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人生で初めて共通テストの英語(リーディング)を解いてみた話

英語が大嫌いで有名なうちの秘書である管理人ちゃんが、なんと英語をやり直しています。
今は中学2年生くらいの範囲をやっているらしいです。

だから今日は、先生として、上司として、模範を示そうと思いました!

動画も同時に作ったので、もしよろしければそちらもどうぞ。

【YouTube版】※noteとは違う内容を話しています





1.共通テストとは

我々世代にとって、共通テストなるものは未知のもので、全く得体が知れない試験です。
センター試験と言われないとピンとこない人も多いでしょう。

例に漏れず私もそうで、共通テストがどういう試験なのかさっぱりわかっていません。
そこで調べてみたところ、英語科目は以下の2つに分かれるようです。

  • 英語(リスニング科目):試験時間30分 100点満点

  • 英語(リーディング科目):試験時間80分 100点満点

私はセンター試験を受けたことがないので、実はセンター試験のことも知らないのですが、今の高校生は英語という科目で実質2科目受験しないといけないようです。
本当に大変ですね。

いつから共通テストになったのかも知りませんけども、以下のサイトに3年分の過去問が掲載されておりました。


今回は、上記のサイトの一番古い問題である令和3年度の1月30日・31日に実施された共通テスト英語(リーディング)の問題を解いてみようと思いました。

【問題が掲載されているページ】


なお、私の英語スキルは以下のとおりです。

  • 15年以上前に英検2級を取った

  • 今の仕事で英語はほぼ使わない

  • 今年米国税理士に合格した

  • 受けてもないけど英検準1級のリーディングならイケそうな気がしている

  • 共通テストの問題は一切見たことがない

という状態で解いてみました。
共通テスト用の問題集とか、解説集などは一切やらず、いきなりぶっつけ本番で解いてみるという企画です。

問題の出題傾向とか問題の形式なども一切わからない状態で解いたので、実に面白い体験でした。


2.結果

結論だけ先に述べますと、100点満点中97点(1問ミス)でした!

自分でも結構驚いています。

共通テストの勉強は一切していないので、7割くらい取れたら良いかなと思っていたのですが、思っていた以上に今日は冴え渡っておりました。
今なら地球を救えるような気がします。



3.問題を解いた感想

まず思ったことは、最近の高校生はかなり難しい問題を解いているんだなということです。

問題のページを開いてすぐにスマホのチャット画面みたいな図が出てきて、そこに学生間の会話文が書かれています。
ジェネレーションギャップによるダメージを心に受けつつも、冷静に英文を読んで内容を把握します。

読める!
読めるぞ!

流石に第1問から難解な単語は出してこないと思っていたので、ここは想定内です。

ただ、第2問、第3問、第4問と進んでいくうちに、どんどん長文になっていきます。
それに伴って設問の難易度も上がっていったので、正直驚かされました。

最難関クラスの国立大学(東大や京大)の二次試験ならある程度難しい問題が出題されても驚きませんが、共通テストという全国の高校生が共通して受けるようなテストでも、今はこのレベル感なんだなと感心しました。

共通テストの英語リーディングでは、我々が学生の頃にやったような簡単な語彙問題は一切出ず、最初から最後までずっと文章読解問題でした。
様々な英文をひたすら読んで、内容を正確に理解し、引っ掛け問題に何とか引っかからずに、正解かどうか疑問も残るような書きぶりの選択肢を選んで正解を導き出すという試験です。

この問題を受けた現役の高校生(今は大学3年生くらいかな)は随分と心を抉られたことでしょう。

実際に受けてみた人間として思うのは、高校生の一般的な読解スピードでは、到底読み終わらないのではないかと思うほどの分量があることです。
試験時間は80分だそうですが、私はすべての問題を解き終わるのに70分かかっています。
大人の私でこのくらいなので、一般的な高校生だと80分では足りないかもしれないです。
それくらい英文の量があります。

そして、求められている語彙数の多さにも驚かされました。
センター試験を受けたことがないので正確なことはいえませんが、少なくとも私が高校生の頃よりは求められる語彙数が多い気がしています。
おそらく7000語くらいは記憶しておかないとすべてを正確に読解することはできないでしょう。

今回の問題で、私自身はわからない単語はなかったですが、熟語として「どんな意味だったっけ?」と思う箇所は2箇所ほどありました。
前後の文脈や設問を作った人間の気持ちになって考えて、何とか正解を導き出せていますが、正答かどうかを悩んで選んだ時点で私の中ではその問題は不正解です。
そう考えると、あと1問ほど落としていた可能性があります。

また、前述のとおり第2問以降文章も長く難しくなり、かつ、設問も正確な読解をしていない限り回答を導き出せないような設問になるので、これを実際に解いた高校生たちはだいぶ泣かされただろうなと思いました。

ここまでの難易度にする必要性が本当にあるのか疑問ですが、今の高校生は相当大変な思いをして受験をしているのだということだけはよくわかりました。

今の共通テストで9割以上の得点を平均して叩き出すためには、英検準1級程度の読解力は必要だと思います。
TOEICでいうと750~800点くらいは取っておきたいところです。
時間内にすべての問題を解き終わるということを考えると、そのくらいの語彙力が必要になってくるでしょう。




4.共通テストに役立つ書籍の紹介

最後に、共通テストの英語リーディングに有益だろうなと思う書籍を思いつく限り貼って行こうと思います。

受験生がこのnoteを読んでいるとは思いませんが、もしいたら参考にしてみてください。


(1)速読英単語 中学版 改訂版

(2)速読英単語 入門編

(3)速読英単語 必修編

(4)速読英単語 上級編

(5)英検準2級 文で覚える単熟語

(6)英検2級 文で覚える単熟語

(7)英検準1級 文で覚える単熟語

(8)英文で覚える 英単語ターゲットR 英単語ターゲット1200

(9)英文で覚える 英単語ターゲットR 英単語ターゲット1400

(10)英文で覚える 英単語ターゲットR 英単語ターゲット1900

(11)英文で覚える 英熟語ターゲットR 英熟語ターゲット1000

(12)速読速聴・英単語Daily1500

(13)速読速聴・英単語 Basic 2400

(14)速読速聴・英単語 Core1900


上記の書籍はすべて英語長文の中で単熟語を覚えようというコンセプトの書籍です。

今の共通テストは、ほぼすべての問題が長文読解問題なので、英語長文をどれだけ読み込んできたかが点数に反映される試験です。
よって、語彙を文章の中で押さえていくという勉強スタイルが最も効果的だろうと思います。

私が受験生なら、とにかく毎日英語長文を読み続ける習慣をつけます。
英語長文を読むことを当たり前にして、日本語とあまり変わらないスピード感でサラサラと読み進められるくらい仕上げておけば安心です。
共通テストの単語の難易度自体はそこまで高くはない(一部準1級レベルもでてくるが数は少ない)ので、とにかく基礎的な単語を徹底的に染み込ませて、瞬間的に理解できるレベルまで仕上ておくべきだと思います。
本番では単語の意味で悩んでいる時間はないと思うので、語彙力を極限まで上げておくべきです。

受験生の皆さん、無理せずがんばって!

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