2024/07/31 「蓄音機の日」
クラッシックな音楽がリビングに流れている。有名な曲だけれど曲名は知らない。
不思議に思いながらリビングを覗くと見慣れない機械が置いてある。蓄音機だ。傍に同居人がうっとりとソファーでくつろいでいる。
「珍しいね。レコード、どこにあったの?」
「送ってもらった。蓄音機と一緒に」
昨日、大きな箱が届いたのはこれだったのかと思いながら、私もコーヒーを手にソファーに座る。
レコードが終わると、同居人が思い出話をしてくれた。この蓄音機は祖父が気に入っていたもので、小さい頃は毎日のよ