20年前に読んだ「タイトルを思い出せない児童小説」をインターネットで発掘した話――とんでる学園シリーズに捧ぐ
思い出せない本がある。
むかしから本を読むのが好きだった。気がする。いまいち自信がないのは、小学校の頃は「自分の読むものがどこにあるのだろう」といつも迷っていたからだ。けして、次から次へと読むものが見つかって止まらない! という気分ではなかった。(ちなみに少女漫画は止まらなかった。ブックオフに行けばいくらでも次に読みたい漫画が見つかった)。
小さいころの私――だいたい小学校3,4年生くらい――は本がけっこう好きなくせに、教室で流行っていたハリー・ポッターにも、ダレン・シャ