とある鮨ブログ

全国の鮨店を巡る旅々。

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最近の記事

余韻に広がるタイの世界「鮨 すがひさ」さん。

東京、虎ノ門ヒルズにある「鮨 すがひさ」さん。 神奈川溝の口で度々開かれていた「変タイ鮨」を東京の移転を機に完全に移行され、タイ×鮨を供されます。 虎ノ門ヒルズ四階、六席のスペシャルシートにタイ料理出身の管正博親方のタイ鮨の世界が広がる。 生牡蠣、ココナッツミルクとキウイ、ミントのペーストが乗る。爽快な香りが牡蠣を仕立てる 蒸し鮑、肝はレッドカレーソース。スパイシーでコクのあるソース。 シャリ玉を投入。正にカレーライスに生まれ変わる。 〆鯖の生春巻、鯖、なます、大

    • 伝統を伝える誠実な握り「鮨 杉澤」さん。

      銀座にある、お寿司屋さん。 同じく銀座にある「銀座 鮨 青木」さんで長らく修行された杉澤敬吾親方。 七席のカウンターは、木の香りに包まれる。 お任せコース。 菜の花と蛍烏賊に北寄貝、酢味噌でいただく。春を感じる取り合わせ。 子持ちの槍烏賊と煮蛸。 ガリ。 握りが開始される。 鯛、厚めの切り付けでむちむちっとした筋肉質な歯応え。 ぱらっと解けるシャリ。粒が立ち、塩気と酸は穏やかですっきりした印象を受ける。 小鰭、凝縮感がありジューシーに解ける。香りも強く余韻

      • 天満橋に新しくオープンされた「鮨 はなふさ」さん。

        天満橋にオフィス街にある、お寿司屋さん。すらっと長いカウンターが伸びる。 アラカルト、コースでも対応されておられます。 コースをお願いしました。 白魚と菜の花の茶碗蒸し。 肴、盛り合わせ。 蛍烏賊と春キャベツの酢の物。 焼物は、九絵と空豆。迫力のある九絵。 握りは、焼物でいただいた九絵から。弾力のある身質。 濃く色付く赤酢のシャリ。 トロ。 鰤、山葵おろしといただく。 紋甲烏賊、細やかな庖丁が入り、軽快に歯切れ甘味を伝える。 細魚、凝縮感のある、力強い

        • 握りは自由にいただける稀有なコースが魅力な「鮨 まえざわ」さん。

          松山にある、お寿司屋さん。 すっきりとしたカウンター。 一風変わったシステムを取られており、肴の後は好きな握りを選ぶ。かなりの魚種を揃えておられ王道の江戸前の種から、瀬戸内の種まで並々ならぬ仕事を熟しておられる。 前菜五種盛り。 海老の茶碗蒸し、トリュフの餡が掛かる。洋風のテイストも楽しめる。 横輪、韮醤油。 お刺身盛り、キジハタ、〆鯖、赤貝。 甘鯛の鱗焼き。 大振りな、蛸の柔らか煮。 鮑の肝ソース。 肝ソースの定番、シャリを投入。 握りを十種選ぶ。

        余韻に広がるタイの世界「鮨 すがひさ」さん。

          名古屋の実力派江戸前鮨「鮨 功」さん。

          名古屋にあるお寿司屋さん。 高岳のオフィスビル地下に位置される。名古屋の繁華街から移転され、洗練された店内で腕を振るっておられます。 カウンターと奥には個室も完備される。著名人の方々にも配慮された造りとなっております。 未訪問でありますが名古屋の人気鮨店「鮨 土方」で修業され独立された早乙女慶大将。柔和な雰囲気を纏っておられ、親切な接客も素晴らしく好感も持てます。 いただいたのは、お昼のスタンダードコース。 海老の茶碗蒸しから。 鮃と蛍烏賊の春巻き。 ガリ。

