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アシュタンガヨガの実践と気づき

アシュタンガヨガに本腰を入れ始めて半年が経った。

いつも飽きられるくらいヨガヨガ言っていて、X(Twitter)を練習ログ的に使ってきたので、それらを抽出してまとめたら自分の覚書程度にはなるかなと思ったら、12000文字くらいの塊ができた。

昨年、初めて写真と日記を組み合わせた日記文学的なものを出版した。どうやら僕の最近の制作/創作における興味には「日記」というものがつきまとっている。

ツイッターヨガ日記文学。呼べないか。文学などという高尚なものではなく、エゴと自意識と言いたいだけの人間の執着の塊のようなもの。

数年後にこれを自分で読み返して「全然ヨガのことわかってないな」と思えるくらい、これからもっと深めていきたい。柔らかく、強くなりたい。


日々の練習

May 20
朝ヨガ、ハーフプライマリシリーズをレッドクラスで終了。キマリすぎて最後レイダウンからのシャバーサナでボディースキャン試みるも寝落ち。友人との待ち合わせに遅刻しています。土曜日。

May 23
今朝は時間が無く、マイソールでのティリィアングムカイカパダ・パスチマッタアサナまで行い、ウルドゥヴァダヌラーサナ入れてからフィニッシングシークエンスで終了。瞑想は20分。やや物足りなさがあるが、手首と膝の疲労感を考えるとこれで良かったのかも。

May 26
時間がなくマイソールでのスタンディングからウルドゥヴァダヌラーサナ、フィニッシングシークエンスで朝練終了。やや忙しい金曜日。

May 29
朝練。マイソールでのハーフプライマリ、マリチアサナCで今日は手が取れた。これまで先生のアジャストメントでしか取れなかったのが、自力で行けるようになった驚きと喜び。しかしこういうことで一喜一憂してはいけない。スクリーンに投影された一喜一憂する自分をただただ見つめていく。

Jun 3
夜練、プラナヤマと瞑想クラス2時間終了。お腹を抱えて笑いまくる昼の会が朝夜ヨガに挟まれて、まるで夢を見ているような一日だった。何かが来ている。

Jun 5
マイソールでのハーフプライマリにブジャピダアサナとウルドゥヴァダヌラーサナ入れて本日終了。関節の可動域が少し広くなってきたのかパドマサナが組み易く安定してきた。毎日何かしらの気づきがある。同じシークエンスを続けるからこそ気づく。これがアシュタンガか。

Jun 6
マイソールでのハーフプライマリにブジャピダアサナ入れて朝練終了。両手外側部にやや痛みあり、最初は地獄、終わりは天国。今日は呼吸とヴィンヤサに重きを置いてやってみた。

Jun 9
宿泊先の宿の畳で足に擦り傷を負いながらハーフプライマリにウルドゥヴァダヌラーサナ入れて朝練終了。ヨガマットは偉大。写真は昨夜の茹で蛸。

Jun 10
マイソールでのフルプライマリ終了。久々のフルだったけど、ハーフをずっとやってきたのが効いてるのか、ひとつひとつ深まっている気がした。色々課題はあるが、一番大きな壁はクルマアサナからのスプタクルマアサナ。

Jun 13
マイソールでのハーフプライマリにクルマアサナの練習入れて朝練終了。マリチアサナCの左回転でようやく手が取れた。胸式呼吸がほぼ出来ないポーズなので、手を取る前に体の捻りタイミングと呼吸をうまく連動することがポイントなのではないか。つまり呼吸、大事。

Jun 15
マイソールでのフルプライマリ、後半はポーズを確認しつつみっちり行った。朝練終了。

Jun 17
朝練、マイソールでのフルプライマリ。シルシャアサナで完全に整ってヨガムドラに入る流れが好き。古い教典には一連のシークエンスを途中で止めても絶対にフィニッシングは行わなければならない、そうしないと逆に病気になる。とまで書かれていることもあって、それだけ仕上げが大事なのだろう。

Jun 18
スリヤナマスカラのセカンドまで行いパドマで座って朝練終了。今日は休息日。しかしこれだけで汗だく。南インドでのヨガ修行期間が冬季推奨されている理由がわかる。1月でもインドは暑いのだろうけど、日本の夏はちょっと厳しい。

