Tokin

イラストレーター、漫画家。著書に「実録・解離性障害のちぐはぐな日々」(合同出版)。アニ…

Tokin

イラストレーター、漫画家。著書に「実録・解離性障害のちぐはぐな日々」(合同出版)。アニメ「おしえて北斎!」美術監督。お仕事のご依頼承ります。https://tokinweb.jimdofree.com/

マガジン

  • ひとりごとエッセイ

    考えている事、いろいろ。

  • 不安に打ち勝つわたしの日記

    漫画を書いています。制作における各種不安と焦燥感に負けないよう、日記をつけることにしました。

  • 絵日記やまんが

    アナログ絵日記や、日々のエッセイ漫画です。

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    出展・参加するイベントの情報や告知です

最近の記事

気持ちに名前をつけないぞ

最近いろいろと、怒りに燃えたり、諦めて冷めたりしちゃうことが多く、落ち込んでおります。 しかしあまりにネガティブな話なので「人に向けて怒りを発散させるべきではない…」と、自分の中だけで沸騰させていたんですが、先日友達と話していたらうっかりその話になり、思わず身を乗り出し「いや、実はさあ!」と胸中を熱く語ってしまいました。 …が、なんかこれが、よかったんですよね…。 というのは、怒りの発散というより、なんとなくカウンセリング的な感覚があったからです。 気持ちの内訳が整理ででき

    • くやしさの台風!だが!

      台風だからさっぱり予定が決まらず、前日からずっと出かけるか否かとか、備えとか警報とか、イベントの可否とか、どじょっことかふなっこで疲れてしまいました。夜があけたと思うべな。 「帰れなくなったら大変」という気持ちと「後悔するのは大変つらい」という気持ちがせめぎ合ったんですが、結局、まあなんとかなるだろうというフィーリング(?)が勝ちました。 仕事も出来たしライブも行けたし結果的に最高。人間、切羽詰まった気持ちというのは大事なんだと思います。たまには!たまには、ですよ…。いつも

      • 差別の奥に安心はあるか(ハンセン病資料館に行った話)

        最近「差別がないのは理想ではあるけど」と前置きしつつ「障害がある人が、普通の人と同じように暮らせないのは仕方ないと思うんだよね」と話す人に出会いました。そういう事を言う人とは思わなかったので、瞬間、私の頭はフリーズ。「差別する人は自分が差別しているとは思っていない」というのを直に感じて、ぞっとしました。 そんな中。 先日、国立ハンセン病資料館に足を運びました。 人権を守るとか優生思想に陥らないとか、本来なら当たり前のことが揺らいでいる昨今。差別や偏見からの壮絶な苦しみ、それ

        • 耳鼻科のピュアネス

          毎月行っている耳鼻科の話です。 いや、この漫画では全然表現できてないんですが、なんというか、年齢にしたがって出てくるはずの、人生の場数感というか、すれた感じというか、そういうのがないのです。すごい。普通に羨ましいです。 ところで「星飛雄馬の姉っぽい」という表現は通じるのでしょうか? 精神科もですが、病院のエピソードってなんか漫画に描きたくなっちゃいます。 まじめな場だからこそ、何かゆるいポイントを無意識に探してしまうのかもしれません。

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        記事

          八王子まつりに行った話2024

          ヘイ、みんな、暑いけど調子はどうだい? 最近なかなか、絵がアップ出来ていなかったけどね。今日は、みんなにどうしても言いたいことがあって絵日記を描いてみたんだ。(おもむろにギターを手に取る)(じゃら〜ん) ちょっと恥ずかしいけどな、ふふっ、まあ、聞いてくれ。「八王子まつり」。 四方八方から登場する巨大な山車は、さながらデコトラの光を放ち、我先にと神輿に群がる屈強な男たち、その喧騒をものともせず鳴り続けるお囃子、踊るおかめの向かいではひょっとこが踊り、打ち鳴らされる太鼓、その直

          八王子まつりに行った話2024

          漫画の掲載&ゾンビ道場のこと

          昨年、「こころの元気+」(発行・NPO法人コンボ)にご掲載いただいた漫画をポートフォリオに公開しました。この号の特集「私の自慢話」に合わせ、アタクシの最高の自慢を書いています。だいぶ珍しく、直接メンタルヘルスの話ではないものを書けて新鮮でした。 普通のお店で買うのもいいんだけど、可愛い服がなさそうな場所で、可愛いものを探すというのが面白いんだよね。フリマも大好き!宝探し感覚です。 ゾンビ道場のはなしnoteにあまり書いていなかったのですが、ゾンビ道場31号、皆様のご協力に

          漫画の掲載&ゾンビ道場のこと

          「未来」の背中

          最近、思ったことをカジュアルに言葉にしてから「失敗したかも」と後悔することが増えました。 例えば「男の人はこういう考えの人が多いから…」と性別で何かを言い表したり「あの人可愛いよね、細いし…」と、見た目で何かを判断したり。言葉にしたあとで、“男性=こう言う考え方”とか“華奢=美人”とか、簡単に言っちゃうのは良くないな、と、思い直すんですね。 そのような場面に出くわすたび、しみじみと、刷り込まれたものを更新する難しさを痛感します。 過去の価値観から脱していこうと世の中はアッ

