見出し画像

大阪文フリの片隅で己のメンタルを叫ぶ

9月10日
大阪文フリ11
つるるとき子書店にて初出店。
とうとう来てしまったこの日が。
血湧き肉躍らせた文学猛者たちが、己の獲物目掛け目を爛々と光らせるあの祭典…
出店者もお客さんも、只者ではないオーラ背負って見えるのなんでなの。

いえ。
そんな恐ろしい場所ではないのだけれど。

去年大阪文フリ10は、客として参加してとても気楽に楽しんだ。
さらに、東京文フリでは助っ人として気合いを入れて楽しんだ。

考えてみれば初出店だったのだけれど、つる・るるるさん(以下つるちゃん)との出店だったこと、隣のブースがウミネコさんだったこともあって、前日までは、それはもう遠足に行く小学生の気持ち。
おやつは五百円まで、電車では前の人と離れない、忘れ物はしおりで確認、バッチリだよ⭐︎
わーい!みんなと会えるの楽しみ!

ふ…おぼこい奴め…。と後の私が語る。

文フリ当日。
正確にはブース到着後から、場の空気に呑まれる。
みんな強い人に見えるし、搬入してるものが巨大に見えてくるし、なんなら全員文豪。
やだ私、なんでここにいるの。
必要なものを広げながら、ちょっぴり吐きそう。
そんな時は、ともに出店するつるちゃんと、KaoRuさんの顔を見る。
「文豪と画家がここにもおった…!」
浅くなる呼吸が一気に整う。
それは作品を並べるためのラマーズ法。ヒッヒッフー!!(産んでる場合と違う)

そしてついにその火蓋が切られたのです。おんぎゃー!

ここからは反省点と学んだこと。
今後出店する方々の参考になるのかならぬのか。
私のメンタル情報しかございません。


①開店直後こそ落ち着け

まず、開店直後は浮き足立ってます。
かなり興奮状態です。
「売りたい、チラシを配りたい、売り切れる前に先に買いたいものもある」
そのほか、ご挨拶がしたい人もたくさんいる。
一体何からやれば良いのか分からない状態が30分ほど続きます。

それは周りも同じなので、とにかく人が動いている。
頭の中は軽くパニックを起こしてます。
noterさんにサインをお願いされて「絶対に字を間違ってはいけない!」という緊張と、売れたという高揚感が脳内にバグを起こし、こともあろうに宛名を平仮名で書く暴挙に出る。
あとでかなり反省しました。だって名前だよ。
パッと漢字と英語のスペルが出なかったけど、落ち着いてたら携帯だって見れたもの。
ごめんね穂音さん、Marmaladeさん!!
でも、ありがとうの気持ちにバグはございませぬ!
(み、皆様…これが書けなかったんかい!と引かないで…!)

そして、ウミネコさんの雑誌も、早く買っておかなければと気が急いてしまって、お隣のブースなのを良いことに、「今のうちに!」とバックヤードで購入してしまったのです。
後になって考えたら、年に何度もあるわけじゃない出店です。
お店の作りだって皆さん気合いを入れてらっしゃる。
仲良しだとしても、きちんと正面から購入してありがたみを噛み締めるべきだった。
密かに悔やみまくっているので、ぼんラジ編集長、次の機会があればまた隣接ブースかつ、私に接客をしてくださいましー!

②読んで来てくださる神様が存在する


私の本を目がけてやってきて、そのままスッとご購入してくださった方が2名いた。
ちなみに、つるちゃんは、前回の東京でも大阪でも、そういう方が複数いらっしゃって、そんなときつるちゃんは必ず「何で知ってくださったのですか?」と聞いていた。

なので、私も震える声で質問。
「あっちの見本コーナーで読んだんです」
あっちのコーナーとは、文フリ出展者が見本品として提出している本コーナーで、それはもう、唸るように本が置いてあるその中から見つけてくださったということ。
ありがたすぎるので、今後一生信号の青が続く魔法をかけました。

それともうひと方、『なけなし』を先に買ってちょっと読んだら面白かったので、新刊も買いに来たと戻ってきてくれた方がいて、もちろんその人にも同じ魔法をかけたのですが。
そのバラバラに来たお三方の雰囲気があまりにも似ていたのです。

私と同年代か少し上。
「子育ても大変な仕事もひと段落、最近本を読む時間が楽しくて。
おしゃれするより、美味しいものを食べるのが好きですよ。
え、若く見える?またー!何もしてないわよぅ納豆が好きなだけ!」
という、妄想会話が一通り出来た。(※実際こんな会話してません)

なぜこんなに似ている雰囲気なのだろう。
私の文章を好きになってくれる人が似ているのか、それとも私を心配している母親的な誰かが変装して何度も来てくれているのだろうか。

とにかく、この空気感の方に、より積極的にチラシを配ろうと決める。
そして、見本誌を提出するのは絶対に忘れない。
(ちなみに回収を忘れてしまうという失態はした)

③可哀想はいつかのネタへ

チラシ配りをしていたら、私のチラシに目を走らせた直後に「まだ売り切れてませんか!?」と言われた。
「そ、そんな、ま、まだまだありますよももももちろん…!!」
顔を真っ赤にして答える。

「あの…ビールのやつっっ!!」

もう、ズサーーーッて。
反対のブースまでズサーーーっていくとこだった。
「あ、ビールは!こっ、こちらですよ、つる・るるるさんの『春夏秋冬ビール日和』です…!」

は、恥ずかしい、ちょっと待ってショックというより恥ずかしいわっ、
一瞬でも「まさか裏界隈で有名…!?(裏ってどこ)」って思ってしまった自分が恥ずかしいわっ…!
涙目で隣に座るKaoRuさんに目をやると
「うんうん、あれは私も『にじはな』買いにきたと思ったよ」と微笑んでくれた。

つい舞い上がる。人間なんてそんな生き物。
出店した際、そんな場面に出くわすことがあっても。
「私…かっ可哀想…!!」とちょっとデカめの声出しておきましょう。
あとで、何か長文エッセイ書けるかもしれません。

④自分をどこまで推せるのか

読んでもらわないことには知ってもらえない。
前回の東京文フリでは、つるちゃんの本を売っていたので、ある意味責任がない。
自分が面白いと思うものを売る。
自然な衝動であり、推しを推すファン心理としてやたらはしゃいでおりました。

ところが一転。
自分をどこまで推せるのか?