Jun 19
何も足さず、何も引かず、マイソールでのハーフプライマリ。朝練終了、月曜始まり。

Jun 20
マイソールでのフルプライマリにて本日の朝練終了。気づいたのがウルドゥヴァダヌラーサナでジョンスコットもデイヴィッドも足は肩幅なのに、リノだけ閉じている。閉じると一気に難易度が上がる。これはどちらが正解でもないのだろうけれど、次回先生に聞いておかねば。

Jun 21
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。前屈が深まってきてフルやらないと気が済まないようになってきた。これはおそらく初心者あるある。国際ヨガの日ということでウルドゥヴァパドマアサナを記念にバルコニーでキメてみる。動かない写真のような動画はインスタで。

Jun 22
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。毎回朝からひとつの長い旅を終えている感覚。

Jun 25
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。マリチアサナの手の取り方を公式に近づけたら体への負荷が変わった。これもアサナの深まりによって成されること。

Jun 26
マイソールでのフルプライマリにて本日の練習終了。毎日続けると体調だけでなく気候の変化にも敏感になる。今日は湿度が高すぎる。

Jun 27
やや時間が無くマイソールでのハーフプライマリにて練習終了。ヴィンヤサのチャトランガダンサーサナに入る前のジャンプバックで足を毎回組み替えるといいと、先生が言っていたので試した。意外と左足が上でもできた。

Jun 29
昨日あまりできなかった分、しっかりマイソールでのフルプライマリで朝練終了。汗だく。水風呂のあとの外気浴(シャバアサナ&ボディスキャン)もキマって、さあ仕事でも始めようか。

Jul 3
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。月曜。学びの週にしよう。

Jul 4
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。昨日の瞑想講義での先生の話し、あれはテクノやハウスでクラブ遊びしていた人は本質的に理解できるのではないかとふと考えた。集中段階としてのダーラナがあり、ディヤーナで音楽が向こうからくる感じ。受け止める感覚。ヨガとテクノ音楽の親和性について。

Jul 7
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。今日はペースが少し早かったが、テキストを全く見ずに最後まで通せた。夜はゆっくりやろう。

Jul 8
今朝はレッドでのフルプライマリで練習終了。マイソールだとポーズに入る前のインターバルを自分勝手に自由に取っていたりして、それらが全体の呼吸のリズムを乱していることに気づく。カウントに強制(矯正)されていく心地よさもある。

Jul 10
マイソールのフルプライマリで朝練終了。シャバアサナで全身のどこにも力が入っていない状態で地面に、正確にはマンションやスタジオの床だが、溶けていく。最後は呼吸も手放してようやく1時間15分の旅が完成する。それは同時に破壊と再生のプロセスでもある。床に溶ける感覚を大事にする。

Jul 11
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。シルシャアサナで先生が肘で押してという意味を2ヶ月前はわからなかったが今その感覚がわかる。

Jul 12
マイソールでのフルプライマリにて朝練終了。スプタパダングシュターサナの右足から左足への移行の際にヴィンヤサを挟まないのは救いだと思った。昔はもしかするとチャクラーサナからチャトランガが通常通り入っていたのかもしれないと想像する。アシュタンガシステムの歴史研究ってないのかな。

Jul 13
持久系をどこかで入れるとしてマイソールでのハーフで本日の朝練は終了。Davidの本ではトラアサナでの呼吸をできれば100回、その後のサヴァアサナはすんなり入って、“スケジュールの許す限り寝ていろ”との記載がある。表現がいちいち最高。

Jul 14
マイソールでのハーフプライマリで朝練終了。ハーフが続くと向上していない気がする。昨日読んだパタビジョイスが書いている本に、シルシャアサナには3時間停まれると書いていて驚愕した。時間が足りない。

Jul 16
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。いきなりウッティタパルシュヴァコナアサナとプラサリタパドッタナアサナの順番間違えて、クックタアサナの最中にクロネコさん来て荷物受け取ったりしてさんざんだったけど、全体的に最高だった。shantih

