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早めの対策が吉!専用部品を長持ちさせる、地味な仕事■2023年06月26日更新
広島県広島市にある『動く』自転車屋【サイクルサービストグト】のnoteをご覧いただきありがとうございます。
このところ、イヤと言うほどモテモテ状態になっている『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
人生に3度あると言われているモテ期ですが、毎年モテ期が来るから嫌にもなりますよ。
相手は蚊(カ)なんですけどね。
O型の血液はそんなに美味いのか!?
対策しても、対策しても、対策しても!
キリがありません。
さて、今回のご依頼はブレーキオイルの交換とシフトケーブル類の交換が主な内容です。
他にもありますが、この記事では省略します。
■今回の患『車』
★ブランド★
TREK(トレック)
★車種★
EMONDA ALR4(エモンダ・エーエルアールフォー)
★年式
不明
![](https://assets.st-note.com/img/1687778092603-2DhrvgLtDD.jpg?width=800)
知人から『現状渡し』にて譲り受けたそうです。
フレームにはキズもありますが、使用上の問題は無いと思われます。
アルミフレームですが、溶接痕は目立たない仕様です。
■油圧式ディスクブレーキのオイル交換
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904582-gr8ml3s4zz.jpg?width=800)
まずはブレーキオイルの交換から。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904655-n84ZLYgf0x.jpg?width=800)
オイルが黒ずんでいるのが見えるでしょうか?
使用環境も含め、様々な要素によって異なりますが、1年くらいでブレーキオイルも劣化します。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904664-m1aRFJwP08.jpg?width=800)
古いオイルを吐き出させ、新しいオイルを注入します。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904654-svHoQ6rusH.jpg?width=800)
ブレーキ本体もついでに徹底洗浄しちゃいましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904602-cfBS13vJID.jpg?width=800)
反対側も同様です。
オイルラインのエア抜き作用も入念に行います。
■シフトケーブルの交換プラスα
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904634-4ie9GEXVdI.jpg?width=800)
アウターケーブルもいつの間にかダメージを受けていたりします。
インナーワイヤーとアウターケーブルはセットで交換するのがオススメですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904634-Gmr3eXUN8N.jpg?width=800)
【SHIMANO】のオプティスリックは特殊なコーティングです。
すでにトゥルントゥルンな滑らかさなので、グリスを使わない人もいるかもしれません。
当店ではケーブルの寿命をできるだけ長くするために、専用のグリスを使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904649-51x0DpnXnW.jpg?width=800)
さらにもう一手間!
ライナー管を用意して、このような仕込み刀っぽい小物をつくります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904658-5qW2EYA8GV.jpg?width=800)
ハサミとライターでちまちま制作しました。
で、それらをどうするかというと…
![](https://assets.st-note.com/img/1687661904667-W06ShdaNpR.jpg?width=800)
フレーム専用のケーブル受け部品に組み込んじゃいます。
このケーブル受け部品が専用設計のパーツであり、使っていくとインナーワイヤーで削れてしまいます。
車種が変わればケーブル受け部品も異なり、製造終了してしまったら入手は絶望的です。
なので、このケーブル受け部品にできるだけ負担がかからないよう、保護します。
![](https://assets.st-note.com/img/1687664438692-ano0cLNZRD.jpg?width=800)
この順番で通します。
BB側にも同じように仕込んでおきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687664438610-U7gFDYl22B.jpg?width=800)
あとは普通に組み付けるだけですが、
![](https://assets.st-note.com/img/1687664678516-FaRyemVTGh.jpg?width=800)
ついでにリアディレイラーにも仕込んでおきました。
手間がかかるので、やらないショップ(メカニック)も多いでしょう。
『少しでも安く!少しでも早く!』を追求するお客さんに対しては、『やらない』が正解かもしれません。
この仕込みは『無いと絶対ダメ』というわけではありませんが、パーツを長持ちさせたいなら『有る方が良い』ということになります。
ありがたいことに当店のユーザーさんは『時間は待つ!お金もちゃんと出す!』という人が大多数なのです。
今回もユーザーさんとしっかりコミュニケーションを取り、快適長持ちする車体に仕上げさせていただいています。
![](https://assets.st-note.com/img/1687664438817-pZC5QTkYT5.jpg?width=800)
インナーケーブルの末端処理は当店独自のMEF(マーブルエンドフィニッシュ)で。
![](https://assets.st-note.com/img/1687664439057-6vhodAGQYv.jpg?width=800)
ユーザーさんの衣類にも優しく、個性も出せるので人気がある工法です。
■専用部品の入手難易度
これはユーザーさんにとっては大きな問題です。
車種によって、さらに年式によっても異なり、ほとのどの場合は互換性がありません。
専用部品が破損してしまった時にメーカーが製造終了してしまっていたらお手上げです。
何にでも寿命はありますが、事前の対策で長持ちさせることもできます。
特に個人売買も含めて中古で自転車を手に入れた場合、ネット通販で自転車を新しく手に入れた場合等、お早めにご相談下さいね。
![](https://assets.st-note.com/img/1687778157471-KR1YQTKWgl.jpg?width=800)
今所有している愛車をできるだけ快適に長くお使い頂けるよう、サイクルサービストグトがサポートさせていただきます。
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当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。
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