ということですね。
最近、これをすごく考えます。自分の発信は、誰かと同じような表現になっていないだろうか。誰でも言えることを、自分も言ってしまっていないだろうか。結果、誰もが言っていることの中に埋没していやしないだろうか。
埋没しているクセに、「なんで俺は選ばれないんだ!」と、拗ねてしまってはいないだろうか?
努力し続けるということはとても重要で、また、継続することもとても重要。ただ、間違った努力は、正しい結果を生まないだろうし、だったら、正しい努力というものを考える時間も必要なんじゃないだろうか。
考えてみよう。
自分にしか言えないことは何か?
自分にしか感じられないものは何か?
自分にしかできない表現は何か?
自分は埋没していないだろうか?
これからの世を生き抜いていくためには、自分を差別化しなければならない。自分の希少性を高めていかなければならない。だからこそ、高まった希少性が発する言葉を放たなければならない。
それは自ずと目立ち、選ばれる理由になる。
コツコツやっていれば、いつか選んでくれるだろう。違う。めっちゃ選びたくなる存在になるか、選ばなくとも手が伸びるほど、いい意味で浮いた存在になるかの2択。これを強く意識していかなくちゃ。
今、ショートショートの電子書籍発売に向けて、過去の作品を改稿して行っているのですが、今日は過去に『小説現代』で入選した『閉ざされた町』という作品を改稿しました。
リニューアルして『エブリスタ』に投稿していますので、お時間ある方はぜひご賞味くださいませ。
▼『閉ざされた町』が収められたショートショート集です。
▼こんな活動をしています、まとめ。
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