Jul 17
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。海の日は仕事が進む。

Jul 20
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。ウルドゥヴァダヌラーサナから反転のパスチマッタアサナの後、ヴィンヤサ入れずにフィニッシングに入ってみた。パタビジョイスのレッド風に。

Jul 21
今日は全クラス休みの日だけど、マイソールのハーフにウルドゥヴァダヌラーサナ入れて朝練終了。人間生きていて逆立ちになることは少なく、臓器がいつもとは逆の重力関係に置かれる逆立ち系アサナにはものすごい有り難みと心地よさを感じる。猿に戻る感じ。1日1回の逆立ちおすすめ。

思えば逆立ちって小学生の頃くらいしかしていない。その後大人になって一時期キャリステニクスやっていた時、久々にやった。しかしキャリステニクスは毎日ではないし、筋力強化の意味合いもあってツラい。ヨガの逆立ちは辛さではなく、猿になったような多幸感がある。

Jul 23
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。人は寝ているだけで身体が凝る、というのが良くわかる。しっかりほぐれた。

Jul 24
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。通常運転。

Jul 28
マイソールのフルプライマリで朝練終了。あろうことかアルダバッダパドモッタアサナを飛ばしてしまった。アルダバッダパドマパスチマッタアサナの同型で気づくが遅し。

Aug 10
全てのアサナは快適な座法のためにある、というのはヨガの面白いところ。様々なポーズをやりながらも、それらは結局最後のパドマアサナのためにある。快適に座って瞑想に入るための1時間15分。マイソールのフルプライマリで朝練終了。部屋の窓から見える雲が今日もいい。

マイソールでのフルプライマリ終わって全員で仰向けのシャバアサナで寝てる光景、ヨガマットかアウトドアシートか、表参道か苗場の空かの違いはあれど、ほぼフジロックだなと思った。

Aug 14
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。シルシャアサナで逆さ立ちしている時に、流れる雲が見える。晴れていると思えば曇り、ひと時も同じ状態はなく一刻移り変わりゆく様を眺める。身体もそれに同じ。同じシークエンスを行うからこそ内と外の変化に敏感になる。

Aug 16
スタジオでレッドでのウッティタトリコナアサナを全員で行う時のポキッという骨の音にも連帯がある。というかこれは融合でヨガそのものだと思う。先生がそれ対してたまに「景気いいねぇ」というので笑う。この現象はマイソールでは起きない。ハーフで朝練終了。

Aug 18
昨夜ランをしたおかげか、今朝は異なった感覚を得られえた。やはりヨガだけでなく様々な体を動かす運動を複合的に入れていくのが大事かもしれない。マイソール、ウティタトリコナサナからフィニッシングまで行いショートに朝練終了。

Sep 13
マイソールでのフル、パドマの後にプラナヤマ入れたスタイルで朝練終了。

Sep 21
久々にマイソールでのフルプライマリで朝練終了。移動続きでハードな山登ったりして日にちが空いたので硬くなってダメかと思ったら、むしろ深まっていた。なぜだろう?登山で使う関節の動きが、ヨーガにも効くのか。新しい発見。

Oct 1
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。気温湿度もやや低く快適で、しっかりめに入れた。洗濯機が無くTシャツを手洗いし、カーテンが無く朝早く目覚めすぎた。仕事途中で仮眠入れるかも。

Oct 5
マイソールでのスタンディングシークエンス中心の可変系、最後ウルドゥヴァダヌラーサナ加えてフィニッシングで朝練終えてます。フルで繋がないと体力が余るせいか、シルシャアサナのキープ具合に安定感が出る。これはこれですごく心地いい。

Oct 9
雨の日こそ太陽礼拝。ということでマイソールでのフルプライマリで朝練終了。動画はフィニッシングシークエンスの様子を750倍速で10秒にまとめてみた。撮ってみると自分のダメさがよくわかる。Shanti.