          名古屋の実力派江戸前鮨「鮨 功」さん。

          個性的な〆仕事が魅力な「鮨 なかがわ」さん。

          錦糸町にある、お寿司屋さん。店内は小ぢんまりとしたカウンターのみ。 温かい下町の雰囲気が溢れ、中川浩親方のアットホームな接客が心地良く出迎えてくれます。ラーメン業界も経験され、個性ある江戸前鮨を確立されておられます。 お任せのコース。 蛤のお出汁。 炊き合わせ、蛍烏賊が嬉しい。 お刺身の盛り合わせ、メジマグロ、北寄貝、〆鯖。 烏賊の肝和え。 白魚の笹蒸しと蒸し牡蠣。 漬物、蕪のぬか漬けと胡瓜の浅漬け。 メヒカリ、香りが立ち込め身がふっくらと解れる。 柔らか

          個性的な〆仕事が魅力な「鮨 なかがわ」さん。

          銀座一等地に佇む「すし家 一柳」さん。

          銀座にある、お寿司屋さん。 年季の入ったカウンターが出迎えてくれる。銀座久兵衛御出身の一柳和弥親方。寡黙乍ら、種の説明など丁寧にされ非常に好感の持てる距離感で接していただけます。 握りのコース。 菜の花のお浸し。 鮃からスタート。こりっと弾力があり上品に香る。 シャリは、温度が高くコクの強い仕立て。種とのバランスを保たれ口の中で解けていきます。 金目鯛、滑らかで旨味が凝縮される。 石鯛、しっとりと寝かされ甘味が強い。 鯛の昆布締め、軽く昆布香を付与され白身が続

          銀座一等地に佇む「すし家 一柳」さん。

          鮨業態へ挑戦される「鮨 うえさき」さん。

          本町に新しくオープンされた「鮨 うえさき」さん。魚感うえさき、サカナスタンドUESAKIなども展開される。 店内は、天井が高くすっきり。 ズワイ蟹の豆腐からコースがスタートされる。 てっさ。 鱈の白子柚子皮焼き、柑橘が余韻に広がる。 キリッとした辛味のある、ガリ。 障泥烏賊、昆布塩と柚子を合わせる。 シャリは、非常に穏やかで硬く仕上げられる。じっくりと噛み締めるシャリだ。 鯛、しっかりとした香りを湛える。 赤貝、香りと艶っぽい甘味が広がってくる。 車海老、

          鮨業態へ挑戦される「鮨 うえさき」さん。

          充実のコースを供される「鮨 urag」さん。

          福島の閑静な住宅街に位置される「鮨 urag」さん。賑やかな福島の中心街からは少し離れ、店内もしっとりと落ち着いた空間が広がる。 エルメスの大皿が目を引く。 天婦羅を含む、充実したお任せコース。 ほっこりと粕汁からスタート。 河豚のたたき、旨味の詰まったジュレ。厚みのある河豚、噛めと旨味が膨らんでくる。 鱈の白子、蓮根のピューレ。濃厚で蓮根との調和に妙がある。 二種類のガリ。カリフラワーのガリは珍しい。 握りが開始される。 障泥烏賊、ねっとりと口当たりは濃厚で

          充実のコースを供される「鮨 urag」さん。

          八尾の地で新進気鋭な江戸前鮨を握られる「鮨 國松」さん。

          近鉄八尾駅近くにオープンされた、お寿司屋さん。 ガラッと扉を開けるとカウンターと氷室の冷蔵庫が目を引く。江戸前らしい、雰囲気に心を掴まれる。 温かな、小芋の擂り流し。 トロと辛味大根。 煮蛸。 鰤の藁焼き。 白子ポン酢、クリーミー。 鯵酢締めの海苔巻き。 ガリ。 握りはトロから。滑らかな脂が熱々のシャリと乳化する。マイルドに仕立てられたシャリ、塩気と酸は抑制され甘味がじんわりと膨らむ。 小鰭、香りを立てられ滋味深い味わいが充満する。 縞鯵、とろっとした艶

          八尾の地で新進気鋭な江戸前鮨を握られる「鮨 國松」さん。

          クラシカルな江戸前鮨を堪能させてくれる「鮨 一永」さん。

          千日前の雑居ビルの地下にある、お寿司屋さん。 扉を開けると、気持ちを盛り立てる薄暗いアプローチが広がる。 「鮨 一永」の暖簾。 木の温か味が感じられる造りに七席のカウンターに赤い椅子が存在感を放つ。 「鮨 生粋」さん、まだ未訪問だった「寿し芳」さんで研鑽を積まれた御主人。 おまかせコース。 魚のアラで取られた粕汁。 メジマグロ、薄く重ねられ優しい酸味が広がる。 鮟肝。 いぶりがっこの巻物、鮟肝を乗せていただく。絶妙な調味。 美しい香箱蟹。 メヒカリ。

