金沢 慧

野球を専門とするスポーツアナリスト、データ利活用プロジェクトのPMO。野球のアナリスト…

金沢 慧

野球を専門とするスポーツアナリスト、データ利活用プロジェクトのPMO。野球のアナリストとして2009年から活動し、その後転職してHRメディアでレコメンドシステムの企画、開発のディレクションを行った。2022年に独立し、野球を始めとしたデータ利活用環境整備をサポートしている。

マガジン

  • 独立リーグのデータ活用を推進する

  • Full Unleashなイベント

    株式会社Full Unleashは「まだ世間が認知しきれていない価値に注目し、完全に解放していく」というコンセプトで活動している。 そのような価値のタネは熱量を持った主催者がいるイベントにある。 Full Unleashにつながるイベントの紹介をするマガジン。 サムネはHiVEのLiveathonの時に作ったTシャツ。 https://note.com/hive

  • パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?

    パリ五輪現地滞在の前後での思考を残しておこうと思います。

  • SAJ(スポーツアナリティクスジャパン)2023の備忘録

  • 技術革新から捉えた日本の野球アナリティクス史

最近の記事

佐賀インドネシアドリームズ開幕戦シリーズ、ドリームフェス備忘録

はじめにサムネは武雄温泉駅前の宿泊したホテルにおいてあったチラシです。 4/13、14日にヤマエグループ九州アジアリーグの準加盟球団「佐賀インドネシアドリームズ」の開幕戦シリーズとドリームフェスが佐賀県武雄市にあるひぜしんスタジアムで行われ、自分も2日間参加してみたので、備忘録を書いておきます。 チラシにある通り、野球の試合と体験型スポーツが出来て飲食コーナーもあるドリームフェスが同時開催されています。 佐賀インドネシアドリームズの監督を務めている香月良仁さんは熊本でス

    • 祝開幕!2024年各球団の戦力、選手層と注目選手 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(3月25日週号)

      2024年四国アイランドリーグplusのシーズンが開幕!2024年3月30日(土)に20年目となる四国アイランドリーグのシーズンが開幕しました! 今年もスポナビでの試合速報のほか、各球団のYouTubeでの試合映像配信も行っています。昨年リーグを制した徳島インディゴソックスの開幕戦では糸井嘉男さんをゲストに迎えて配信していましたので、是非チェックしてみてください。 スポナビでは「独立リーグ」のタブが新設され、今年は四国アイランドリーグplusに加えて4月6日に開幕するル

      • 2024年の「NPB」「IPBL JAPAN」加盟球団まとめ 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(2月26日週号)

        はじめに2月も終盤となり、日本野球機構(Nippon Professional Baseball Organization:NPB)だけでなく、日本独立リーグ野球機構(The Japan Association of Independent Professional Baseball League:IPBL JAPAN)加盟の各リーグでも練習試合が始まり、公式戦も3月半ばから続々とスタートします。 2024年はNPBのファーム・リーグに新規参入球団があり、各球団とリーグの

        • 【スポンサー募集:PR】20年目のシーズンが始まるIBLJではどのような取り組みをしているのか? 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(1月29日週号)

          はじめに2月1日は球界の元日。NPB各球団も続々とキャンプインし、阪神からドラフト2位で指名された椎葉剛の話題など、例年以上に四国アイランドリーグplus(IBLJ)のOBのニュースがファンに届けられています。 椎葉は昨年、徳島での活躍がスカウトの間で春先から注目され始めており、9月に行われた四国No.1決定戦「トリドール杯 チャンピオンシップ」には20人を超えるスカウトが集結していました。この四国決戦に出場していた選手のうち、椎葉も含めて実に7名の選手が約1ヶ月後のドラフ

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        • 祝開幕!2024年各球団の戦力、選手層と注目選手 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(3月25日週号)

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        • 【スポンサー募集:PR】20年目のシーズンが始まるIBLJではどのような取り組みをしているのか? 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(1月29日週号)

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        • 独立リーグのデータ活用を推進する
          22本
        • Full Unleashなイベント
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        • パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?
          1本
        • SAJ(スポーツアナリティクスジャパン)2023の備忘録
          6本
        • 技術革新から捉えた日本の野球アナリティクス史
          2本
        • 米国滞在雑記
          30本