Oct 10
朝練、マイソールでのハーフ、ウルドゥヴァダヌラ入り。マリチアサナDで初めて手が取れた。ここまで5ヶ月、長かった。到底無理だと思っていたので信じられない。

Oct 23
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。秋の気候が心地良すぎて危険。色々と仕込のタイミングに入っている。

Oct 24
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。マリチのDが取れてから回転系が一気に深まってきた気がする。しかし開脚しての前屈が本来の股関節の硬さもありなかなか深まらない。ここにきて5ヶ月前の集中講座の先生のアジャストの意味が理解できる。

Oct 27
ホワイトボックスでのマイソール、フルプライマリで朝練終了。ファーストで合計4回出てくるチャクラーサナが長いこと苦手だったが、今はすっかり待ち遠しい。みなさまも良い週末を。

Nov 4
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。ヨーガが心と体というプラクリティの分離を目指していながら、アーサナを行う時は身体のフィードバックを得ながら心と体のシンクロ率を高めるということを行う。これはシンクロができていないと分離ができないという逆説を示していることに気づいた。

Nov 7
マイソールでのフルプライマリで朝練終了。それにしても11月でこの気温暑すぎないか。ジャケットも不要というか、まだTシャツで大丈夫。

Nov 11
久しぶりにレッドでのフルプライマーで調整練習。最初はとても長く感じたカウントが、今は逆転してマイソールで行う時よりも短く感じる。もっと深く長く呼吸していたい感じ。1人でやっているといつのまにか自分流の癖づいてしまうので、何事も時々調整を入れるのは大事だなと。

Nov 14
ムーンデイ明け、マイソールフルプライマリにて朝練終了。ヨーガのテーマの一つとしてバランスを取ることがある。ウルドゥヴァダヌラから逆転のパスチマッタもピンダーサナからのマツィアサナも全てバランスを取るもの。スリヤナマスカラの流れも全てバランシングの組み合わせになっているのがわかる。

ヨガについて

May 6
ヨガ10時間終了。マイソールスタイルでのフルプライマリーの輪郭を先生のアジャストメントありでようやくぼんやりとなぞる。

May 8
雨の月曜日。久しぶりにデスクに座りPC作業。コーヒーも久しぶりで、おまけにトーストまで焼いた。一週間のヨガ修行を終えて生まれ変わったみたいに全てが新鮮で新しい。

May 11
ヨガのクラスで「シャバアサナ(屍のポーズ)をする時は先生に足を向けて寝るのと、頭を向けて寝るのはどちらが正しいのか」という質問が生徒からあった。先生の「私に足を向けて寝るのが悪いと思って頭を向けても地球は丸いので結局足を向けていることになる。だからどちらでもいい」の答えに痺れた。

May 16
ヨガに集中しているとランニングが疎かになる。両者は体への効果が異なるので相互に補完的な関係にあるらしいが、走ることで関節へのダメージを危惧してしまう自分がどこかにいる。両方をバランスよく実践している人はいるのだろうか?

理論的にはヨガは筋肉と関節の柔軟性を高めて、ランニングで起こりがちな筋肉の緊張やコリを和らげる。そしてヨガの瞑想側面は、走る時に呼吸への意識集中の補助となり効率的な走りへと導く。そのような意味での相互補完的な作用。

なんとなくストイックなヨギーはランニングをやっていなくて、同様にストイックなランナーはヨガはやらない印象がある。アシュタンガヨガの場合、自分はまだ呼吸が上がる側面があるので、持久系の運動になるのかとも考えたが、おそらく心拍数を手っ取り早く上げるにはランニングが最適。両方必要。

May 22
おそらくあらゆるものとヨガの相性は良いのだけど、特にミニマリズムとの相性は抜群だ。屍のポーズ、シャバアサナで最後は呼吸まで手放す。それは呼吸をしないということではなく呼吸を意識せずに自律神経優位に移行させるということ。

カメラマンの仕事はスタジオと車を持たなければ実は初期投資はそんなに必要ない。最低限のカメラがあれば他はレンタルで仕事ができる。カメラさえもレンタルで仕事しているフォトグラファーは沢山いる。それが写真の好きなところの一つだが、ヨガはさらに何も要らない。自分の体さえあればいい。

May 28
トレーニングを終えた夕暮れのこの半端な時間に、チキンラーメンの袋麺というジャンクに、冷蔵庫にあるせめてもの健康的な何か、今回は小松菜とえのきを入れて食すひとときが、どんな高級料理よりも至福に感じる。袋麺と生鮮食品、陰と陽のバランスを取ること、これもまたヨガなのだろう。