          クラシカルな江戸前鮨を堪能させてくれる「鮨 一永」さん。

          一石三鳥グループが手掛ける「鮨 豊」さん。

          福島、住宅街に立つビルの四階。階段を上がるとマンションの一室の扉に驚く。 扉を開くと伸びたアプローチから多角形のカウンターが広がる。奥には個室も完備され隠れ家的な要素も楽しめる。 同ビルの三階にある「一石三鳥」さんが手掛ける「鮨 豊」さん。 コースもいくつか用意され、一番シンプルなコースをお願いしました。 シンプルな、茶碗蒸し。 白海老の昆布締め、ねっちりと甘い。 赤酢の濃い色が付いたシャリ。粒は柔らかく強壮な味わい。 甘海老、海老が二連発。甘味の違いを楽しむ。

          一石三鳥グループが手掛ける「鮨 豊」さん。

          大阪の超人気鮨店「鮨 おおが」さん。

          食べログスコア、大阪鮨部門一位。堺にある「鮨 おおが」さん。オープン以来の訪問となりました。 迫力のある店構え。店内は、凜とした空気感に清々しいオーラを放つ大賀伸一郎大将。 やま幸から卸された鮪を軸にされた、お任せコース。 白身魚の出汁で炊いた、蕪。魚の旨味が溶け出す。 鮃。 明石の蛸、滋味深い。 鮟肝最中。 チャイロマルハタの酒蒸し。 厚揚げとセコガニの餡掛け。 握りは鮪から。 背鰭の部分のトロ、身質が柔らかくジュワっと脂が発散する。口溶けの素晴らしい大

          大阪の超人気鮨店「鮨 おおが」さん。

          中津に佇む隠れた名店「中津 鮨 多田」さん。

          中津にある、多田さん。約三年振りの訪問となりました。 長らく北新地で修行され、快活で爽快な江戸前鮨を繰り出されます。 上質な肴も一品一品が魅力溢れる仕立て。後半は、しっかりと握りも堪能出来る。 温かい九絵から。 伝助穴子、レアに仕上げられる。甘味が込み上げてくる。 河豚の白子、卵黄と海苔の風味が抜群。 鮪、爽やかな薬味といただく。 牛肉と海胆ご飯。 セコガニの小丼。 鮑の肝ソース、某寿司グループでも主流となったが多田さんが本家だ。柔らかく、鮑の風味が広がる。

          中津に佇む隠れた名店「中津 鮨 多田」さん。

          茨木にある江戸前鮨「鮨 龍平」さん。

          茨木にある、お寿司屋さん。 江戸前鮨不毛の地、茨木にある「鮨 龍平」さん。肴から握りのおまかせコースのみで、実直な握りを供されます。 銀杏だけで仕立てられた、銀杏粥。 淡路島の鱧と菜の花。 白子の醤油焼き。 香住のセコガニ。 煮帆立の茶碗蒸し。 握りが開始される。 金目鯛、艶々の脂と香りが発散する。 キリッと酸味の利いたシャリ、粒が立ち甘味と共に口の中で発散する仕立て。 剣先烏賊、細やかな庖丁が入り、強い甘味を示す。後からとろっとした食感が追い掛ける。

          茨木にある江戸前鮨「鮨 龍平」さん。

          心斎橋「鮨 極」さん。

          ミナミ繁華街のビル、一番奥まで進むと見えてくる「鮨 極」さん。 鮨コース。 前菜は、白子の茶碗蒸し、いくら、海老芋。 鰤の漬け。 握りが開始される。 障泥烏賊、表面に細やかな庖丁が入り、甘味を表現される。 甘味がじんわりと滲む赤酢のシャリ。粒は柔らかく小振りな握り。 鰆、柔らかく脂が溶ける。 小鰭、皮目はしっかりと食感を残されコクのある脂が流れる。 石垣鯛、薬味の香りに包まれ穏やかな甘味が広がる。 ヤイトガツオ、爽やかな酸味。 北海道根室のバフンウニ。

          心斎橋「鮨 極」さん。