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小説

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2020年5月の記事一覧

NOT STATION

ガラスが破れるような音で目が覚めた、
私は柱の住人、一般人には私は見えない、
何故なら人間の一般社会が縦軸なら私のいる空間は横軸なのだから、
又その逆も言えている、
しかし例外があって一人の音楽家には私が見えるらしかった。
私はその音楽家の楽器を特上の音に調律したり楽曲に息吹を与えたりした。
もちろん彼には内緒のはずだったのだがやはり気付かれてしまった様だ。
そんなこんなで彼は一流の音楽家になって

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独り歩きの道草

形而上学が離れてゆく?そうはいかん!

当たり前が常識になる、そりゃそうだ。
当たり前じゃない事が常識になっては困るでしょ。
いや、そーでも無いよ元々は分からんものが法則可されて常識になったんでしょ?死後の世界、UFO、パラレルワールド、まあこれらが常識になればかなり人類は進歩することになるでしょうね、ならばそーしようではないか。
などと考えるのですが、時間超えはできますか?

できるとしたらゲー

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アップデートな一日

俺の職業は贋作家だ、
今回の仕事はかなりでかい、
なにせあの巨匠、ヨハンシュナイデン作の贋作だからな、
しかもヨハンはこの作品を最後に行方をくらましちまった、ってな作品だぜ、
しっかし巨匠だか何だか分からんが気まぐれな線描きやがって、
しかもこんな気まぐれなタッチの細部までわざわざ真似してだぜ、
それにその当時の絵の具まで用意しなきゃならねえんだ、
こんなもんはコンピュータにでもやらしゃあ簡単にや

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