Tokin×山田ルイ53世 トークイベントのご報告(前半)
去る8月23日、神保町ブックセンターにて、山田ルイ53世さんとのトークイベント「本の街でこころの目線を合わせる」を開催しました。
というわけでそのレポートです。覚え書きなので実際のトークに沿えているか…?きっと大丈夫…な、はず!!
解離で困っていること
前半は、それぞれのエピソードについて話をしました。まずは私から、解離について過去困ったや、今困っている事について。
私の場合は全体的に「何が困っているのかわからない」というのが主な困り事でした。病院にかかったきっかけは、わかりやすい苦しさやつらさではなく苦しさも、楽しさも喜びも、全てにリアリティを感じない…ということ。何をしてものれんに腕押しという虚しさです。
これは「解離性障害のちぐはぐな日々」に出てくる、高校の時のワンシーン。
苦痛に耐えられる自分、トラブルを起こさない自分、と常にその場しのぎができる自分をインスタントに作り上げて対応し、あとから大パニック…ということをずっと繰り返している感じです。
それについて「そんなに都合よく自分を変えられるの?女優やん!」と言われたのにはだいぶ笑いました。そういう道もあったのかもしれません。いや〜惜しい才能でしたね〜!
解離症状って、オカルトや都市伝説かのように話されがちなので、日常生活の延長線上の話として聞いていただけるよう、実はちょっと意識していました。そしてルイさんもフランクに話を振って下さったのでいい意味でだいぶカジュアルに話せたと思います。
山田ルイ53世さんのひきこもり時代は…?
続いてルイさんのお話。
ルイさんはひきこもり時代、次の行動へ移るために経なければいけない数多くの決まりごと(強迫症状)があり、その為、かなり生活に支障を来していたのだそうです。
そこで、当時編み出したと言うある対処方法を熱演(?!)して下さいました。それがこれ。
あれもこれもやらなければ…という気持ちを
握った手の中に「ふっ」と吹き込む!
これを「全部の決まりごとを達成した」という事とし、強迫を克服したのだそうです。そ、そんなんアリ?!
ルイさんは全体的に、様々な葛藤を、既存のメソッドではなくオリジナルなアイデアで乗り越えていらしたような印象がありました。
ドロップアウトのきっかけ
また、私とルイさんで似ていたのは、学校をやめるまではだいぶ優等生タイプだった、ということでした。周りの人に内心の心配や不安定さを話すことができず、ふいに爆発してしまったんですね…。
「不登校になった時、周りの人が皆「え?!なんでこの子が?!」と戸惑っていた」というエピソードは、私もまったく同じだったので大きく頷いてしまいました。うまくいかない葛藤やつらさを自分で認めて、誰かに言えていたら違かったのかな…と今となっては思います。
ただ「さすがだ」と思ったのは、私の「子供が自分の違和感を、きちんと大人に説明するって難しいですよね…」という意見に対し、ルイさんが「いや、自慢じゃないけど僕は説明できましたね!」と仰っていたことです。う〜ん!言葉を使える人は強い!
絵のこと
会場に少しだけ絵を置いていただいたのでそのことも少し…。
さっき「わかりやすい苦しさやつらさがなく」と書いたんですが、だからこそ私は、その感覚に強くクローズアップし、頭の中で消してしまった細かい悲しさとか怒りとかを絵に描いているのだと思います。荒々しく描かないのは、私なりの供養というか、自分の感情のお弔いみたいな感じです。
…と、だいぶ端折りましたが、こんな感じで前半は終わり、後半の質問コーナーへと移ります。(次回の記事に続く…)
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トークイベントで興味を持ってくださった貴方も、行けずに悔しいと思っていた貴方も、全然興味ないけど暇な貴方も、ぜひお越しください。本を持ってきていただけたら平身低頭でヘラヘラしながらサインをします!
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