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みんなの背番号14。

川崎フロンターレのバンディエラ、中村憲剛選手のことを初めて知ったのはオシムジャパンに招集された2006年の時だった。

今年に入るまで特に特定のクラブを応援したことがなかった僕でも

憲剛選手にはたくさん教えていただいたことがあるので、

「ありがとう」と記事にしてみた。

僕にとって憲剛選手は教科書のような選手なのだ。



憲剛選手を知った2006年。

当時中学生だった僕はFWやトップ下でプレーすることが多かったので、

ドリブルで抜いてパスやシュートをする「派手」なプレーが好きだった。

だから、憲剛選手が何気なくフラフラっとディフェンスを引きつけたり

いいタイミングでボールを受けて相手の嫌なところにパスを通したり

相手の足元からボールが離れた瞬間にプレスをかけてボールを奪ったり

攻守に渡りゲームをコントロールしていく凄さに当時は気づけなかった。

憲剛選手の凄さに気づくのはもっとずっと大人になってから。


「止める。蹴る。動く。」

サッカーの基礎基本を繰り返すことが最も大切であることを、

気づかせてくれたのは、僕が大学サッカーで挫折した頃。


今までやってきたプレーが何1つ通用しなくてスパイクを脱ぎ、

競技のフットサルで新しいスタートを切った最初にこのことに気づいた。


「止める。蹴る。動く。」ができれば狭いコートで活躍できると思った時に、思い浮かんだ選手が憲剛選手だ。

僕が本当の意味でパサーとして自分の居場所を見つけ始めるきっかけは、

高校生の頃に出会ったイニエスタ選手のプレーを何度も何度も見たからなのだが、

フットサルを始めてからは憲剛選手のプレーを繰り返し見続けた。


「止める。蹴る。動く。」

この基礎レベルを極めたら憲剛選手になると思う。

見ていてワクワクする選手はそうそういないのだが、

憲剛選手がボールをもつと、

「何をするんだろう?」

とワクワクする。

「あー!!そこそこ!そうだよねえ!」ということもあれば、

「そこいくんかい!通すんかい!」とのけぞってしまうことも。

本当にいつも楽しませてくれる選手だ。

憲剛選手の凄さに気づいてからは、

「止める。蹴る。動く。」の大切さを

コーチとして活動している中でもたびたび伝えてきた。



そんな憲剛選手の素敵なプレーだが、もっと好きなところがある。

「本当にサッカーが好きなんだな。」と伝わるところ。


いつだったか、バルサの試合を熱血解説していたり、

プレッシャーにいくタイミングについて熱く語ってくれていた番組を見て、

「一度、憲剛選手とサッカーについて話してみたいなあ。」

なんて思うほど、

めちゃくちゃ楽しそうにサッカーの話をされる姿が印象的。


だからこそ、それがファンにも伝わって、

毎年恒例のゴールパフォーマンスをみなさんも楽しみにしているだろうし、

クラブ問わずサッカーファミリーから愛される選手なんだろうな、

と感じている。



心のそこからサッカーが好きで、

本気でサッカーを追求してきたからこそ、

苦しみ続けた末に獲った2017年の川崎FがJ1初優勝。


あの時にピッチに崩れ落ちて涙を流したんだろうなあ。

当時はあまりサッカーの試合をみてなくて、

特定のクラブを応援してるということはなかったけど、

あのシーンはとても印象に残っている。


まだまだ書き続けられるが、

すでにまとまりもなくなってきているからこの辺にしておこう。


サッカーも教えてもらって、

感動も与えてもらって、

憲剛選手には感謝しかない。

本当に現役生活、お疲れ様でした。

ありがとうございました。


これからの活躍も、こっそりと楽しみにしています!


#OneFourKengo

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