Jun 1
住む部屋へのこだわりみたいなものは幾度もの引越しを経て無くなってしまったが、どんな家でもそれぞれによって突き動かされるムードというものがある。四畳半ならルソーや鴨長明のような暮らしができるし、今の事務所のようなら小屋暮らしやヨガの練習ができる。どこであっても素晴らしい。

Jun 3
ハイカーを自称しているなら、そろそろ山かな。行きたいと常々思っているけれど、ヨガをやると登山をしたような、自然を徒歩で味わったような感覚が1時間15分で得られるので、最近は入らなくても平気になった。これは大きな変化。

Jun 3
しかしおそらくそれもまた実践の経過の話しで、もう少し追い込んでいけば、別の景色が見えるのだろう。ヨガと登山は別物。ランニングと登山が別物であるように。

Jun 7
「ヨーガと浄土」Amazonから届いたのは少し前だけどなぜか立川武蔵先生のサイン入り。上層階級のバラモン僧には人生を四つの分けた段階があり 1、弟子入りしてヴェーダ教典などで修行 2、結婚して子育て 3、森でヨーガしながら隠居生活 4、家に戻ってもいいがどこかで遊ぶのもよし 結構人生楽しそうだ

Jun 16
海外のクリエイターやフォトグラファーのヨガ人口は多くて、ジョブズもビートルズもマリオソレンティもヨーガンテラーも実践者なんだけど、日本のカメラマンでヨガしている人はまだまだ少ない印象。この違いは何だろうか。よくある海外からの輸入方式でこれから流行るのかあるいは思想的な差異なのか。

Jun 19
1人の人間ができることには限界がある。そう頭ではわかっていても20代の頃は何でも無限にできると思っていた。ヨガの実践を深めるにつれ、身体の有限性について改めて考え意識するようになる。スパゲッティを食べながらそんなことを思う。麺は久々にBarillaのNo.4。このツルツルさとコシはが際限ない。

Jun 21
今日は国際ヨガの日。そして夏至でもある。

Jun 25
ヨガで身体の筋力も整うと言うが、アシュタンガヨガは何も道具を必要としないという点でキャリステニクスに近いところがあるかもしれない。前屈や後屈や倒立も色々出てくる。そして全世界で共通のメソッドであることが継続のし易さにも繋がっているのではないか。キャリステニクスは継続が難しい。

Jul 5
組織の煩わしさから離れるためにフリーランスやっている人が大半だと思うが、フリー同士でつるめないし、帰属意識や仲間が欲しいと思っているクリエイターは全員ヨガやればいいと思う。世界中の3億人のヨガコミュニティにアクセスできて、この地球に帰属するという意識を持てる。

Jul 24
ヨガで使う筋肉と筋トレで使う筋肉はやはり異なるらしく、久々に測ったら全体的な筋肉量が落ちている。ここ数ヶ月は筋トレをやっていない。ランニングもそうだけど、そのあたりとどのように折り合いをつけていくかは今後の課題。ランは少しづつ戻して元の生活に組み込めつつある。

ランと筋トレを戻すと、準備・リカバリ・シャワー含めて2時間。ヨガは朝2時間、夜1時間でこれらの活動に合計5時間。労働時間減って当然収入減るし、大会とか目指しているわけでもないし、どこに向かっているのかまるでわからない。メタモルフォーゼしていく自分を、少し遠くから眺めていく。

Jul 30
朝からtシャツショーツサンダルでバックパック背負って表参道歩いて格好は完全にフジロックなんだけど、ただのヨガです。

マイソールでのフルプライマリ終わって全員で仰向けのシャバアサナで寝てる光景、ヨガマットかアウトドアシートか、表参道か苗場の空かの違いはあれど、ほぼフジロックだなと思った。

Jul 31
先生に付いてヨガを学び始めて丸3ヶ月。この前スタジオで「ヨガが何かに役立ってますか?」と問われ、はい役立ってます、あらゆる事が上手くいって、体も頭も人間関係も柔らかくなり、体調も良くなり人生が良くなる一方で、ヨガヤバいです。と本当は答えたかったけど「肩こり治りました」だけ言った。

