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【スポンサー募集:PR】20年目のシーズンが始まるIBLJではどのような取り組みをしているのか? 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(1月29日週号)

はじめに

2月1日は球界の元日。NPB各球団も続々とキャンプインし、阪神からドラフト2位で指名された椎葉剛の話題など、例年以上に四国アイランドリーグplus(IBLJ)のOBのニュースがファンに届けられています。

椎葉は昨年、徳島での活躍がスカウトの間で春先から注目され始めており、9月に行われた四国No.1決定戦「トリドール杯 チャンピオンシップ」には20人を超えるスカウトが集結していました。この四国決戦に出場していた選手のうち、椎葉も含めて実に7名の選手が約1ヶ月後のドラフト会議でNPB各球団から指名を受けました

NPB、独立リーグ(IPBL、その他)、社会人野球、大学野球、高校野球と様々なカテゴリの野球がありますが、この中でプロリーグはNPBと独立リーグであり、各企業と連携して産業的にも持続、発展することが不可欠という特徴があります。

その中で四国アイランドリーグplusがどのようなポテンシャルを持っているのか。昨年、NPBドラフトでの指名選手が過去最多を更新している状況を含めて競技力面での潜在能力はアピールできているかと思いますので、今回はそれ以外にリーグがどのようなことを考え、実行しているのかについてご紹介したいと思います。

※記事執筆前提となるリーグでの自分の役割は、次の記事をご覧ください。

四国アイランドリーグplusのコンセプト

四国アイランドリーグplusでは、以下の3点をリーグのコンセプトとしています。

⚾野球界・スポーツ界の裾野拡大

発達途上の若いアスリートたちが切磋琢磨することで、競技力向上の循環を担っています。

⚾地域貢献

平均年齢50歳を超える四国の地で、若い活力を活かし、地方の活性化地域貢献活動に取り組んでいます。

⚾人材育成

若い人材を対象に、「プロ野球選手」という職業環境を提供し、社会人としての基礎育成に取り組んでいます。

このコンセプトを可視化すると下の図のようになります。

今回特に注目したいのは横軸で、プロリーグとして興行を活性化させて地域経済への好影響を与えることももちろん重要ですが、それ以上に地域社会や野球関係者への社会的影響の向上を重視しています。

四国アイランドリーグplus運営事務局作成資料(Official Partner セールスシート)より抜粋

四国に特化したプロスポーツリーグは四国アイランドリーグplusだけであり、昨年も四国4県の27球場で公式戦を開催するなど、各自治体や地域で暮らす方々とのコミュニケーションの結節点としての役割を担っています。

地域貢献の取り組みについて

四国アイランドリーグplusや所属する各球団では野球教室を始めとした地域貢献活動を多く行っています。

四国アイランドリーグplus運営事務局作成資料(Official Partner セールスシート)より抜粋

四国4県は歴史的にそれぞれ独自の文化圏を持っており、各球団ごとに特色が違うこともリーグ全体としての地域貢献活動を豊かにしています。

昨年は高知ファイティングドッグスの取り組みがNHK-BSの「スポヂカラ!」でも取り上げられるなど、各球団の活動が徐々に全国への認知度を挙げつつあります。

人材育成の取り組みについて

人材育成の取り組みとしてセカンドキャリアプロジェクトが行われていますが、その背景は主に2つあります。

1、平均年齢が22~23歳と他の独立リーグと比べても若い選手が多いこと

2、年間通して選手全体の約1/2が入れ替わり、退団選手の約1/2(全選手の約1/4)は一般企業への就職等球界を離れている現状

リーグ全体として「発達途上の若いアスリートたちが切磋琢磨することで、競技力向上の循環を担う」というコンセプトがあり、他リーグに比べて若い選手が多く所属しています。

もちろん、できるだけ多くの選手が上の舞台に上がれるように競技力向上の環境を整備する前提ではありますが、大半がNPBへ進めるという構造ではない以上、選手のリクルーティングに対して出口戦略をセットで作ることが選手への敬意であり、最終的にリーグの価値向上に寄与すると考えています。

四国アイランドリーグplus運営事務局作成資料(Official Partner セールスシート)より抜粋

取り組みの詳細は上の資料の通りです。

自分も昨年の6月に「自身の現状を客観的に把握し目標達成に向けてデータを活用できる人材は、NPB含めて様々な社会で活躍するために必要」という旨の話を選手に向けてする場を設け、その後各球場を回って実際にデータを取り、チーム関係者や選手と活用方法についてコミュニケーションするトライアルを行いました。詳しくは下記のnote等でまとめてあります。

社会課題に対する取り組みへの共感を広げる

以上、今回は下記のnoteでも昨年自分がやりきれなかったこととして挙げたリーグやスポーツの潜在的な価値に共感いただける人を増やし、スポンサーやパートナーを増やすという話をまとめてみました。

最後に、スポーツのスポンサーシップやパートナーシップのあり方についてまとめているnoteの一節と関連する取り組みを紹介しておきます。

さらに、今回私達は近い未来を見据えてスポンサーシップ4.0まで想像してみた。4.0におけるテーマは「社会課題の解決」だ。

示唆する例としては、
・FIFA(サッカー)×UNESCO(教育)×WFP(食)によるパートナーシップ締結
・ブラインドサッカー協会の「視覚障害者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」をビジョンに掲げた取り組み
・NBA Cares。リーグ×チーム×社会が主体となって取り組む社会貢献プログラム
などが挙げられる。どれも「実現したい社会のあり方、ビジョン」を掲げ、その活動そのものを社会に開放して行政や企業と協働する活動を拡大している。

SXLP受講生が再定義する、スポンサーシップ3.0とは?
Sports X Initiative

この内容が書かれたのはもう4年ほど前ですが、その後もファンへの影響力の強いプロスポーツチームやリーグを社会への影響力が大きい存在として捉え、スポーツ組織側が主体的に社会課題へ取り組む活動が広がっています。

例えば下記リンクにあるような、防災や気候変動など中長期的に自然と人が向き合う必要のある問題に対する人々の意識を変えていくものが増えている印象です。

一般企業でも中長期的な環境に対する取り組みが企業への評価、価値に直接つながるように変化しつつある社会の中で、企業側もプロスポーツ組織とのパートナーシップを通して中長期的な社会問題との接点を作り、ともにその解消に向けた取り組みを行うという動きが出ています。

球場、スタジアム、アリーナという地域の場に人を集めて興行するプロスポーツは元来地域に住む人々が重要なステークホルダーであり、特に中小の地方のリーグ、チームであればあるほど対象地域との関係性は重要で、その地域の社会課題に対する取り組みを積極的に行っていたという現状があります。これは中長期的な問題に対してプロスポーツ側が一般企業より優位になり得る強みです。

四国アイランドリーグplusに置き換えてみると、まだまだ社会に対して価値を出せる領域は多く、例えば防災に関する取り組みは主導してやれることが多いと考えています。

このような展望と取り組みに共感いただける企業の方がいらっしゃいましたら、ぜひリーグにお問い合わせいただくか、X(Twitter)のDM等でご連絡頂ければと思います。


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