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島寿司でからしとわさびを考える。
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“島寿司”という料理名を初めて目にしたのは、たまにいく回転寿司屋さんでした。
そのお店では定番メニューのほかに、月替わりでおすすめメニューが登場するのですが、そのひとつに島寿司があったんです。ただそのときは聞きなれない名前だったので、注文することなくお店を出てしまいました。
でもその名前は心のどこかに、ずっとひっかかっていました。
そして、ご当地グルメの再現を記事にするようになったある日、その名前が急に立ち上がってきたんです。
🍣島寿司の島はどこの島
というわけであらためて調べてみると、島寿司の“島”は八丈島。
そういえば、いつだったか八丈島料理の看板を掲げた居酒屋さんを見かけたとき、表に貼り紙されたおすすめ料理の中に、島寿司の文字を見た記憶があります。
その特徴は、
・魚はヅケにする
・酢飯は甘め
・わさびの代わりにからしを使う
というところ。
ヅケはおつまみに何度か作ったことがある、甘めの酢飯は好き。
ここまでは島寿司の味が、食べる前から脳裡に浮かぶくらい、親しみのある特徴です。島寿司を食べたことなくても、美味しいのがわかります。
ポイントは最後のひとつ。
からし。
わさびではなくてからし。
これは…かなり個性的です。
わくわくしてきました。
🍣さっそく再現チャレンジ
さあ、アレンジ再現のスタートです。
🍣ヅケの材料
・お刺身の柵(今回はブリ)…1本
・醤油…大匙1
・みりん…大匙1
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バットにラップフイルムを広げて、みりんと醤油を注ぎます。
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お刺身を柵のままのせたら何度かひっくり返して全面に漬けだれをまぶします。
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ラップフィルムで包んで冷蔵庫で30~40分漬け込みます。
🍣酢飯の材料(4~5貫分くらい)
・ごはん…お茶碗1杯分
・酢…大匙1
・砂糖…大匙1
・塩…ひとつまみ
・からし…お好みの量
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ごはんに酢、砂糖、塩をあわせます。
🍣握りますよ
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漬け込んだお刺身を斜めに包丁を入れて、少し厚めにそぎ切りにします。
ほんのりいい色がついてますね。
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ごはんは先に俵型に握っておいて、そこにからしをちょん。
その上に切り分けたヅケをのせて密着させるようにもう一度軽く握ります。
ネタになるヅケをのせるとからしが隠れて、食べなれた握りずしの見た目になりますね。
でも味のアクセントは、からしなんです、島寿司。
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食べてみてもまさにそのとおり、最初はいつものお寿司です。
それが噛みしめるうちに口の中で溶けたからしの香りと刺激が広がって、なんとも新鮮な印象に。
いわゆる味変のようなワクワク感のあるひと品でした。
🍣ふたりの関係が入れ替わる
ところでからしとわさびって不思議な関係ですよね。
チューブの調味料、薬味としてどちらも親しみがあって、自宅の冷蔵庫にきっとはいっているアイテムだと思います。何なら冷蔵庫のポケットに仲良く並んでる“ふたり”ではないでしょうか。
そんなからしとわさびは、そのままつけたり、醤油に溶いたり、醤油とみりん、お出汁で溶いておひたしの和え衣にしたりと使い方も似ています。
でもシュウマイはからし、お刺身はわさび、みたいに使い分けがはっきりしていますよね。
そんな中、一般的にわさびを使うはずのお寿司にからしを使うというのは、なかなか珍しい気がします。サンドイッチのパンに塗るからしマヨネーズを、わさびマヨネーズにかえるくらいのインパクトがあるのではないでしょうか。
島寿司。
ひと口食べてそんなことを感じた興味深いメニューです。
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