身近なもののなぜを考える。

こんばんは。今回は昨日の続きです。昨日のおさらいとしては、モノで対策する時代は終わりを告げ、コトへの対策が必要だというところで終わりました。では早速、このコトへの対策について考えていきます。

 まず、コトとは何か。言い換えるとこれは体験だと私は考えます。そしてこの体験により、感動を与えることで「またあのお店に行こう」となり、リピートが狙えると思います。また、その感動は今やSNSで一気に拡散される時代。新規顧客の獲得にも一役かってくれるのではないだろうか。では実際に例をあげて考えてみます。設定は、古着屋さんの店員だとします。従来の古着屋さんが提供できる体験は何があるでしょうか。年代が古いヴィンテージ商品や、デッドストック商品、長く続くブランドの限定品などの提供によるモノへの感動が多いのではないでしょうか。あるいは、取り扱ってある服の種類や系統が同じであることもあると思います。ですが、これはあくまでモノへの感動です。もちろんこれも素晴らしいことですし、古着を好んで買う人の中には本当に古い服の歴史的価値や作りの面白さで買う人たちもいます。しかし、ここでモノだけに頼ってしまっているとある日突然、売れ筋の商品や取り扱っている系統の商品が得られるなくなるとします。そうすると、お客さんはどうなるでしょうか。おそらく、他のお店に行ってしまうと思います。なぜか。あくまでモノに感動していたので、そのモノがなくなってしまうとそのお店に魅力は無くなってしまうからです。ここでコト、体験への対策を僕がするならば、古着の特性を最大限に使います。古い商品であれば必ず取り扱いはデリケートになります。新品の今発売している商品に比べて様々なトラブルも発生することでしょう。僕はここに一つのチャンスがあると思います。行う施策としては、古着の修繕やメンテナンスを行います。ここで、お客様に提供する価値というのは、服自体のモノの要素と、その服を長い期間使ってもらえるように修繕やメンテナンスを行うことで、その服に愛着が湧き、その服を着て何かをした体験を守ることができるといった要素の2つです。これはモノとコトの両面の要素を含んでいます。ただの古着が思い出深い服に変わり、場合によっては一生使ってもらえるといった、体験の感動になるのではないでしょうか。

 これが実際にすぐ使えるかどうかは分かりませんが、一つのコト、体験への施策としてはいい例だと思います。こういったように自分で学んだことをアウトプットしたり、日常生活に落とし込むことでより学びが深く実践的になります。今回の例のように私たちの身の回りには多くの可能性があるように思えます。皆さんも、勉強をした知識を生活レベルに使いたくなったりした経験があると思います。心理学なんかはそのいい例なのではないでしょうか。

 皆さんも是非、身の回りのなぜを考えてみてください。意外と面白かったり、逆に何も考えられなかったりするかもしれません。しかし、まずは考えることを始めなければ何も始まりません。今回はビジネス要素を含んだ話になりましたが、このなぜを考えるということは何にでも使うことができます。もしよかったら頭の片隅に、なぜを考える大切さを置いておいて下さい。それではまた明日。本日もありがとうございました。

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