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「続ける」という作業は、自分との約束を守り続けること

こんにちは。『tobira.』店主のれいです。

先日、益田ミリさんの本を読んでいて、ビビっときた文章がありました。

仕事をつづけていくうえで、何が大切なのかを自分なりに決めなければならないと、わたしは思っています。締め切りももちろん大切ですが、本当に大切なのは、自分とだけ約束したことです。
「何をするかじゃなく何をしないか」
それがわたしの約束で、ここさえ守っていればなんとかなる、そう信じてやっていく、それだけです。
出典:『ふつうな私のゆるゆる作家生活』益田ミリ著(文春文庫)

何かを「しない」という選択をするのは、思ったよりも勇気がいることですよね。

今の世の中は、ためになるモノや情報があふれていて、多くの人が損をしたくないという思いを抱えるなかで、引き算をすること自体が難しくなっているような気がします。

でも最近思うのは、成長の先に理想通りの繁栄や希望があるわけではなく、自分のなかの変わらず成長しないものにこそ、実は生きる上での大切な要素が含まれているといるのではないかということ。

キャパシティ以上の成長は人を幸せにはしないかもしれないし、「別に変わらなくていいんだよ」と自分を受け入れることが自分の軸となる強さを教えてくれるかもしれません。

誰かに見てもらうばっかりではなく、自分を信じ、自分との約束をひっそり守り続けること。

何かをあえて「しない」という選択で自分自身であることを保ち続けること。

表面上の言葉や評価に惑わされずひとつのことを続けていくということは、外との戦いというよりも自分の内なる声をいかに大切にできるかにかかっているようにも思うのです。

自分を信じ、自分自身との約束を果たすためにも、「あなたならきっと大丈夫よ」と背中を押してくれる強くて優しいもう一人の自分を大切にしていきたいなと思う今日この頃です。

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