例えば料理を作って売ったとして、それがお客様の口に合わなかったとしても。
その人の記憶に刻まれてしまうとはいえ、記憶はその人だけのもの。
ところが本は、記憶として刻まれた上、現物が残る。
そして私の認識では、本はなかなか捨てられない。
かつこの手のは古本屋にも売れない。
なんだったら片付けするたび新鮮に残念がることが可能…!
(ひー!自分で書いてて怖い)

とはいえ、自分自身では、そこまで信じられないものを出してるつもりもありません。
もうこれは、実際応援してくださった人がいてここまで来れたのだから、背筋を伸ばせ!と自分を鼓舞する他ない。

それで鼓舞した結果。
私のキャラに負けて買ってくださった方もいるはずなのです。
押さねば(あえてこの漢字)読んでもらえない。
せっかく立ち止まってくださったなら、手に取ってもらいたい。
「どうでしょうか?」と言わずにはいられない。

それなのに、実際購入が決まると、安堵と共に
「本当に良かったんだろうか?」という気持ちもメキメキ育つ。
育ち盛りの46歳、育つのは女性ホルモンだけでいい。

ありがとうございます。
どうかどうか私の本を読んで、何かひとつでも読んで良かったがあればいいなと切に願っております。

⑤結果発表


そんなメンタルの乱高下を繰り返すこと6時間。
結果は
『なけなしのたね』14冊
『にじいろの「はなじ」』17冊
noterさん以外の購入が多かったのは、500円のなけなしでした。
新刊「にじはな」は半分以上noterさんにご購入いただいてます。

私が持って行った本は各20冊強。
在庫は残ったものの、つるちゃんとKaoRuさんが、本当に本当に喜んでくれて。
嬉しくて泣きそうになりました。

ちなみに、つるちゃんの『お邪魔しますがただいまになった日』は完売!
私たちで書いて、KaoRuさんが表紙を描いた「ぬか床日和」も30以上!
KaoRuさんのポストカードも「すごく可愛い!」とほくほく購入されていて!
これは…。
大盛況だったと言っていいと思います。
来てくださった方、ご購入してくださった方、本当にありがとうございました!


引き続き、 STORES でも販売しております。
どうぞよろしくおねがいします。

「ぬか床日和」も買えるようになりました!


…ええと?3000文字超えた…?

長い、長くなる予感しかしないですね、これまだ文フリの私の心境だけでやんす。
つるちゃん我が家に2泊してるし、KaoRuさん日本に来てるし、
ウミネコブースには、会いたかった方が胸に飛び込んできてくれたし、
夫にビデオメッセージ送ってくれた方もいるし、
おしゃべりが楽しすぎてつい握手しまくってるし…

次回予告
・つるちゃんと太陽の塔に祈りを捧げた結果、怒涛の三日間になる(仮)
・noterとてっぺん(12時)超えたい時間よ止まれ(仮)
なんかそれもまとまらん気がするよね?


お会いできた皆さまに感謝!!
以下順不同。

(ごめん、どうしても私がリンクしたくなってしまっただけですので、この件でありがとうは要りませんし、なんならまだちゃんと読めてないのにごめんなすって!その上漏れてる方いたら殴っていいよ)

つるちゃん、ありがとうじゃ足りないのにありがとうしか伝えれん…!
東京でもよろしくね!

KaoRuさん、やっと会えた!けど何度も会ってきた気がするし、また会える気がします!

ぼんラジ編集長、次もぜひ隣接で!そしてきっと酒も飲んでもらいたいです!


Marmaladeさん、胸に飛び込んで来てくれた妖精!またきっとたくさんお話ししましょ!

紫乃さん ますます夏木マリな格好良さに惚れ惚れ!ゆうさんにも感謝をお伝えくださいませー!


穂音さん 二度も三度も握手、もしかして考え方似てるかも!と喜び隠せませんがな!


カニさん 2回目なのにそんな気がしないのは何故?あの本きっと読みますよぅ!

いぬいゆうたさん 夫へのビデオレターがめちゃくちゃ喜んでて我が家でもはや芸能人す!


dekoさん 刺繍!本物触れて感激でした。写真をすぐ撮っておけば良かったー!!

碧魚まりさん、マスク外しても可愛いかった。可愛いだけじゃないエッセイスト、いつか文フリ一緒に楽しみましょうね!!


へんいちさん、ありがとうございます!しばらく喜びと反省を繰り返してましたー!出会えたことに感謝してます、またいつか!

東のテツさん 私たちのぬか床愛伝わりましたか?(笑)ぜひまた、ぬか床と体にいいことの話を!ありがとうございました!


風音ぽっぽさん きっと急いでくれたと思うと愛おしさまで芽生えました。そして私、流しそうめん語りたかった!本当にありがとうございました!


SHIGE姐さん お疲れ様でした!着物めちゃくちゃかっこよでした!本これからじっくり読みますね。会えて嬉しかったしお土産までありがとうございます…!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?