          「未来」の背中

          生命はすごい、私もすごくなりたい

          更新の間隔が開けば開くほど「久しぶりなんだからちゃんとした投稿を…」と思いすぎてしまうので、本当〜…に小さい話を載せる事にしました。 誰に言うでもないけど誰かに言いたかったのです。 こういうのを見たり、かさぶたが治るのを見るたびに「身体ってすごい」と感動します。 ところでこの間、神代植物公園に行ったのですが、その時も結構「命ってすごい」という気持ちになりました。 動物や植物を見てると、その進化の過程の壮大さ、またそれを知らなかった自分に深い感慨を抱き「まあ人間に出来る事

          生命はすごい、私もすごくなりたい

          あなたと話している

          SNSやネットが広がってから、リアルの会話にネットからの情報を持ってくる場面が増えました。 そんな中、自分の感想や意見より前に、SNSでの他人の反応や、それについて検索した結果の話をする…という話の流れが最近とても気になっています。例えば「こういう事があって、それに対してネットではこういう反応があった。一方でこういう反応もあったんだよね(うんうん)」という感じ。 私はこういう場面になるとなんだか、誰と話しているのかよくわからなくなります。 私自身もそれをやってしまうことがあ

          あなたと話している

          その山とこの山を越えようぜ

          相変わらず本を作っています。 今は自分の話はひと段落して、取材した話やそのまとめなどを製作中。 重いエピソードもありますが、その経験を以て、その人がその後の人生を紡いでいるという、それが尊いと思うんですよ。本当…。 「みんな生存お疲れ様です!」とハイタッチしたい気分です。 一応説明すると最後のコマのアレは、ファブルの主人公が、自分のモードを切り替えるために頭をトントンと叩く仕草のことです。 良いアイデアだなと思って、つい───。 さて、もうすでに前回の投稿から間が空いて

          その山とこの山を越えようぜ

          デキシード・ザ・エモンズは最高

          タイトルまんまなんですが、先日、デキシード・ザ・エモンズのライブに行ってきました。今日の日記は、学びも自省もない、ただのファンのはしゃぎテキストです。 いや、もう本当に最高でした。 しばしば書いていますが私は青春の相当の時間をデキシーに注いでおり、彼らが解散してからも、解散中ライブと銘打って行われたライブ(何それ?)に足繁く通っていました。そしてとうとう先日、正式に再結成のアナウンスがされたのです!そしてこの日の最高のライブですよ。あっちゃー。 私はもう、興奮大爆発中。こ

          デキシード・ザ・エモンズは最高

          英訳をして頂いたハナシ

          Xだけでのお知らせになっていたんですが、先日、アメリカの漫画家・イラストレーターのEm hooverさんが「解離性障害のちぐはぐな日々」の一部を英訳、ご自身のSNSで紹介して下さいました。 (事前にご連絡があり、出版社の方からも許可を頂いています◎) 日本の漫画を出版しているSevenSeas社への、英訳出版リクエストになるんだそうです。 私があまり理解していなくて、直前で恐縮なのですが、なんと6月5日まで…。 Seven Seasのサービスを使っている方向け?なのだと思い

          英訳をして頂いたハナシ

          お誕生日、慈しみの朝

          不肖アタクシ、先日お誕生日を迎えました。お誕生日の朝、それは一年で一度の特別な日❤️ まあ、バラは、自分で自分の世話出来ないんでしょうがないですね…。 また、これとは別に夫がわざわざお花を買ってきてくれたんですが、私が朝のニュースで、次回都知事選立候補者の云々を聞いていたら後ろからいきなり「おめでとう」と花を渡されたので、蓮舫氏出馬からガーベラに気持ちを切り替えるのに一瞬時間を要してしまいました。 でも嬉しかったです。ありがとうございました。 何はともあれ、平穏に、しか

          お誕生日、慈しみの朝

          緊張と弛緩のzoom

          平素より、人と交流するツールのありとあらゆるものに気合いが必要です。一応その場はうまくやれるんですが、かなり前から緊張し始め、終わったら終わったで、ぜぇはぁという感じ。普通はそうでもないのかな。まあいいか…。 この日はいつにも増して心構えのいる予定で、かなり前からソワソワ。始まるまでに緊張感が徐々に消費され、始まる頃には結果的に「まあ、焦ってもしょうがないか!」みたいな気分になって落ち着いていた気がします。 よかったよかった。 この打ち合わせ?というのはつまり、本について

          緊張と弛緩のzoom

          頭の中メモ:お疲れ問題

          疲れてる時って、自分が疲れているっていう自覚があんまりないことが多いです。問題は今現在の疲労なのに、疲れ過ぎないための日々の習慣とかを考えちゃうんですね。でも結局、疲れてるから頭が回らない。 「とりあえず寝る」が正解だと思うんですが、疲れすぎてると「ジタバタするよりとりあえず寝る方が良い」という事実すら朦朧と…霧の向こうに…。 最近すごくやることが多くて、大体いつもこのパターンだなあと思います。自覚はあるんだけど、自覚があることと…役立てられるかと言うのは別なのがつらいと

          頭の中メモ:お疲れ問題

          「日々のコツコツ」ありがとうございました

          ご報告が遅くなりましたが、先日、個展「日々のコツコツ」が無事に終了しました! さあ、じゃんじゃん写真を載せていくわよ!ついてきてね! これまでの展示はシリアスな作品が多かったので、展示作品をお客さんがくすくす笑いながら見てると言うのは、なんか別次元に来たような驚きがありました…。 実際にやってみないと触れられない気持ちって、あるんだな。 感想ノートは本当に暖かいコメントがたくさん。長文だったり「ようやく出て来た渾身の二行なんだろうな」という切実なものもあり、いやはや、

          「日々のコツコツ」ありがとうございました