見出し画像

なんの変哲もないナポリタン

最近は1杯1500円するラーメンとか、素材にこだわった2000円の牛丼とか、親しみある料理のいわゆるハイグレード版みたいなメニューがウリのお店なんかも増えましたよね。

🍝ハレのひと皿ケのひと皿

卵にこだわった究極のオムライスとか、銘柄牛のハンバーグとか、実際作ろうと思えばいくらでもこだわることができるのが料理の面白さでもあります。

でも、そういう料理はわざわざ食べにいくものであって、予定を立てて予約して、待ちに待ってその日はそれを食べるぞと決めて食べるのではないでしょうか。

たとえそれがラーメンであってもカレーであっても、そのひと皿はハレの料理で非日常のメニューなんだと思います。

それと対極的なケのひと皿といえば、ふと食べたくなって、その日の冷蔵庫の中身で作る…そんなメニューではないでしょうか。レシピもネットや本で調べたりもしない。頭の中にある順番に材料を刻み、調味料をあわせ、仕上げていく。

🍝なんでもない日のナポリタン

そんなメニューの中でもたまに食べたくなるのがナポリタン。

子供の頃はケチャップってあまり好きではなかったんですけど、いま思い返すと酸っぱいものが全般に苦手だったんだと思います。マヨネーズも好きじゃなかったし、酢豚とか甘酢の料理もダメでした。

それがいまではどれも大好物です。
もちろんナポリタンもそう。

なんでもない一日に、いかにもおうちごはんな感じの、なんの変哲もないナポリタンを作ってみました。

基本の具材はハム、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマンがお気に入り。もちろなハムの代わりにベーコンでもいいし、マッシュルームはなくてもいいし、代わりにしめじでもOK。でも一番しっくりくるできれば揃うと嬉しいメンバーがこれなんです。

それぞれ細切り、薄切りにしたら炒めます。お好みでオリーヴオイルでもバターでもOK。パスタは袋の表示時間より長めに茹でてやわらかくしておくのが何の変哲もないナポリタンのポイントのひとつです。

味付けはメインのケチャップと同時に、粉チーズとタバスコもからめること。もちろん食べるときにもそれぞれ振りかけるんですけど、ここでベースの味付けにも入れておくと味に深みが出ると思ってます。

ケチャップを入れるとき、いきなりパスタにかけず、フライパンの端を空けてケチャップを直接炒めて水分を飛ばしてから全体と混ぜてべちゃっとさせないというレシピもありますが、個人的な好みは昔ながらのちょっとウェットなナポリタン。

直接麺にかけて絡めたこういうしっとりした感じが懐かしくて何の変哲もないポイントです。

🍝ノスタルジックな魅力

そしてもちろん仕上げに粉チーズとタバスコ、チーズの上に彩りのパセリです。

どうでしょう。なんとも懐かしい、何の変哲もなさではないでしょうか。

お気に入りのシルバープレートに載せると、どこかレトロな感じでますます好みです。

ほっとする味、ほっとする盛り付け、そんなノスタルジックな魅力。こんなひと皿が食べたくなることもありますよね。


この記事が参加している募集

つくってみた

お読みいただきありがとうございます☺️いただいたサポートは新作メニュー作りに役立てさせていただきます🍴🙏