クラスで会うヨギーニに、独学で太陽礼拝Aだけ毎日5年間ひたすらやってきた経緯を話すと、かなり興味を持って突っ込まれる。まだ色んなヨギと話す必要があるけど、自分のヨガへの入り方はやや特殊なようだ。

Aug 4
あれもダメこれもダメと商業分野のクリエイティブはトップになればなるほどレギュレーションが厳しく、制約の中でのモノづくりを強いられることになる。それで広告業界を辞める人も多いし、僕は全然トップクリエイターでもないけれど、しかしそれが嫌で、ヨガに向かっているのは自然な流れか。

Aug 5
ヨガは身体との対話でもあるので、深く呼吸して耳を傾けていると死について考えるタイミングがある。自分の身体が確実に老いていく中で、50過ぎても今のペース感や体力でフォトグラファーとしてアサインメントワークを続けていることがうまく想像できない。

Aug 11
ヨガとミニマリズムの相性はすごくいい。しかしフォトグラファーとミニマリズムの相性はよろしくない。カメラを持つだけで、レンズ、アダプタ、マイク、三脚、フィルタ、ストロボ、バッグ、グレーカード、スレーブ、キリがない。これから、撮らない写真家を目指すかもしれない。ダグリカードみたいに。

Aug 28
人類学者の師匠と共にビーチでヨガをキメる。ビーチでヨガなのにおっさん二人という図が合成のような超現実感を醸しているが、無編集動画24pからのjpg切り出し。神々しいおっさんたちの遊戯はおそらく明日夜公開。チャンネル登録して待て。(youtube.com/@tokimaru

Sep 12
およそ5ヶ月間のヨガ漬けの日々。先程、先生の認定を受けて、ヨガティーチャーとなりました。これは終わりではなく始まりです。

Oct 25
同じ環境に居続けると腐るのは人も花も同じ。人間は欲に塗れているので自分の生活レベルや環境が下がることに耐えられない。しかし実際は環境に上も下もない。そのことに気づけないのがマジョリティだ。解脱や涅槃がいかに社会規格外であるか。ヨーガの最終状態、カイヴァリヤは死と同意なのである。

端的に言うならヨーガの目的は幸せになること。幸せに気づくこと。だから実は既に幸せな人はヨーガを実践する必要はない。しかしその幸せも蓋を開けてみれば金銭的、肉体的、環境的快楽であり失った時に不幸という感覚を生む。不幸な人ほどヨーガを実践するに相応しい。

こちらでのヨーガは町中で行われているフィットネス的なヨーガではなく、古典的で理論的な本来のヨーガである。フィットネス的な側面を強調するならば、幸か不幸かに関わらず全人類に効果がある。程よく動くのは良いこと。HIITのエビデンスが確立されてアップルウォッチに組み込まれているみたいに。

Oct 26
私はいわば従属的にミニマリストであって、ミニマリストという自覚はない。本職というかライフワークは写真でミニマリズムとヨーガはツールである。ツールであった。しかし最近、あらゆるものを手放し、執着が剥がれ、自分が何者であるかわからなくなった。ただのヨーガの実践者が最も形容するに近い。

Oct 31
朝いくら眠くても、あの人ももう起きて練習してるだろうから俺もやろうという意識が働く。ここXやSNSでの写真コミュニティにも近いものがあるが、ヨガはまた一回り強い繋がりを感じる。まさに想像の共同体と言えよう。毎日部活を行う学生生活に戻ったみたいで、懐かしくも楽しい。

Nov 5
ヨガは宗教ではない、とよく言われるがこれは厳密には怪しい。なぜなら、ラージャ・ヨガの瞑想などは自力で心を浄化することに向かうので宗教的な要素は無いが、クリシュナという神話の中の人物を信仰するバクティヨガなどもある。これはほぼヒンズー教に近いので宗教だとも言える。

Nov 9
6、70年代生まれのヒッピーな人にはおそらくバイブルであろうこの本。ジョブズも好んで読んでいたらしいが、後半はヨーガの古典からの引用多くたまに実践的。食事の章。胃の中は50%の食べ物で満たして、25%は水、残り25%は空気。腹八分ではなく五分というのがヨーガ的。