        記事

          【ウェビナー前日告知】野球アナリストのキャリアを作るためのマインドとスキル

          Rapsodo Japan社のウェビナーでお話します サムネイルは一昨年に自分がRapsodoで計測した投球の変化量のプロットです。球速の最速は106キロでした。 この度、Rapsodo Japan社からお声がかかり、下記のウェビナーを行うことになりました。1/24(水)の夜19時の開催。つまり明日です。 個人的に保存版の資料を作りたく、今回は丸4日くらい資料作成に時間がかかりました。ただ、1時間程度しかないので明日はどこまで話ができるか。 目次は下記の通りです。 1

          【ウェビナー前日告知】野球アナリストのキャリアを作るためのマインドとスキル

          パリ五輪の旅程を考えている話 〜パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?(1)〜

          2023年の夏にかけて欧州視察を実施予定細かくいえば仕事上の理由がいくつもあるんですが、「向こう数十年の人の在り方を捉えるためにも今年の夏にパリ周辺にいた方が良い」と身体の声が言い続けているので、2023年度からの活動の照準のメインは「2024年夏にパリ周辺にいられるようにすること」に合わせています。 それによって2023年下半期は収入を得られる稼働が圧倒的に増え、同時にインプット側の時間が減っていたため、年末年始にようやくインプットができ、夏のスケジュールを組み始めてい

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          『ニューイヤー駅伝』ドリームオーダーゲームという史上初の駅伝×ファンタジースポーツにエントリーしてみる話

          ニューイヤー駅伝でファンタジースポーツをやるらしいサムネイルは2023年1月の桐生市の渡良瀬川河川敷の様子。年始の風物詩・ニューイヤー駅伝のコースの周辺です。 明日のニューイヤー駅伝では「ドリームオーダーゲーム」というファンタジースポーツの新企画が行われます。 ドリームオーダーゲームのざっくりルールとしては という感じです。一定の制約条件がある中で、自分が最も良いと考えるチームを選んでレース当日を待つという遊びです。 まずは「適当に選ぶ」で良いので、ぜひ参加してみて

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          相対的に球速の速い、遅い球場 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(12月25日週号)

          各球場の「球速を読む基準」をまとめておく今回は今年の取り組みの締めに、2023年のレギュラーシーズンで取得した1球ごとのデータについて、球場ごとの球速の計測状況とデータの偏りを集計しておこうと思います。 投手の場合、まずドラフト会議の候補選手として世間に名前が知れ渡るきっかけは球速の速さでしょう。 NPBのドラフト会議で多くの選手が指名されたこともあり、四国アイランドリーグplusの各球団には2024年も有望な選手が入団を決めています。彼らの多くはまだそれほど有名ではな

          相対的に球速の速い、遅い球場 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(12月25日週号)

          ジャパンウインターリーグ2023(JWL2023)でのスカウティングデータを一般公開する取り組み

          ジャパンウインターリーグ2023が沖縄で開催中!先週末に沖縄に行ってきました。 データ活用の仕組みを作るためのPMOとして関わっているジャパンウインターリーグ(JWL)で、試合とフィジカルテストのデータの整理をするためです。 ジャパンウインターリーグは基本的には選手や所属チームが自身でお金を出して参加するトライアウトリーグです。 リーグ戦は2つに分かれており、冬の時期に試合機会を得るために「所属先が決まっている野球選手が実践の機会を積む場(=アドバンス)」と「各カテゴ

          ジャパンウインターリーグ2023(JWL2023)でのスカウティングデータを一般公開する取り組み

          2023年活動内容のレビュー 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(11月6日週号)

          今季の自分の活動内容をレビューするNPBのドラフト会議も終了し、各球団は来季に向けての選手やスタッフの体制整備を進めています。11月4日にはリーグ主催のトライアウトも行われ、翌日には合格選手がホームページで発表されました。 また、トライアウトとは別に来季各チームに加入する特別合格者の情報もアップされています。 来春に高校卒業予定の選手から大学、社会人を経由した選手まで、多様な選手が今年も四国の門を叩いています。彼らの中から来年の今頃はNPBのドラフトで指名される選手が出

