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あ〜勘違い。おばさんの「ポイ活」

今回のテーマ:断捨離
by   らうす・こんぶ


<はじめにおことわり>
このエッセイは「”おっさん”のポイ活」へのアンサーソングならぬ、アンサーエッセイでもあります。

さてと。

長年の外国暮らしから帰国して気づいたことのひとつに「なんとか活」がある。「就活」、「婚活」、「終活」まではついていけた。「ポイ活」も当然ついていけてると思っていた。

「ああ、”ポイ捨て活動”ね。プチ断捨離のことでしょ」と。

私は「断捨離」という流行語(と、あえて言わせてもらうが)があまり好きじゃない。一生涯使いもしないものを後生大事に持っているのはさすがに無駄だと思うけれど、「1年着なかった服は捨てましょう」、「1年履かなかった靴も捨てましょう。必要になったらまた買えばいいんです」。。。「あれもこれもステマ賞」には抵抗がある。

「ものは大事にしなさい」と言われて育ち「もったいない」の精神が骨髄まで染み付いている。ニューヨークでの20年に及ぶビンボー暮らしでさらに磨きがかかり、「Tシャツはよれよれになったらパジャマにして、さらに擦り切れたり穴が空いたら雑巾にして、ボロボロになるまで使い切って捨てる」のが当たり前になっていたので、そう簡単に気持ちを切り替えられない。狭い日本に、大量のゴミを処分したり、燃えないゴミを埋め立てる場所はあるのか、という心配までしてしまう。

最近は断捨離マスターのみならず風水やスピリチュアル系の人も、いらないものは場所を取るだけじゃなく、運気も下がるから捨てろと言う。そう言われれば、運気が下がるのは嫌なので、それじゃあ捨てようかと弱気になる自分が情けない。だけどやっぱり、たった数回しか着ていない衣類や靴を、まだ十分使えるのにポンポン捨てるなんて抵抗あるなあ。

みんな、毎年そんなに服や靴を新しく買っているのだろうか。この給料が上がらず、インフレ進行中の時代に?みんな、お金持ちなんだね。。。

と、かように私は「ポイ活」ってのは、私のように大胆に断捨離できない人がちまちま行う「ポイ捨て活動」のことだと思っていた。

ところが。

ある日、たまたまこのnote上で「”おっさん”とポイ活」というエッセイを読んだ。

私のようにプチ断捨離しているおっさんみ〜っけ!

と思って読み始めたところ、「ポイ活」はプチ断捨離ではなく、「ポイント活動」であることが判明した💦

日本で買い物すると、どこでも「ポイントはお貯めしますか?」、「当店のアプリはお持ちですか」と聞かれる。みんな一体どのくらい店のアプリとかポイントカードとか持っているのだろう。

で、「”おっさん”とポイ活」は、”おっさん”流ポイント活用術の話だった。ケチケチとポイントを貯めるテクニックなどではなく、大人のスマートなポイント活用術を披露されていた。

で、それを読んだ私が、「”ポイ活”ってポイ捨て活動のことかと思いました💦」とコメントすると、その”おっさん”は私のコメントにヒントを得たとおっしゃって、今度は「”おっさん”とポイ活〜another side〜」というエッセイを投稿してくださった。

”おっさん”はポイ捨て活動の方も自分の合理的なルールに則って粛々となさっているよう。整理整頓が苦手な私に役に立ったのは、電化製品のマニュアルは最近はメーカーのHPで見つかるから、見つかったら紙のマニュアルは捨てるというもの。私もマニュアルを後生大事に置いていた。確かにあれは無駄だ。早速”ポイ活”の対象にしよう。

                ■

”おっさん”には、「今度、アンサリングnoteとして、”おばさんとポイ活”をお届けします」と約束していた。役立つ情報がぎゅっと詰め込んである”おっさん”のエッセイに比べ、何の役にも立たない「おばさんのポイ活」ですが、やっと約束が果たせました😃




らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

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