アシュタンガヨガ

May 24
長野の @info_ValueBooks さんから美しい本が届いた。イタリア印刷、アメリカ版のファーストエディション。John Scott もまたPattabhi Joisの弟子である。23年前の本とは思えないくらい写真も良くて匂いもいい(なぜかチャンダン香の匂いが微かにする) アシュタンガ関連は英語文献のほうが充実している。

May 27
レッドでのフルプライマリ、できないアサナはオプションポーズで朝練終了。ヴィンヤサと呼吸で繋いでいくことが快感になりつつある。アシュタンガはおそらくその連続性、全体性に魅力があるのでは。シングルではなくアルバムで曲を聞くように。もっと言えば、アルバム1枚で1曲というコンセプトの音楽。

May 28
そう言えば昨日仕事に向かう途中で町のヨガスタジオの勧誘の人から路上で呼び止められて軽い営業を受けた。
勧誘の人「流派は特にないんですけどアシュタンガもアイアンガーのクラスもあるんですっ」
僕の心「クラス、とかじゃなくて今はどっぷりアシュタンガだけをやりたいんです、アシュタンガに生きてるんです、先生」

Jun 26
2か月経ってようやくチャクラーサナが回るようになった。これはフルでやるようになってスプタコナアサナやウバヤパダングシュタアサナで足を取る形が効いているのだと気づいた。全てのポーズに意味があり、関連して深まっていくようになっている。アシュタンガすごい。

Jun 29
いきなりスタートのランニングみたいな運動と違って、動きから動きへ、徐々に言葉を連想で繋げていくTwitterのような、あるいはアウトライナーのような入力とエンターが次のノードを産むようなエネルギーの連続性がアシュタンガにはある。だからやる気なくてゆるく始めても最後は楽しく全部終われる。

太陽礼拝は基本とか、太陽礼拝だけでもいいんじゃない、とヨガ先輩に言われていた意味がようやく理解できた。あれはアシュタンガにおいては単なる準備運動ではなく、音楽全体を通して流れるドラムのようなベースのような低音のリズム。アサナ間を繋ぐヴィンヤサの基礎動作。

Aug 5
さあこれからアシュタンガ6時間、やっていきます。夏過ぎる。

Oct 19
こういうこと言うといよいよ頭おかしくなってきたと思われるかもしれないが、アシュタンガヨガには宇宙に類ずる全体性がある。おそらく流派に関わらず。アサナ単体よりも、全てのシークエンスを通してひとつのアサナというような。

それは音楽にも近い。ギターソロだけを練習してもその楽曲に対する理解は得られない。イントロからアウトロまで全てをコピーして、ようやく音楽が鳴ってくる感覚。ソロが弾けなくても通しで練習することは、結局ソロの向上につながる。

そういう意味ではハーフではダメで、毎日フルプライマリを行いたい。そういう欲望が芽生えている。欲は捨てるものであるはずなのに、練習によって欲が強化されていくのもまたヨーガの罠なのである。離れる、離れる。

Oct 12
アシュタンガやってる人は悪くなりようが無いと多くの先生が言うのは実感としてある。基本毎朝練習なので早寝早起きになるし、エンドルフィン、オキシトシン、セロトニンに加えてドーパミンも出て1日が最高に過ぎて日没前には全ての仕事終えてる感じになる。このメソッドというかサイクルは危ないぞ。

Oct 30
アシュタンガヨガに向いてる人は、ひとりでコツコツ独学できる人。残念ながら、どこかに通って毎回先生に教えてもらわないと長続きしない、みたいな人はおそらく向いてない。それはマイソールという自主練形式がメソッドとして組み込まれているから。マイソールスタイルがあってこそのアシュタンガ。

しかし教わる時は必ず正式指導者の下で行わなければならないという厳格な決まりもある。逆に言えば、インドでオーソライズドされた先生からしか学べないという若干のハードルの高さがある。このような事実を全く知らないまま僕はアシュタンガを始めた。それはとても幸運な巡り合わせだった。


Tokimaru Tanakaについて

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