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アートで食える・バズることは本当に必要か?「サスティナブル」に続けたい。

ほぼ一年ぶりのnoteです。2019年にサブスクリプションで曲を配信するということがまだまだ主流でなかったころ、「アートで食える」モデルケースをつくるためにイロイロと試してみて、それを仲間に伝えたい!ということからこのnoteははじまりました。

日本は特にアーティストの社会的地位が低いので、アーティストはお金がなくて不幸だとか、アートが社会の役に立たないだとかいう認識自体を変えていきたいという思いから、自分自身がアートで稼げるということを実際に示すことで、周囲の若いアーティストがチャレンジをするきっかけになったり、業界全体を盛り上げられたらいいなと考えたのがきっかけです。

クラウドファンディングから始まって、実際に配信を行ったり、グッズを売ったり手探りでやってきた方法は「アートで食えるモデルケースを作る!」にまとめられていますが、自分の中でも作った楽曲を実際に音楽配信サービスにアップして、それが収益につながった瞬間に、「実際に自分の好きなことでお金を生み出すことができるんだ」というのを実感できたというのは本当に大きいことでした。好きなことをしてお金を稼げるなら、それが自分には1番向いているなと。ただ、インディペンデントでセルフプロデュースという立場で「モチベーションを高く保ちながら続けていく」ということが意外に難しいということにも気づきました。

「食える」から「バズる」ための試行錯誤もnoteに書いていこうと思っていたのですが、曲作りにしてもふつうの仕事のように納期が迫ってくるわけでもないし、他人にやれと言われることもないため、結局すべてが自分のやる気次第。月間リスナー数や収益にふりまわされるほどではないものの、よくもわるくも気にはなる。そのため、単純に自分が好きでやっていることのはずが、結局やらなければならない仕事になってしまう。これは「サスティナブル」ではないパターンです。

ではどうすればいい?という問いの正解はないのだから、解決しようと試行錯誤するしかありません。ただ、1つなんとなく扉が開くきっかけになったのがNetflixで配信されている「クィア・アイ」第6シーズン「ラッパーにインスピレーションを」の回。

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コロナ禍で仕事を失ったラッパーは、安定した仕事を探した方がいいのではと考えはじめています。「夢」は叶わないと傷つくし、「傷ついてまで続ける意味」があるのか?と。

詳しくは素晴らしい内容なので放送を見てほしいのですが、そのように夢の実現を信じることができないアーティストの作品が誰かの心を動かすことができるのだろうか?という問いがのしかかってきます。

Tok10の活動の原点は「アーティストの作品が人の心を動かして、それが世界をより良いものに変えていける」という考えにあります。「好きなこと」が「やらなければならない仕事」に変わってしまっているアーティストの作品が誰かの心を動かすことはたぶんありません。その意味で「食える」こと、「バズる」ことは大切ですが、一番ではない。ということで、しばらくnoteはお休みします。現在は様々な才能の人とコラボ中。作品を楽しみにしててください。

https://tok10.net/





「アートで食える」モデルケースを作りたいです。サポートされるとどんな風になるのか気になるのでご協力ください!