          2023年活動内容のレビュー 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(11月6日週号)

          過去最多の9名が指名されたNPBドラフト会議2023速報! 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(10月23日週号)

          四国アイランドリーグplusから9名が指名を受ける!10月26日に「2023年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が行われ、独立リーグ各球団からは過去最多となる23名、日本独立リーグ野球機構(IPBL)傘下の球団からは22名の指名がありました。 四国アイランドリーグplusは各リーグの中で最多、かつ四国としても過去最多となる9名(支配下3名、育成6名)が指名を受けました。 今回は指名を受けた各選手の情報を整理しておきたいと思います。 ※記事

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          日本独立リーググランドチャンピオンシップ2023中継配信のレビュー 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(10月9日週号)

          火の国サラマンダーズがGCSを2連覇!日本独立リーグ野球機構(IPBL)に所属する5リーグの代表6チームが集い、日本一を決める「日本独立リーググランドチャンピオンシップ(GCS)2023」が9月29日〜10月1日に松山市の坊っちゃんスタジアムで行われ、ヤマエグループ九州アジアリーグ(KAL)代表の火の国サラマンダーズが2連覇を達成しました。 四国アイランドリーグplus(IBLJ)からも年間総合優勝の徳島インディゴソックス、開催県枠の愛媛マンダリンパイレーツの2チームが参加

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          独立リーグ日本一決定戦のみどころ 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(9月25日週号)

          9月29日から独立リーググランドチャンピオンシップ2023が行われる独立リーグの戦いが佳境を迎えています。 9月29日から松山で行われる日本独立リーググランドチャンピオンシップ(GCS)2023では日本独立リーグ野球機構(IPBL)所属5リーグから各リーグの優勝チームと開催県・愛媛の計6チームでトーナメント戦が行われ、日本一が決まります。 大会全体の見どころはこの大会を中継配信するスポナビにコラムを書いたので、そちらをチェックしていただければと思います。 スポナビの中継

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          ソフトバンクホークス4軍戦でのRapsodo Stadiumデータを公開 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(9月11日週号)

          Rapsodo Stadiumのトライアル時のデータを公開上の記事などで書いていた通り、7月、8月と試合中のトラッキングデータ活用のトライアルとしてRapsodo Stadiumでの計測を6試合行いました。 今日はその際のデータの一部、ソフトバンクホークス(以下、SBH)の投手のデータを公開します。念のため球団のスタッフにも事前に確認しましたが、特に問題ないとなったので、リーグとしての当初からの方針通り取得できたデータを公開していきたいと思います。 記事執筆前提となるリ

          ソフトバンクホークス4軍戦でのRapsodo Stadiumデータを公開 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(9月11日週号)

          野球のアナリストを目指したい高校生はどんな大学で何を学ぶと良いか?

          「球都桐生ウィーク」での講演が無事に終了こちらの記事の通り、月曜日の夜に桐生で講演の機会をいただきました。 こんな様子で、160枚用意したスライドを1時間版喋りまくるというスタイルで無事やり遂げました。今回の球都桐生ウィークをきっかけに、稲川東一郎氏の功績が野球界にとどまらず、イノベーションに必要な心構えと行動としてもっと世に広がると良いと思います。 火曜日の朝一に東京に戻ってリモートワークをし、遠征準備を整えて夜にもう一度桐生に出発、今日は日中にリモートワークで稼働し

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          トラッキングデータを気にする選手に最初に伝えたい内容 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(8月28日週号)

          四国4球団主催試合でのトラッキングデータのトライアルを実施7月上旬に高知でトラッキングデータ取得のトライアルをしたことは以前書きましたが、その後、8月に四国4球団主催試合(練習試合も含む)の計6試合でRapsodo Stadiumによるトラッキングデータの計測を進めましたので、続報を書きます。 実際に現地で選手やチーム関係者の方と話をする機会も増えまして、様々なフィードバックも頂いたので、その経験も踏まえてトラッキングデータが気になる選手に最初に伝えたい内容をまとめたいと

          トラッキングデータを気にする選手に最初に伝えたい内容 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(8月28日週号)